細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

品質確保、耐久性確保の各地への展開

2016-08-29 14:13:52 | 研究のこと

8月21日(日)~23日(火)と山口県へ出張でした。二泊三日ではありましたが、なかなかの大型出張でした。

21日の午後に山口宇部空港に入り、二宮さんらとともに何度も行った寄江高架橋へ。今回の出張中に、「目視評価法」のビデオ教材を撮影することになっていました。業者のカメラマンの方とともに、23日午前の本番の打ち合わせも兼ねながら下取り。

22日(月)は山口県のコンクリート品質確保の講習会で第10回目の記念大会でした。このような場で、講演をさせていただき、感謝です。これまでの地道な取組みの積重ねの結果以外のなにものでもありません。全国の様々な取組みに加え、本場山口県の地道なプレーヤーたちの発表もとても良かったと思います。参加者は400名を超える数だったそうです。さすが、山口県。

夜の懇親会も県外からの方々を中心とするもので50名近くの参加者だったそうです。そして、その全員がメッセージも含む自己紹介をしました。熱い懇親会でした。

23日(火)の午前は、山口県のコンクリート構造物を見学するツアーで、その一つ目の寄江高架橋で、ビデオ撮影も本番。50名もの見学者が見る中での撮影はさすがの私も少し緊張しましたが、後で動画をチェックした限りではそれなりの内容に仕上がっていたかと思います。業者の方が仕上げて、作品はWebで公開され、今後は各地での品質確保に教材として活用されていくものと期待しております。

23日(火)の午後は、会議室にて土木学会229委員会「コンクリート構造物の品質・耐久性確保マネジメント研究小委員会」の第2回委員会。今年度一年間の委員会で、私は幹事長としてかじ取りを行っていますが、方向性もほぼ固まり、後は全力疾走かと思います。これまで行ってきたことを着実に推進し、規準類など形にすべきことをしっかりと形にしていく、ということで十分かと思っています。

今回の出張の内容は、山口県の皆さんや、建設業技術者センターの方々等の段取り、サポートが無ければとても実現できるものではありませんでした。それほど大掛かりなものでした。

22日の大懇親会の場での皆さんのスピーチが印象的でしたが、誰の心にもわずかながらも誠実な心はあります。何とか人の役に立ちたい、という気持ちは誰しも少しは持っているものです。この取組みはそのような気持ちを大きく引き出し、皆が協働することで影響の輪も大きくなり、より大きなことに貢献できるようになる、ということであると思います。それを実感すると、皆の顔付きが変わってきます。

今日、29日は私は新幹線で博多に向かっています。翌、30日の午前の熊本県庁でのコンクリート構造物の品質確保のレクチャー、午後の久留米の九州地方整備局の勉強会での品質確保、耐久性確保のレクチャーでの登壇、のためです。私にできることは、誠実さのエネルギーをギュッと込めて発信すること。この人たちと一緒なら、チャレンジしてみたい、と思っていただくこと。まずはそこからです。手段はどうにでもなります。九州でも、誠実な方々がつながって、高品質、高耐久のインフラがつくられていく土壌ができますように。