2021年冬の2月のこと…
久々の約4か月ぶり
鎌田ひろゆきさんと鈴木純也さんと一緒にきて以来の、四日市に行く!!
この日は「おもちゃのペンギン」に行ったのではなく…
『クラシックを遊ぼうスギテツコンサート』
四日市の四日市市文化会館のすぐ手前…
第一楽器内にあるホール
コンサートホール ムーシケ
へと…
スギテツのコンサートをみに…ね…
「スギテツ」とは
ピアノの杉浦哲郎さんと
ヴァイオリンの岡田鉄平さんとのデュオ
彼らを知るきっかけは、
WAHAHA本舗での梅ちゃん(梅垣義明さん)のコンサートだったんだけど…もう、それから10年以上は、コンサートに足を運んでまして…振り返れば梅ちゃん(梅垣義明さん)のコンサート以上に足を運んでまして…おかげで、私、クラシックに詳しくなりました…(笑)
クラシックって楽しいんだなあ…って…
私にとっては「ブルース」には、さすがにかなわないけど…クラシックの楽しさを伝えてくれるのが、この「スギテツ」のライブ
新型コロナウイルス関連の報道が絶えなかったこの時期…
このコンサートも手指消毒、検温等の実施…連絡先の記入…さらには、座席が約半分と…徹底した感染症対策を施して行われました…
入場料も1,500円(税込)とお得感満載…喜んで…喜んで出かけた
今回「JUNCOいずむ芸術アカデミー」が主催で行われた
『クラシックを遊ぼうスギテツコンサート』
のライブレポをばだらだらと…
オープニング映像の後に、スギテツのお二人登場
まずは
チャイコフスキーの 「くるみ割り人形」と
ちびまる子ちゃんのテ―マ曲「踊るポンポコリン」との
融合作品
「葦笛の ”おどるポンポコリン” 」
から
アレンジが実に素晴らしく
こんな曲、フツーにありそうだなと思えるほどの自然な曲調
で…曲のタイトルは「踊る」を掛けているような
かなり「ひねり」のみられる…笑…曲からスタート
そして
十八番の
クラシックと童謡の融合作品
「剣のずいずいずっころばし」
と2曲続けて
演奏し
1年ぶりのムーシケホールに…1年前の3月、新型コロナウイルスが蔓延るギリギリのときにやらせてもらって、それ以後、しばらくコンサートができなくなって、でも、こうやって1年後に、1年前よりもたくさんのお客さんににきてもらって嬉しいと…感染症対策のため、客席数半分ということで、半分の満員という訳の分からない感じですけど「スギテツ」です…とご挨拶
「クラシックで遊ぶ音楽実験室」というテーマで活動していること…
クラシック音楽は、今から200年以上前から生まれていて素晴らしいメロディーがたくさんあるにも関わらず、日本ではクラシックというと難しいイメージがある…
クラシックは、オーケストラの交響曲とか楽章に分かれていて、曲の途中で拍手してはダメ…あるいは、どこで拍手していいのかそのポイントがわからなかったり…
拍手と一緒に、「ブラボー!!」という掛け声が掛けにくかったり、躊躇したりするけど…オーケストラのコンサートでは、そういった問題がよくあるけど、僕たちは、みなさんから「ブラボー!!」をいただければ、いただけるほど嬉しい…さすが、勘のいい方、お分かりですね…
と客席を見渡しながら
「一応、新型コロナウイルス対策、飛沫防止で、このボードを掲げて振ることで「ブラボー!!」って言ってることになる」と
ただ、この紙だけを振るだけでは音的に寂しいので、拍手もしてほしいと…そう言いながら、お客さんを煽って…
「みなさん、空気をよんで、支えていただければ…」
クラシックの名曲に別のさまざまなメロディーを組み合わせて遊んでしまう…みなさまにクラシック音楽に親しみを深めてほしいと…そんな思いで活動していること…そして、今日の主催の「じゅんこイズムミュージカルアカデミー」に感謝の気持ちを添えて…
演奏するクラシックは、どこかで聴いたことのある曲ばかりと
まずは「ヨハン・ゼバスティアン・バッハ」の顔の肖像画のスライドを映像に映して、バッハの作品「主よ、人の望みの喜びよ」をヴァイオリンの岡田鉄平さんがさわりを演奏したり
杉浦哲郎さんは、これもバッハの作曲と
「鼻から牛乳」???を演奏して、
「これは、カバー、替え歌、本当は「トッカータとフーガ ニ短調」…バッハの時代はピアノが発明される前、この曲は、パイプオルガンで演奏されていた…」と杉浦哲郎さんが語れば
岡田鉄平さん「このホールのロビーにも飾ってあった」と付け加える一言
続いても、作曲家の顔の肖像画のスライドを映像に映して
「ヒントは自動車に乗るとき、斜めにかけるもの」と…
お客さん(お子さん)が元気よく「シューベルト」と答える…それに対して、杉浦哲郎さん、「ここは、シートベルト」とボケないと…と笑わせて
岡田鉄平さんがヴァイオリンで奏でるのはドイツ歌曲 「野ばら」…
さらには「魔王」
これを、九州の芋焼酎の名前と答えて、先ほど答えてくれたお客さん(お子さん)に向かって
「こうやって、ボケるんだよ…(笑)」
シューベルトは、メガネをかけていて、この前、小学校で演奏会をしたときに、子供たちからハリーポッターだと思われていたエピソードを…
最後の3問め…作曲家の顔の肖像画のスライドを映像に映して
これは、モーツァルト
「トルコ行進曲 (ピアノソナタK.331第3楽章)」を奏で、弦楽器で演奏される作品だと紹介し…天才であるがいえの破天荒さ…死因も謎に包まれていて、父も作曲家であった…と語って
ここからはネタ??
モーツァルトにはお姉さんがいたそうだけど、もし妹がいたらどうなるか…妹がかわいそうで…鬼にやっつけられて、竹咥えて…と言えば
客席から「禰津子」との声がとぶ!!
そんな曲をと
「アイネクライネ紅蓮華」
鬼滅の刃のテーマとモーツァルトの作品の融合作品
いやあ、この流行しているものに敏感に反応して、曲に取り入れる素早い反応!凄い!凄い!!
演奏終えると、スクリーンに
モーツァルトが竈門炭治郎の衣装を着ている絵が映し出されると、それに対する子供たちの声
「竈門炭治郎に全然似てない!!…(笑)」
杉浦哲郎さんが応える
「申し訳ありません!この絵は、本当はモーツァルトが炭治郎の格好をしているというおもしろさがあるんだ…笑…僕たちのピアノとヴァイオリンとの「呼吸」どうだった…」
と問いかけるも、お子さん反応なし…(笑)
続いては、ベートーベンの顔の肖像画のスライドを映像に映して
「「第5番運命」の扉を開く…「第1楽章」のフレーズを演奏しますが、途中からまた違ったメロディーが…」
動物が主人公のあの童謡とミックスした作品をと
ベートーベンの「運命」と童謡「犬のおまわりさん」との融合作品
「迷子の迷子の子猫ちゃんのおうちがみつけられなくてリストラされてしまった犬のおまわりさんの運命」
曲の後半からは
岡田鉄平さんは…ワンちゃんの手袋をはめ
手袋の…指人形のワンちゃんがヴァイオリンを奏でて
大活躍!!…笑
拍手喝采!!!
「ブラボー!!」の用紙が…挙がる!挙がる!
「そのブラボー!全部この犬にいった感じですけど…この犬のぬいぐるみは手袋になっていて、手袋をしたまま弾くのは、押さえるのが大変で、演奏するにはいつも以上に技術がいりまして…」
…と岡田鉄平さんが口にすれば
杉浦哲郎さん
「とても難しい…これぞ、技術の無駄遣い…という」…笑
さらに、ここで曲解説
「この曲をミックスするために、いろんな工夫があった」と…
「「犬のおまわりさん」は長調の曲、「運命」は物悲しい短調の曲なので、「犬のおまわりさん」の長調の曲を短調にするという手をまず加えた…変化をつけるだけで音楽は表情が変わる…このようにいろいろなスパイスを加えたりして、ときには拍子を変えることもする…」と
4分の3拍子と4分の4拍子の違い…4分の3拍子はワルツと、それを指揮して、お客さん全員で指揮を行い…リズムをとってみる
また、それに対して4分の4拍子の指揮を会場のお客さん全員で行わさせ、客席が一体化したところで、4分の3拍子の曲に4分の4拍子の曲を混ぜる…
3拍子の曲はメヌエット、ボッケリーニの3拍子の名曲「 メヌエット」、この曲の美しい旋律…これに4分の4拍子の日曜日、夕方の5時半の中京テレビの長寿番組とミックスさせた作品をと
「笑点メヌエット」
演奏後には
クラシックコンサートでは
絶対にありえない…座布団に座ってからの一礼…
「山田君、座布団の回収お願いしまーす」と山田君登場
山田君史上、一番体格のいい、山田君になり切った今日の主催のスタッフさんを紹介して…感想をきけば
「山田君というよりもプロレスラーになった気分」だそうで…これ以上、オモシロイことは言えないとのことで…「帰ってもらいましょう…」と杉浦哲郎さん
「いつもスタッフの方にお願いしていて、お願いするとたいていは嫌々やってくれる感じなのに、今回はぜひやりたいとのことだった…でも、ステージにでると意外と喋らない…(笑)」
と杉浦哲郎さんが感想を一言
続いてのコーナーは、楽器の演奏方法にも工夫をと…ヴァイオリンは音感を頼りに音をつくると…それに対して、ピアノは半音ずつしか動きがない…階段を昇る感じ
…ヴァイオリの音音はなめらかでエスカレータに近い…これを使うといろいろな環境音の音マネをすることができると
岡田鉄平さんの
ものまねヴァイオリンが思いっきり披露され
…何度聴いても…凄いなって思っちゃう!!
ものまねヴァイオリンのコーナー
パトカーのサイレン
トヨタ車のクラウンと
日産のセドリックのサイレンの音の違いを丁寧に解説し…笑
そして
「シ」と「ソ」の音でドップラー効果を使った
通り過ぎる救急車の音をヴァイオリンで
車種は…トヨタのハイエースだそうな
さらに外国のパトカー
アメリカのパトカーはフォードのクラウンビクトリア
音が1オクターブ高くなるとか…
ヨーロッパのパトカー
フランスのパトカー、プジョー…「ミッションインポッシブル」にでてきたりあるいは「ルパン三世」では銭形警部がのっているパトカー
さらには「ファ」と「ファ」の#の不協和音を使っての「踏切」の音
それを1オクターブ下げて、音を伸ばして、東海道新幹線
「今日、四日市にきて、午前中は「あすなろ鉄道・四日市駅」で駅ピアノのお披露目記念イベントをして楽しかった」と語りながら
四日市は、大きなターミナル駅で、最近、四日市駅を通過しているかっこいい特急列車「ひのとり」の警笛をヴァイオリンで表現…
私、それ、さっぱりわからないけど…
…他にも同じように思っていた人も多くいてたはず…特急列車「ひのとり」の警笛って???…笑
すると、それを察して、杉浦哲郎さんから、お客さんついてきてますか…の声掛けが…(笑)
ヴァイオリンの擬音は乗り物だけでなく、日常、家庭の中で使うものも表現できると…昭和生まれなので、通信機といえばFAX、これが昭和の音と
ファックスの送信から受信までを
プッシュ回線で…
それはそれは拍手喝采!!!
なぜなら…「拍手!」と書かれた紙が送信されるから…笑
なんでもこのFAXは、パナソニックの「おたっくす」だそうな
もう一つ、昭和の音
テレホンカードの度数がなくなった音も表現…笑
岡田鉄平さんのヴァイオリンの擬音、モノマネヴァイオリンは凄すぎる!
さて、そんな昭和のお客様にこの曲をお届けすると…
バッハ作「G線上のアリア」で人の声のビブラートをヴァイオリンで表現するとどうなるかといった
ヴァイオリンのビブラートをフューチャーした
作品
「扁桃腺上のアリア」
ノンビブラートは
松任谷由美さん!!
…から始まって
ビブラートをかけると
ヴァイオリンの音色が
前川清さんに…!しゃくりあげるビブラートは武田鉄矢さん…!
上から下にビブラート、ギャランドゥ奏法と追悼西城秀樹さん…音程がよろしくないのは浅田美代子さん、ラストは、強烈ビブラート美輪明宏さん…!
ここで、学校のチャイムがなって、スギテツのお二人、白衣を着て登場
給食当番ではないと笑わせながら
ここからは「音楽実験室」のコーナー
1時間目は音楽記号について
…音楽記号について学ぶコーナーと
音楽記号には、音の大きさとか長さ、速さ、さらにはどんな気持ちで演奏すればよいのか、これらを守りながら演奏することの大変さをお伝えする??作品を
ブラームスの「ハンガリー舞曲 第5番」で
「もともとたくさんの記号がついているとてもダイナミックな曲ですが…僕たちがさらにつけたして…そのとおりに演奏する試み…」
スクリーンで音楽記号を映し、それに沿って演奏する
「ハンガリー"記号"舞曲第5番」
ぜひ…
音楽の時間に取り入れたい…笑
音楽の教科書に載せてほしい…笑
名曲???でして…
でも休符では…実際に岡田鉄平さん
ステージで寝転がったりして笑える…笑
もう「ブラボー」の用紙が挙がる!挙がる!!
杉浦さん
「ちょいと休み過ぎじゃないですか…笑」とツッコめば
岡田鉄平さん
「寝転んでもヴァイオリンが弾けることがわかった…(笑)」
杉浦哲郎さん
「さまざまな形で、聴くだけでなく、演奏も学べるようにいろんなアプローチでやらせてもらってる」と語ったところで
ここで、換気タイム…
15分の休憩を挟んで…第2部へと…
(続く)