超人日記・作文

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

Heaven knowsな俳句と短歌

2019-05-24 18:12:52 | 無題
「富澤赤黄男百句」、読む。
やっぱり、「一本のマッチをすれば湖(うみ)は霧」で決まりかな。以下は私の句。
仕事終え獏の瞳をじっと見る
紺色のランタン夏至に数頁
真夏日に川辺を歩くカーキ帽
また仕事ふと耐えかねてルイボス茶
遠泳後シュークリームで生き直し
何万回聞いても曲の美に目覚め
茶寅猫膝に居た日の四月愚者
カラフルな遠くの友を栞とす

カラフルな遠くの友を栞とす今日の暗さを天のみぞ知る

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休日雑感、真夏日のバガテル

2019-05-19 17:55:34 | 無題
ベンヤミン・コレクション3冊来る。当分読み切れない。ブッフビンダーのピアノ独奏曲全集聞く。ソナタが終わりバガテルを聞く。ベートーヴェンの新曲かと思った。聞き慣れないので新鮮。このあと変奏曲集が続く。実はシュナーベルでほぼ独奏曲全集持っている。録音は1930年代でシュナーベルのは聞きづらい。確かダンテ盤だった気がする。
今日も西東三鬼読む。富澤赤黄男の句集「天の狼」も待っている。今日も真夏日。東洋水産のマルちゃんの真空パックの400円の鰻の蒲焼食べたが、体力が復活しない。午後、壺屋のシュークリーム食べる。結構満足する。晩ご飯はじゃが芋と牛肉を焼いた料理。食後は明日の準備をしなくてはいけない。俳句をいくつか書いていると慣れてくるが、短歌モードにシフトできない。ホームセンターで小林聡美主演の映画「プール」が98円で売っていた。好きな映画なので買ってきた。温度計は28℃。北国の五月とは思えない。食後はリボル・ペシェクのマーラー復活の最終楽章でも聞いて、力を回復して、明日の準備を素早く終えて、本を数冊めくりたい。なんとなく虚ろな日曜の夕暮れである。友人の書いた書評に感服した。私も鰻や強い子のミロで蓄電して、力を貯めて出帆したい。

脈動し耳新しいバガテルで弾みをつけてまた船出する

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短歌や俳句で山も越えれる

2019-05-18 20:36:41 | 無題
西東三鬼全句集おもしろい。
季語に拘らなくていいと言うので
歳時記をめくらなくても俳句は書けると気づく。私も俳句を数句。

軽妙なリズムを刻む楽聖も
新しい垂れ耳うさぎ縫い終わる
帰りがけ列車の音はワルトシュタイン
蜜蝋に遠い詩人の声を聞く
好きだった映画が棚で買えと言う
ラテン語の聖書イエスの顔を見に
登別入浴剤に溶ける闇
本棚に置いた天使に泣き崩れ
届かないマリア観音夢に見る

俳句も短歌も作ると楽しい。

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三鬼読み初めて俳句を作る

2019-05-18 16:52:53 | 無題
通販で楽なズボン届く。知り合いの先生からまた洋書教えて頂く。
今日は五月半ばなのに真夏日。
西東三鬼の全句集読む。
「手品師の指いきいきと地下の街」「算術の少年しのび泣けり夏」
「葡萄あまししづかに友の死をいかる」『道化出てただあゆめり子が笑う」
「絶壁に寒き男女の顔ならぶ」「おそるべき君らの乳房夏来たる」
「卒業近し髪揚げ耳を掻く片目」「水ありて蛙天国星の闇」
「電報の文字はユルセヨ梅雨の星」「春のミサ雨着に生まの身を包み」
「今つぶすいちごや白き過去未來」「蜂蜜に透く氷片も今限り」
「うつくしき眼と会う次の雷待つ間」「クリスマス馬小屋ありて馬が住む」以上西東三鬼作。
午後専門店街に行き、夏服を探す。
川辺にタンポポとライラックが咲いていた。いい季節である。
帰ってブッフビンダーのピアノ独奏曲全集を聞く。
さて、私が生まれて初めて作った俳句を披露する。
夏服を探し疲れて塩えんどう
配達夫過ぎて独奏曲を聞く
月寒の川辺でリラに沿う野花
よく冷えたアボガドの皿初夏の晩
悲しみを瞳に映すぬいぐるみ
帰宅して素顔に還りソナタ鳴る

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読書、俳句の切れ味、ピアノ独奏曲

2019-05-17 21:20:25 | 無題
今日届いた九條今日子さんの「回想寺山修司」一気に読破する。
離婚は自分から言い出したとか、その後も劇団員には奥さんと呼ばれていたと書いてある。
大人の事情はあったがお互い最後まで嫌いには成れなかったようだ。
西東三鬼全句集も届いたので目を通している。かっこいい俳句が一杯ある。
俳句といえば、歳時記をめくって季語を入れなければならず、面倒だと思っていたが、
西東三鬼は新俳句で、季語がなくても構わないという立場のようだ。
寺山さんが借用したという問題の俳句は、一般には「わが天使なるやもしれず寒雀」と言われているが、
西東三鬼の句集には「わが天使なりやおののく寒雀」と書いてある。
みなさん借用を問題にする割りに、その点には無頓着なようだ。季語に拘らなくてもいいなら、俳句もいいな。
ブッフビンダーの優しいベートーヴェンピアノ独奏曲全集を数枚聞きながら思う。
雀さえ天使に見える清らかな澄んだ瞳で濁世を生きる

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