猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

ニュートン式 反射望遠鏡 GINJI-250FN の光軸調整 初挑戦

2014-05-06 18:10:16 | 天体望遠鏡

いよいよ反射式望遠鏡の光軸調整を行う日が来ました。
反射式望遠鏡を手にしたのは、このGINJI-250FNが初めてです。
よって、光軸調整をするのも初めてです。
反射望遠鏡の光軸調整を、誰かがしているところを見学したことすら、ありません。
まったくの初心者です。



反射望遠鏡を購入するにあたり、当然ながら、光軸調整について自分なりに勉強しました。
主な情報源は、新訂「初歩の天体観測」 地人書館 平沢康男 著
GINJIの販売元である笠井トレーディングで販売している「光軸修正読本」。
あとはインターネットです。
みなさん、いろいろ苦労されている様子。

手に入れたのは、光軸調整用アイピース、反射用光軸修正補助治具ALINE、そして、最後にレーザーコリメーター。



さてさて、初めての光軸調整の始まり始まり。


最初、光軸調整用アイピースで光軸調整をやろうと試みました。
ところが「光軸修正読本」にある通りにやっているつもりが、うまくいかない。

光軸調整用アイピースをのぞくと、アイピースの先端円の中に見えるのは、斜鏡のみ。
斜鏡の輪郭が視野の外にあって、見えません。
斜鏡に写った主鏡の輪郭さえ見えない。

(B)「斜鏡の輪郭」と(C)「斜鏡に写った主鏡の輪郭」が、(A)「光軸調整用アイピースの先端円」の外側にあるので、この三者(A) (B) (C )の位置関係がさっぱりわからない。

「光軸修正読本」によれば、ドローチューブを最も縮めた状態で光軸調整用アイピースを接眼部に差し込むとのことなのですが、上記の通り、それではどうにもなりません。
ドローチューブを伸ばせるだけ、伸ばしてみました。
それでもまだ(A)の中に(B)も(C)も見えてこない。
しかたがないので、ドローチューブを伸ばしきった状態で、さらに光軸調整用アイピースを接眼部から引き抜けるだけ引き抜いて、接眼部のアイピース固定ネジで固定してみた。
そしたら(A)の中に、やっと(B)と(C)が見えてきた。

本や光軸修正読本やネットに書いてあるように、三者(A) (B) (C)を配置してみます。

ところが、である。

これ、けっこういい加減な作業になりませんか?

なぜなら、光軸調整用アイピースののぞき穴がけっこう大きくて、目の位置が少しズレただけで、けっこう違って見えます。
その対策も「光軸修正読本」に書いてありますが、イマイチうまく行きません。

それに加えて、(A)と(B)と(C)の三者すべてに、目の焦点を同時に合わせられなくないですか?

(B)と(C)は同じ平面(斜鏡)にあるので、目の焦点は両者に自然と合いますが、(A)は明らかに位置が違います。
目の焦点を(B)と(C)に合わせると、(A)はボヤけて見えます。
(A)に目の焦点を合わせると、(B)と(C)はボヤけて見えます。

やってて、イライラしてきました。

そもそも、最初っから、三者の関係は、そこそこ同心円になっているように見えます。
でも、これで本当に光軸が合っているのでしょうか?


藁(わら)にも縋(すが)る思いで、「光軸修正読本」に記載のあった「レーザーコリメーター」なるものを、深い考えもなく、ネットでポチッとな、しました。

届いたレーザーコリメーターです。




何も考えずに接眼部に取り付け、レーザーを飛ばしてみます。



やっぱ、光軸ズレとるやん!!


まあ待て。
もしかしたらこのレーザーコリメーターが不良品なのかもしれない。
購入したサイトのカスタマーレビューを読むと、時々不良品があるらしい。

望遠鏡の先端から覗き込み、主鏡に映ったレーザーの赤い光の点を確認します。
(その際、間違ってもレーザーの直接反射光を直接見てはいけません。目を傷つけます。光軸が余程ズレていなければ、主鏡に反射したレーザー光は再び斜鏡に当たるハズですが、その保証はどこにもありません。まずは望遠鏡の筒先にモノをかざして、主鏡から反射したレーザー光が直接望遠鏡の筒先から出てきていないか、確認しましょう。)
そしたら接眼部に挿入したレーザーコリメーターをくるくる回転させて、主鏡に映ったレーザーの赤い点が動くかどうかを見ます。
動くようなら不良品だとのこと。
早速やってみます。




レーザーコリメーター本体を接眼部で回転させても、レーザーの赤い点は、主鏡の上で動きませんでした。



どうやら不良品ではないらしい。

では、斜鏡の調整ネジ(押しネジ)を適当にいじって、レーザーの赤い点が主鏡の中心円の中心を指すように調整します。

レーザーの赤い点を主鏡の中心円の内側に導くのは容易(たやす)い。
ところが、そのあとが難しい。
主鏡の中心円の内側は、何もないただの鏡なので、赤い点がどこにあるのか、イマイチよく見えないんです。





「中心円を描く線」の上にレーザーの赤い点が来たときはよく見えるので、斜鏡の押しネジを調整しながらレーザーの赤い点が、中心円の片側から、もう片側へ移動する具合を見ながら、中心に来ているであろうあたりに調整します。



それが済んだら、今度はレーザーコリメーターの横の窓にある的(まと)を見ます。
斜鏡から主鏡に当たって反射し、再び斜鏡に当たって、レーザーコリメーターに戻ってきた赤い光の点が、的の中心に来るように主鏡を調整します。

GINJI-250FNの主鏡調整ネジは、下の写真にある黒い取っ手の3本のネジです。
白い取っ手のネジは調整したあとに主鏡をその位置で固定するネジです。
まずは白い取っ手のネジを緩め、それから黒い取っ手のネジを一つ一つ緩めたり締めたりして、レーザーの赤い点が的の中心に来るように調整します。




主鏡の中心円の中心にレーザーを導いたときと同じで、赤い点を的の中心円(穴)の中に導くのは容易いのですが、的の中心円(穴)の中のどこにあるのかはわかりづらい。
でもなんとかかんとか、それっぽい位置に持って行きます。




この操作が終わったら、まずは、レーザーコリメーターを接眼部で回転させて、コリメーターの的の中心円(穴)の外に赤い点が出てこないかを確認します。
それでも的(まと)の中心円(穴)の内側に治まっているようなら、再び、望遠鏡の先端から主鏡を覗き込み、レーザーの赤い光が主鏡の中心円の中心にあるか、また、レーザーコリメーターを接眼部で回転させても赤い点が動かないかを確認します。
それらをすべてクリアしたら、次に、主鏡の裏にある取っ手の白い固定ネジを締めて、主鏡を固定し、それでもなお、レーザーの赤い点がコリメーターの的の中心にあるか、また、主鏡に映ったレーザーの赤い点が中心円の中心にあるかを最終確認します。
ズレているようなら白い取っ手の主鏡固定ネジを調整して、レーザー光をそれぞれの中心に持ってきます。

すべてうまくいったら、終了です。


あとは実際に星を見ながら光軸調整がうまくいったかどうか、確認したいと思います。
果たして思い通りの結果が出るかどうか。。。

そもそも、上記の光軸調整の方法で正しいのかどうか (-。-;)


 星を見に出かけられるのが、次回いつになるか、現時点ではなんとも言えませんが、楽しみに待ちたいと思います。


2024/07/31追記
このときが光軸調整 悪戦苦闘の始まりでした。
未だ、光軸調整を極められたと思ったことは一度もありません。
その後の軌跡をリンクにまとめました。
コメント (2)
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