猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

GINJI-250FNの光軸の実際

2014-05-11 11:32:57 | 天体観測

2014/05/10の夜空。
天気予報、快晴。
GPV予報、快晴。

月が明るいので、星雲撮影には向かないにしても、GINJI-250FNの光軸修正の成果確認と、惑星撮影にはいいだろう。

夕食の支度をして、子どもを風呂に入れ、眠ったところを見計らって、出発です。
渡良瀬遊水池に行ってきました。
家から出発して50分ほどでたどり着けます。

ところが、空全体を薄雲が覆っている。
北極星も見えない。


まあ、セットアップをしているうちに晴れて来るだろう。

セットアップにかかります。

と・こ・ろ・が。

やってしまいました。

初「忘れ物」です。

Tリングを忘れました。

SD-80ALに取り付けたまま、家に置いてきました。

・・・・。

どのみち、晴れませんでした。


仕方がないので、GINJI-250FNで「初めて」眼視を試みました。
眼視用2インチスリーブ延長筒も持っていましたが、姿勢が厳しいのはイヤなので、SD-80ALについてきた天頂ミラーを介して、セレストロン8-24mm zoomアイピースを用いました。
薄雲越しでしたが、土星も火星もそれなりに大きく見えました。

これはいい。
いずれやる日が来るであろう、子どもたち向けの星観察会に向けて、いい感触です。
LV 2.5mmや5mmアイピースも持ってくればよかったな。

セレストロン8-24mm zoomアイピースにテレスコ工作工房製「お気軽撮影アダプターfor Canon Power Shot S95専用」を取り付けて、久々にs95で撮影を試みます。
しかし、薄雲越しとあって、モヤッとした画像になってしまいます。

火星。
セレストロン8-24mm zoomアイピースを8mmにした状態で撮影。
トリミングしたもの。
こりゃ、ダメだ。



やはり今夜はどうやっても撮影は無理な夜だったか。。。


上の写真の撮って出し。



SD-80AL + PENTAX Qによる直焦点撮影より小さく映るんですね。
コリメートの方が大きく映ると思っていました。
意外でした。

参考までに、2014/05/02にSD-80AL + PENTAX Qで直焦点撮影した写真の撮って出しを載せておきます。


ちなみに、SD-80ALもGINJI-250FNも焦点距離は同じ1,000mmですが、実際はGINJI-250FNの方が若干大きく映ります。
なので、GINJI-250FN + PENTAX Qによる火星直焦点撮影がどうなるか楽しみです。



火星・土星も見飽きたところで、暇を持て余したので、EQ6proに乗せたまま、GINJI-250FNの光軸をチェックしてみました。




レーザー・コリメーターを取り付け、望遠鏡の筒先から覗き込むと・・・レーザーは主鏡の中心円の線の上に当たってました。

あれほど調整しておいた光軸がもうズレている!!!! Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン



まあ、撮影も眼視もできないことだし、光軸調整をしますか。。。


光軸を合わせました。






ここで、ふと、2014/04/26にお会いしたおっちゃんさんの言葉が頭をよぎりました。

「25cmのニュートンは、望遠鏡の向きを変えるだけで主鏡の重みで光軸がズレる」

「GINJI-250FNのスパイダーは細いのが売りだが、強度が足りないので太い頑丈なものに取り替えた方がよい」


そう言えば聞いたことがあります。
大型電波望遠鏡のパラボラアンテナや、ハワイにあるスバル望遠鏡は、望遠鏡の向きを変えるだけでパラボラアンテナや主鏡が自重で歪むので、コンピュータでそれを制御していると・・・・。


ま・さ・か。。。。

光軸合わせをしたGINJI-250FNの向きを180度変えて、再度レーザーコリメーターを差し込んでみました。

すると。。。。 ((( ;゜Д゜))) びくびく





Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン

向きを変えただけで光軸がズレているではないか!!!! ガ━━(゜Д゜;)━━ン!


なんと・・・・なんと・・・・なんと・・・・。

GINJI-250FNは、こぉぉぉぉいぅぅぅモノだったんですね。。。。


光軸修正をおこなって、望遠鏡の向きを変えて、また光軸がズレていることを確認し、再び光軸修正することを何度か繰り返します。

望遠鏡の向きを変えただけで光軸がズレるという、この現実は動きません  オロオロッ。。(ノ´д)ノアタ

主鏡の裏側にある、白い取っ手の主鏡固定ネジを固めに締めてもダメです。


と、なると、です。。。。
今後の対策です。。。。




「GINJI-250FNで目標天体を導入したら、カメラを外して、光軸修正をして、それから再びカメラを取り付けて、撮影する」




これが結論になるでしょうか。。。。

天体を導入した状態で光軸合わせをするために望遠鏡を先端から覗き込むとなると・・・EQ6proの三脚は、今より低くしてセットアップするようにしなければならないな。

望遠鏡が天頂方向を向いたら、僕の身長ではとても覗き込めません。
対策に、脚立をネットで注文した次第です。


それにしても、、、カメラを取り外して、レーザー・コリメーターを取り付けたことによって、バランスが崩れますが、光軸修正を行う間、EQ6proのモーターが悲鳴を上げないかどうか。。。
やってみないことにはわかりません。


 さてさて今後どうなることやら。。。。


2024/07/31追記
未だ、光軸調整を極められたと思ったことは一度もありません。
猫五郎の光軸調整のその後の軌跡をリンクにまとめました。
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EQ6proの極軸の合わせ方

2014-05-11 10:40:45 | 天体観測

電動赤道儀購入を検討するにあたり、迫られたのが、極軸の合わせ方の勉強です。
特にEQ6proに関しては、インターネットで検索していて、極軸合わせになんらかの苦労されている方々が少なくない印象を受けました。
この一年間、いろいろ試したのですが、僕の場合は、以下のような方法に行き着きました。


EQ6proの極軸望遠鏡を覗いたときにみえる図柄です。



EQ6proの赤経軸を回すと、中心にある十字の交点を中心に画面が回転します。

中心にある十字の交点に天の北極が来るように調整するのが極軸合わせです。

天の北極の周りを北極星が回っている。

「Polaris表示のある小さな円」(以下、「円(Polaris)」と表記)の中に北極星(Polaris)を持ってくれば、極軸が大まかに合うようにEQ6proの極軸望遠鏡はできている。

赤道儀のセットアップをするときに、「この円(Polaris)をどこに配置するか」が、赤道儀初心者の最初のハードルなのだ。



以下、猫五郎流、EQ6proの極軸合わせ。

「手順その1」

まず円(Polaris)を画面真上に来るように調整します。
十字の縦線が垂直になるようにします。
日中に遠くの建物を見て、その外壁と十字の縦線を合わせて垂直にします。
(複数の建物で行うことが好ましい)

これができた状態が、上の写真です。



「手順その2」

円(Polaris)が画面真上に来るところで、赤経目盛りのゼロを固定します。


そのとき、EQ6proはこんな感じになります。



「手順その3」

スマホに極軸合わせ支援アプリを入れます。
僕はiPhoneなので、Scope helpというアプリを使っています。








このアプリ、スマホのGPS情報(緯度、経度、時刻)を使って、北極星の位置を教えてくれます。



Scope helpの外周目盛りとEQ6proの赤経目盛りは同じスケールです。
なので、Scope helpが指し示す北極星の位置に、円(Polaris)をEQ6proの赤経軸を回して合わせます。



「手順その4」

円(Polaris)の中心に手早く、北極星を導入します。


「手順その5」
「手順その4」で、極軸はほとんど合います。
僕の場合、GINJI-250FNにAPS-Cの一眼レフをつけているので、焦点距離 1,600mm相当ですが、ノータッチガイドでも1分間くらいの撮影ならこれだけでけっこうイケます。
必要があればこのあと、ドリフト法でさらに極軸を追い込みます。


(2014/12/07追記 オートガイド撮影を始めてから、この方法で、何時間経っても円(Polaris)の中心に北極星が居続けてくれることが多くなりました。)


以上です。
 

2024/08/02追記
猫五郎とEQ6proのその後
猫五郎のEQ6pro 記事へのリンク集
コメント (4)
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