シャトルハイブリッドのルーフのデッドニングに使った制振材レジェトレックスが大量に余りました。
苦労してルーフトリム(ルーフの内張り)を外して作業していて、材料が足りなくなるのだけは避けたかったので、かなり多めに買いました。
残ったレジェトレックスは他の用途を思いつきません。
保管に場所を取るだけの邪魔者です。
使うしかないでしょう。
というわけで、レジェトレックスを使い切るまでデッドニングを行うこととなりました。
まずは運転席のドア。
ドアの内張りの外し方は、まずドアノブのところに見えているネジを外します。
次に窓を開くスイッチ類があるプレートを内張り剥がしで外し、スイッチ類のカプラーを外します。
するとネジが見えてくるので、これも外します。
あとは内張剥がしを突っ込んでガバッと引っ張れば、ドアの内張りが外れます。
ビニールがブチルゴムで貼り付けてあります。
このビニールは、窓ガラスの隙間から入ってくる雨水がドアの内張り側に入ってこないようにしています。
このビニールがないと、窓ガラスをつたった雨水が車内に入ってきます。
前の車が15年経過した時点で、このビニールが機能しなくなり、雨のたびに車内に水溜りができる羽目になったことがあります。
このビニールを剥がします。
ノリに使われているブチルゴムは固まらず、粘着質な状態を保っていますので、作業が終わったらビニールを元の位置に戻せば、元通り貼り付けることができます。
写真に撮り忘れましたが、レジェトレックスを貼り付けてから、吸音材エプトシーラーを貼り付けます。
狭い場所での作業になるので、レジェトレックスを貼ってから、その周囲をアルミテープで補強するのが結構大変です。
考えた末、レジェトレックスを貼り付ける前に、予めレジェトレックスの四方にアルミテープを貼り付けておいてから、レジェトレックスを貼り付ける位置に挿入するようにしてみました。
この工夫で作業時間が大幅に短縮されました。
挿入する際に、アルミテープがあっちこっちにくっつかないように、アルミテープから剥がした紙を粘着部に戻して、貼るべき場所に挿入するようにしました。
ドアの内張りの内側に吸音材エプトシーラーを貼り付けました。
ドアスピーカーを外すとこうなっています。
つまりスピーカー上部にあるネジを外したら、垂直方向(上方向)にズラしてやるとスピーカーが外れます。
スピーカーはドアにシールで貼り付けてあるので、けっこう大きな力が必要になります。
スピーカーを外したら、内部にレジェトレックスとエプトシーラーを貼り付けます。
助手席ドアも同様です。
レジェトレックスとエプトシーラーがビニール越しに透けて見えます。
ドアの内張りの内側に貼ったエプトシーラー
後部座席のドアを外すときは、運転席・助手席のドアを外した時と同様の手順(ネジ2本を外す)に加えて、窓ガラスの黒いプラスチック板を外す手間が加わります。
下の写真は、助手席側の後部座席のドアのプラスチック板が外れたところ。
窓ガラス側は鉤爪になっていますので、ドアの外側(窓ガラス側の反対側)から外します。
けっこう外れにくいです。
外したブラスチック板
助手席側の後部座席のドアの内張りを剥がしたところ。
運転席・助手席のドアと同様にビニールを剥がして、内部にレジェトレックスとエプトシーラーを貼り付けました。
内張りの内側に貼り付けるエプトシーラー、大きな一枚で済ませるのが正解なような気がします。
リアゲートの内張りは、内張り剥がしを必要としませんでした。
ガバッと手で剥がせます。
こんなに簡単に剥がせていいの?的な。。。
剥がしたリアゲートの内張り
リアゲートの内張りの内側にエプトシーラーを貼り付けたところ。
内張りを剥がしたリアゲートに残りのレジェトレックスを全て貼り付けてミッション終了。
制振材レジェトレックス、全て消費し切りました。
スッキリしました。
が、今度はエプトシーラーがドア2枚分ほど余ってしまいました。。。。
これでドア4枚とリアゲート、ルーフをデッドニングしました。
高速道路でルーフテントの風切り音がうるさくて、音楽が聴けない、ナビの音声が聞こえないことで始めたことですが、まさかここまで徹底的にやることになろうとは思いもよりませんでした (^_^;)
思ったのですが、車の構造って、ずいぶん薄っぺらいんですね。
金属の板と、内張りのプラスチックだけです。
断熱性は全く考えられてないみたい。
これでは音もうるさいわけです。
まあ、窓がたくさんあるので、断熱性も遮音性もクソもないのでしょうけど。
それでも、きっと、高級車はこういう見えないところにも手間暇かけているのかもしれない。。。
そう思わされた出来事でした。