新月期です。
土曜日は仕事。
仕事を上がってから山梨に向かいます。
ところが、、、晴れない予報なんです。
行く直前に予報を見ても晴れにはなりませんでした。
なかなか思い通りになりません。
しかし、今回も人生の挑戦をしてみました。
月曜日に有給を取ったのです。
今までは遠慮から取ってこなかったのですが、人生完全に後半戦に入っているにも関わらず、過去に有給の残日数が30日を切ったことがなかった。
昨年、なんとかこれを打破しました。
今年も打破したいと思います。
仕事は大切ですが、所詮それも定年まで。
仕事が人生の全てではありません。
土曜日の夜は予報通り、曇りました。
というか、途中から雨。
諦めて早々に寝ました。
翌朝にGPVを確認しましたが、日曜日の夜もあいにくと思わしくない予報。
でも、日中はよく晴れるよう。
通常ならば午前中には帰路につかなければなりません。
うっかり午後出発になると、行楽帰りの大渋滞にハマって3時間は余計にかかります。
しかし、翌日月曜日に有給を取っている。
しっかり睡眠をとった上で、本日もゆっくり過ごせる。
というわけで、友人たちと観光に出かけました。
大滝 一の滝
道路脇の駐車場に車を停めて、階段を降りてゆきます。
まず二の滝があって、さらに降ってゆきます。
新緑が気持ちいいです。
沢が爽やか
大滝 一の滝
滝壺
一の滝
お次は清泉寮ジャージーハット
富士山が綺麗でした。
ソフトクリームが絶品です。
他では食べられない濃厚な味
清里駅前を通ったら機関車があったので、寄ってみました。
C56
初めて知りましたが、D51とかC56とかの英文字って、動輪の数を表すものだったんですね。
動輪の軸が3つ(大きな車輪が3対)だからC(アルファベットの三番目)。
D51は大きな車輪が4対だからD(アルファベットの四番目)
英文字の次の5の字は石炭と水を積む炭水車があることを示すそうな。
知らなかった。。。
駅の標高の表示がありました。
清里、標高1275m。。。
天体撮影、可能であれば標高1000m、贅沢言うなら標高1500mほしいと思ってますが、ここなら街からちょっと離れればそれが叶います。
JR野辺山駅
標高1345m
JRの駅で最高の標高。
日本の鉄道で最高標高地点
最高標高地点を通過する電車。
ハイブリッドと車体にあります。
30数年前、僕が高校生時代から単線でした。
赤字なんだろうなぁ。
ここまで来たら寄らない手はないでしょう。
野辺山電波天文台。
メインの役割は臼田宇宙空間観測所の64m鏡に譲ったようですが、この45m鏡はまだ現役なのかな?
そのあとは天体観測小屋に戻ってDECの分解整備をしました。
前回観測時に、時折、聞き慣れない音がしていたんです。
RA軸でプーリーの固定ネジがよくよく緩んだので、同じことがDECでも起こるに違いないと思い、分解して、プーリーの固定ネジに緩みどめ(HOLD TIGHT)を塗布しました。
組み上げる際、DECのギアが軸に対して遊びがあることが判明しました。
どんなにしっかり固定してもギアが軸に固定されません。
若干動きます。
これではバックラッシュが残存してしまいます。
どういう構造をしているのか、不明のまま終了しました。
まあ、現状、DEC動作でそれほど困ってないので、問題ないはずです。
むしろRAの動作の方がいつも誤差が大きい。
DECの動きが荒くなった場合は、極軸を追い込めばオートガイドの修正動作はそこそこ小さくなってくれるので。
夜になるも、結局曇り。
時折、星が雲の合間から透けて見える程度。
もうだめかなぁと思っていたら、24時過ぎよりいきなり雲がどきました。
速攻、望遠鏡を起動させ、数枚、撮りました。
「どうせまたすぐに曇ってしまうに違いない」と思っていたので、分解整備した後の動作チェックとして組みしやすいM51から撮影。
オートガイド、過去最高の安定感でした。
続いて比較的近くのM101
いけるかなぁと思ったのですが、やはりかすみが出ていてダメでした。
でも、つい最近出現した超新星2023ixfが写ってます。(意図したものではありませんが)
撮って出しだとこんな感じなので、仕方がないのですが。。。
2023/02/27のM101と比較してみました。
M13球状星団
露出時間がせいぜい60秒程度なのですが、なぜか毎回オートガイドが安定しないという。。。
歩留まりが悪くてなぜか50%程度なのですが、なんせ露出時間が短いので、数打ちゃ当たる方式で。。。
他にも諸々撮ったのですが、NGC6210とNGC6543は小さすぎました。
IC5146 まゆ星雲に望遠鏡を向けたときにはAM3時を回ってしまい、背景が明るくなりすぎました。
今回はあまり期待していなかったところにいきなり晴れたので、慌てふためいて、撮影計画が雑になりすぎました。
こういうとき、やはり手っ取り早く撮りやすいものから撮ってしまいますね。
いずれにせよ、空がイケてないときは、何をやってもダメです。
が、わざわざ有給を取ってまで山梨まで来ているのに、全く望遠鏡を起動せずに終わるより、こんな感じでドタバタをやった方が気持ちがいいです。
にしても、やはり小さな被写体は、センサーが小さいカメラで撮影すべきと今回思った次第です。
あと、画像処理をしていて、条件が悪い空で撮影した場合、JPEG画像は苦しいです。
今まで全てJPEG撮影してきましたが、望遠鏡の動作も安定してきたことだし、そろそろRAW撮影に切り替えてみようかと思った次第です。
果たしてJPEGとRAWで画像処理がどれほど変わるのか?
興味が出てきました。
ギヤの遊びは困りますネー(∼ ∼;
良くあるのが押しネジの3本使用による構造上の欠陥ですが、
どうやらそれでは無さそうとなったら他は?
超新星は良く写ってますが、ダ埼玉での空では無理でした。
もっとも(^0^)の機材の不備による導入の失敗なのですが、
観測地には誰も来てなくて、誰しも諦めるようなお空では。。
前半は観光、後半は星撮りと楽しめたようですね。
RAW画像、多少手間はかかりますが画像処理でも劣化が少なくてJPEGより高いクオリテイの処理が出来ると言われてます。
特に天体写真は強力な処理を施すことが多いのでお勧めです。是非トライしてみて下さい。
M101の超新星、コメトさんは撮影できなかったようですが私は近くの土手で何とか撮ることができました。
ギアの遊びを起こす原因、よくわかりませんでした。
ギアを軸に固定しているように見える芋ネジを緩めることもできませんでした。
元々遊びがある構造だとは思いません。
なぜこんなことになっているのか?
いずれにせよ、DECのガイド精度は良好で、問題はどちらかというとRAの方です。
超新星、偶然でした。
ただ単に他の被写体よりも空が良かったからという理由で望遠鏡を向けたのですが、運が良かったです。
RAWの一番気になるところは、ファイルサイズの大きさです。
5倍以上になるので、バックアップディスクを再考しないといけません。
この数年間、望遠鏡の動作が安定せず、落ち着いて撮影できてなかったのでお気軽なJPEGでよかったのですが、今後は腰を据えて撮影体制に入るので、RAWを試してみたいと思います。
RAW+JPEG撮影して、両者に同じ画像処理を施して、比較する記事を近いうちに出せたらと思います。
梅雨明けになるかもしれませんが。
水素が核融合してヘリウムとなり、水素が尽きるとヘリウムが核融合に参加してより重い元素ができ、これ以上核融合できなくなって超新星爆発して、星で生まれた元素が宇宙空間にばら撒かれる。
そして巡り巡って、我々生命が誕生する。
超新星爆発の光は、我々の歴史の光ですね。