2012/05/04、購入してしまいました。
OLYMPUS XZ-1。
またしても豆粒センサーのコンデジです。
どうせ買うならキャノンのLレンズが順当だという話もある。
買うとしたらおそらくEF 70-200mm F4L IS。
カエルを接写するために、カエルに接近する前の段階、アプローチの段階で行う長距離射撃の用途です。
接写をする場合、アプローチの段階でカエルが緊張して不自然な格好をとってしまうことがほとんど。
自然体を接写できることは少ない。
というか、自然体の接写を今まで何枚撮れているだろうか。
なので、長距離射撃という保険をかけておこうという、せこい考えなのだ。
保険をかけた上で、接写はもちろん、そのあとに行う。
でも、保険をかけたことの引き換えに、長距離射撃をした段階でカエルが警戒してしまう可能性が倍増してしまう。
ある意味、長距離射撃をするというのは、その段階で自然体の接写を諦めることに近い。
そ・れ・で・も、手軽に自然体を写せる意義は大きい。
EF-S 55-250mmで味を占めました。
2-3m離れたところからクロイワトカゲモドキを画面いっぱいに写せる。
驚きでした。
ただ、いかんせん、迫力も切れも何もない画にがっかり。
確かに写っているのだけれど、臨場感というか、伝わってくるものがなにもない。
接写写真は、例え相手が緊張で伏せていても、度重なるフラッシュで瞳孔が小さくなっていても、被写体の緊張感が伝わってくる。
それがまるでない写真は、撮っていてあまりうれしくない。
EF-S55-250mmはキットレンズ。
刀で言えば竹光のようなもの。
EF70-200mm F4L ISは名刀。
EF70-200mm F4L ISなら、おそらく僕の期待に75%くらい応えてくれる。
価格comのクチコミや作例を見ていてそう思う。
しかし、値段は11万円。
身近にいるカエル。
ニホンアマガエル。
まずはニホンアマガエルをEF-S 55-250mmで試写を重ねてから、EF70-200mm F4L IS購入を検討するのが順番というものだろう。
XZ-1。
発売当初から名前は知っていた。
オリンパスが本気のコンデジを久々に発売。
でも、僕はリコー党になっていた。
C-8080以降、正直、オリンパスにはがっかりさせられてばかりだったということもあり、振り向きもしなかった。
目を付けたのは天体望遠鏡のコリメート撮影でGX100は完全に役不足と感じ、新たなコンデジ購入を考えたとき。
でも、その方面ではS95の一人勝ち状態だったので、候補から落ちました。
再び購入を検討し始めたのは、雑草撮影をしていて。
接写撮影は高感度に強いに越したことはないのだ。
GX100はISO 100が使用限界。
一般的な用途で、苦しい場面がたくさんある。
普段使いでもう一つ大きな不満点がある。
それはズームの望遠端での画質。
接写ではよいのだが、10m以上離れた被写体を写したときの画質が最悪で、実質的に使い物にならない。
(そう言えばRAW撮影の場合もそうなのかは未確認)
実質的にフラッシュ接写撮影に特化したカメラだと思ってる。
つまり、僕の普段使いに適したコンデジはS95になる。
S95は非常に評価の高いコンデジで、ファンがたくさんいる。
しかし、なぜなのか・・・僕の心にはまったく響かないカメラなのだ。
画質は悪くない。
色は・・・正直好きになれない。
操作性、まあまあよい。
外観、好きになれない。
使っていて心がときめかない。
S95で本気の写真を撮る気になれない。
唯一の例外は天体写真。
天体写真を撮るときだけはS95に全身全霊を込められる。
XZ-1。
本格的に購入を悩んだのは2-3ヶ月ほどだっただろうか。
頭からどうしても離れず、価格comのクチコミ掲示板をしつこくチェックする自分を止められずにいました。
唯一、購入に踏み切れなかったのはマクロ撮影の性能の悪さ。
スーパーマクロ機能は僕的にNG。
クローズアップレンズとの組み合わせが必須との認識でしたが、これだとフラッシュがケラレる。
夜のヤンバルで使えないカメラでは困る。
かと言って今更C-4040zoom時代のように外部フラッシュを手持ちする気にもなれない。
ところが、接写に使えそうなFL-300Rを見るに至り、これはもう購入して後悔するかしかないと思いました。
外観、好きじゃない。
オリンパスのホームページにあるサンプル写真、最悪。
公式のサンプルを見てここまでガックリしたのって、初めてじゃないかな。
にもかかわらず、頭から離れなかったのは、C-4040zoomの後継らしき雰囲気を感じさせるところでしょうか。
調べていて、オリンパスが本気で作ったカメラだというのは僕の心に届きました。
価格comの熱狂的なファンの言葉に背中を押されたというのはあるでしょう。
不満をあげれば切りがない。
けど愛してしまう「オンリー・ワン」のカメラ。
他に気になるコンデジがなかったというのもあるでしょう。
もしF1.8-2.5の明るいレンズを天体望遠鏡のコリメートで使えたら・・・という期待もあったでしょう。
ケンコーのクローズアップレンズと組み合わせたら、GX100並みの・・・もしかしたらそれ以上のマクロ撮影が可能になるのではないかという淡い期待もあったでしょう。
手に取った瞬間、というか、首からかけた瞬間わかりました。
これは長い付き合いになりそうだ。
マクロ性能は、クローズアップレンズNo.10と組み合わせてもGX100の足下にも及びませんでした。
でもあまり残念に感じませんでした。
なぜなんでしょう?
常に持ち歩きたい気持ちにさせるカメラなんです。
不満がいっぱいあります。
特にフォーカスエリアを自由に設定できない点が許しがたい。
撮影してみて、絞りが望遠端でもF8までしかないのにがっくり。
とにかくボケまくり。
これは・・・・困った。
僕の好みは全域がシャープに写ることなのです。
画質、やはりそんなによくない。
ところが、撮影した写真をみると・・・心を惹かれるんです。
このホームページのカタバミ以降の雑草写真はXZ-1で撮影したものです。
クローズアップレンズNo.10を使用すると色収差が出やすいです。
それでも嫌いになれない。
これはなんなんでしょう。
心がときめくカメラに出会ったのは久しぶりです。
おまけですが、天体望遠鏡との相性はけっしてよくないです。
が、惑星には使えそう。
XZ-1の望遠端で撮った写真です。
被写体は、約300m離れた木の葉。
望遠端であるにもかかわらず視野がこれだけ限られるのにはびっくり。
でも、これだけの視野が写せれば、月は無理でも惑星なら写せます。
早く土星をこいつで撮りたいと思っているのですが、前回撮影して以来、一度もチャンスが巡ってこない。
楽しみにしてます。