4月25日(土)
4月に入って、ちまたの春の声を無視しながらの、谷川岳天神平、志賀高原でのスキーは確かに楽しかった。
しかし、この名残り雪シリーズにはまだ大きな、最後の課題が残っている。
それは昨年のGWに行くと決めておきながら、直前にトンネルが怖くなって断念してしまった奥只見(おくただみ)スキー場に行くことだ。そのあたりの事情は去年の夏の「帰りは酷道352号と奥只見地獄トンネル」に書いたとおり。
自分の閉所恐怖症のカミングアウトをしたのはいいのだが、トンネルをくぐれないままでは、ますますトラウマとして恐怖が固定化する。このままで一生を終えられない(ちょっと大げさ)。
そのトンネルとは奥只見シルバーラインと綺麗な、高齢者向けみたいなまやかしの名がつけられた、別名18kmにわたる恐怖の地獄トンネルのことだ。
トラウマ克服の第一歩として、夏には尾瀬沼からの帰りに「トンネル前半」を無事通過した。
あと半分だ。「トンネル後半」と合わせて一気通貫して奥只見丸山スキー場に行くことだ。
▲ 昨晩は、関越道小出ICの手前の大和PAで車中泊。
今は気力十分。問題なくトンネルを通貫できる自信がある。
行くぞ!
思い余ってか、小出ICを出るときには、ETCゲートを出なくてはいけないのに、一般ゲートをそのまま通り抜けて、係員さんに大声で停止を求められてしまった。こんな勘違いは初めてだ。かなり気力オーバー気味だ。
▲ トンネルゲート前に来た。冬場はトンネルもスキー場も豪雪のため閉鎖。4月になってどちらもオープンするというタイヘンなトコロなのだ。しかも4月中はトンネルは夜間は閉鎖。朝6時にならないと通れない。ただいま6時24分。ころ良し。GO!
▲ トンネルに入ってまずギョッとするのは、トンネル内のカーブで威嚇するように赤字で点滅する矢印 ⇒ だ。ピカピカと、もうぎょうぎょうしいのだ。
しかし、もう驚かない。
▲ 次には、壁に黄色の斜線が出てくる。斜線が水平線を表わしている。つまり、今トンネル道は上に向かってますよということだ。
ふーん、これは30度くらいの斜度を上がっているんだな。
▲ トンネルの半分まで(体験済み)きた。
ここを右に曲がれば、銀山平、尾瀬へ行くのだ。
さあ、あと半分。
▲ トンネル後半部分は、壁も未舗装のところが多く、岩窟のまま出ている。
岩窟のままなら、上高地へ行く安房峠のトンネルと同じだ。あそこの方がもっと狭い。
さらにこのトンネルは、「雨が降るトンネル」(笑)。
天井から地下水がそのまましたり落ちてくるから、ワイパーをかけていないとダメなのだ。
やはり、地獄のトンネル。
▲ でもようやく光、希望の光が見えてきた。今度こそ出口だろう。
▲ と思うやまもなく、ワーッ出口だ♪
▲ 出るや、そこは銀世界。栄光への脱出!
出たー、来たー、やったー。
やはり、ほとんど恐怖を感じることもなく一気通貫した。6時53分。
都合、29分間のトンネルだった。やっぱり長いね。
我々が恐れなければならない唯一のものは、恐怖そのものである。 (フランクリン・ルーズベルト 世界大恐慌で)
初めては誰でも怖いわ、でも経験すれば怖くないのよ (山口百恵 なんのこっちゃ)
▲ 第一駐車場に誘導される。休日は有料1000円。しかしゲレンデにすぐ出れる。
▲ リフト運行は8時から。
午前中半日券に日帰り温泉入浴券付きで3400円のリフト券を購入した。
これにはシルバー割引がない(涙)。
▲ 例によって、3回乗り継いで頂上へまず行く。
▲ 山頂ヒュッテに。ここは丸山山頂 1,242m だ。
▲ さあ、滑ろう。ここはボーダーが多い。
あとは、アラカルトのスナップで。
まずは、お隣りの奥只見湖を見下ろす。
山頂ヒュッテの裏側から見下ろすことができる。
▲ ちょっと歩いて、覗くと奥只見湖が広がっている。
人造湖だけに、湖面に山並みがせり出している風景が現出する。
山に雪が被っているのでノルウェーのフイヨルドみたいだ。
▲ 別の角度からの奥只見湖。
湖もきれいだが、うしろの波打つ山並みが立派!!
▲ あ、除雪車がきた。
除雪車は湖に雪を落とし込んでいるのではない(笑)。
むしろ、裏手の綺麗で豊富な雪を上へ持ち上げてプールしているようだ。
このプールした雪をゲレンデの補修に使うようだ。
冬場は雪が多すぎて開かない奥只見スキー場。
これからGWにかけてが、稼ぎ時だろう。
ゲレンデ整備に余念がない。
▲ この係員さんは、吹き出し口のついたブロワー筒で小さな固形物を吹き飛ばしていた。
融雪剤? ばかな、逆だろう。製氷材だと思う。とにかく雪が溶けないように固く保つ薬品。
滑降のコースならともかく、普通のゲレンデではここまでしないのでは。
▲ この係員さんは、製氷材を直播きしていた。
これで、思い出す絵はない?
そう、ミレーの「種まく人」。
▲ こちらは「跳ぶ人」。
ボーダーが多いだけに、おおきなキッカーの設備も揃えている。
朝、下では既に10℃あったゲレンデはその後も気温があがり暑くなってきた。
10時過ぎに休憩もかねて、いったんクルマに戻り、コーヒータイム。
ウェアもジャケットの内は、ワコール(スポーツ用だよ)のアンダー一枚のみに。
▲ 下に、ブナ平ヒュッテをのぞむ。
ここの雰囲気も良かった。
ここを降りると、
▲ ブナの原生林をゆったりと滑る林間コースがあって。
昼時になると、
▲ ここで、ランチをする人達がいる。
いいねー。これぞまさしく、春スキー。
来年の春スキーには、ボクも必ずランチ持参で。
簡単だ。小さいリュック背負って、中にサンドイッチとコーヒーポットを入れてくればいいだけ。
ぼち、ぼち上がらねば。午前券は12時30分までだ。
▲ 頂上ヒュッテ横の一番高いところまで、歩いてあがる。
▲ さあ、ラストランといくか。
このラストランは、今シーズン最後のランになるな。
本当のラストランは、ゆっくり、ゆっくり降りる。
▲ ベースが見えてきた。
無事、今シーズンも終了だ。
▲ ボクの三種の神器。
よくやってくれたね。
おっと、Harmonyもよく走ってくれた。
あんがと。
▲ 拘禁ウエアを着替えて、楽になって、クルマの中でランチタイム。
作ったのは、やはりゲレンデの定番、ビーフカレー。
このカレーは、香りがよかった。
サンクス・「特製ガラムマサラのスパイシーな味わい ビーフカレー辛口」129kcal 200g
ヤオコー 彩野菜サラダ
サトウのゴハン
【続く】
4月に入って、ちまたの春の声を無視しながらの、谷川岳天神平、志賀高原でのスキーは確かに楽しかった。
しかし、この名残り雪シリーズにはまだ大きな、最後の課題が残っている。
それは昨年のGWに行くと決めておきながら、直前にトンネルが怖くなって断念してしまった奥只見(おくただみ)スキー場に行くことだ。そのあたりの事情は去年の夏の「帰りは酷道352号と奥只見地獄トンネル」に書いたとおり。
自分の閉所恐怖症のカミングアウトをしたのはいいのだが、トンネルをくぐれないままでは、ますますトラウマとして恐怖が固定化する。このままで一生を終えられない(ちょっと大げさ)。
そのトンネルとは奥只見シルバーラインと綺麗な、高齢者向けみたいなまやかしの名がつけられた、別名18kmにわたる恐怖の地獄トンネルのことだ。
トラウマ克服の第一歩として、夏には尾瀬沼からの帰りに「トンネル前半」を無事通過した。
あと半分だ。「トンネル後半」と合わせて一気通貫して奥只見丸山スキー場に行くことだ。
▲ 昨晩は、関越道小出ICの手前の大和PAで車中泊。
今は気力十分。問題なくトンネルを通貫できる自信がある。
行くぞ!
思い余ってか、小出ICを出るときには、ETCゲートを出なくてはいけないのに、一般ゲートをそのまま通り抜けて、係員さんに大声で停止を求められてしまった。こんな勘違いは初めてだ。かなり気力オーバー気味だ。
▲ トンネルゲート前に来た。冬場はトンネルもスキー場も豪雪のため閉鎖。4月になってどちらもオープンするというタイヘンなトコロなのだ。しかも4月中はトンネルは夜間は閉鎖。朝6時にならないと通れない。ただいま6時24分。ころ良し。GO!
▲ トンネルに入ってまずギョッとするのは、トンネル内のカーブで威嚇するように赤字で点滅する矢印 ⇒ だ。ピカピカと、もうぎょうぎょうしいのだ。
しかし、もう驚かない。
▲ 次には、壁に黄色の斜線が出てくる。斜線が水平線を表わしている。つまり、今トンネル道は上に向かってますよということだ。
ふーん、これは30度くらいの斜度を上がっているんだな。
▲ トンネルの半分まで(体験済み)きた。
ここを右に曲がれば、銀山平、尾瀬へ行くのだ。
さあ、あと半分。
▲ トンネル後半部分は、壁も未舗装のところが多く、岩窟のまま出ている。
岩窟のままなら、上高地へ行く安房峠のトンネルと同じだ。あそこの方がもっと狭い。
さらにこのトンネルは、「雨が降るトンネル」(笑)。
天井から地下水がそのまましたり落ちてくるから、ワイパーをかけていないとダメなのだ。
やはり、地獄のトンネル。
▲ でもようやく光、希望の光が見えてきた。今度こそ出口だろう。
▲ と思うやまもなく、ワーッ出口だ♪
▲ 出るや、そこは銀世界。栄光への脱出!
出たー、来たー、やったー。
やはり、ほとんど恐怖を感じることもなく一気通貫した。6時53分。
都合、29分間のトンネルだった。やっぱり長いね。
我々が恐れなければならない唯一のものは、恐怖そのものである。 (フランクリン・ルーズベルト 世界大恐慌で)
初めては誰でも怖いわ、でも経験すれば怖くないのよ (山口百恵 なんのこっちゃ)
▲ 第一駐車場に誘導される。休日は有料1000円。しかしゲレンデにすぐ出れる。
▲ リフト運行は8時から。
午前中半日券に日帰り温泉入浴券付きで3400円のリフト券を購入した。
これにはシルバー割引がない(涙)。
▲ 例によって、3回乗り継いで頂上へまず行く。
▲ 山頂ヒュッテに。ここは丸山山頂 1,242m だ。
▲ さあ、滑ろう。ここはボーダーが多い。
あとは、アラカルトのスナップで。
まずは、お隣りの奥只見湖を見下ろす。
山頂ヒュッテの裏側から見下ろすことができる。
▲ ちょっと歩いて、覗くと奥只見湖が広がっている。
人造湖だけに、湖面に山並みがせり出している風景が現出する。
山に雪が被っているのでノルウェーのフイヨルドみたいだ。
▲ 別の角度からの奥只見湖。
湖もきれいだが、うしろの波打つ山並みが立派!!
▲ あ、除雪車がきた。
除雪車は湖に雪を落とし込んでいるのではない(笑)。
むしろ、裏手の綺麗で豊富な雪を上へ持ち上げてプールしているようだ。
このプールした雪をゲレンデの補修に使うようだ。
冬場は雪が多すぎて開かない奥只見スキー場。
これからGWにかけてが、稼ぎ時だろう。
ゲレンデ整備に余念がない。
▲ この係員さんは、吹き出し口のついたブロワー筒で小さな固形物を吹き飛ばしていた。
融雪剤? ばかな、逆だろう。製氷材だと思う。とにかく雪が溶けないように固く保つ薬品。
滑降のコースならともかく、普通のゲレンデではここまでしないのでは。
▲ この係員さんは、製氷材を直播きしていた。
これで、思い出す絵はない?
そう、ミレーの「種まく人」。
▲ こちらは「跳ぶ人」。
ボーダーが多いだけに、おおきなキッカーの設備も揃えている。
朝、下では既に10℃あったゲレンデはその後も気温があがり暑くなってきた。
10時過ぎに休憩もかねて、いったんクルマに戻り、コーヒータイム。
ウェアもジャケットの内は、ワコール(スポーツ用だよ)のアンダー一枚のみに。
▲ 下に、ブナ平ヒュッテをのぞむ。
ここの雰囲気も良かった。
ここを降りると、
▲ ブナの原生林をゆったりと滑る林間コースがあって。
昼時になると、
▲ ここで、ランチをする人達がいる。
いいねー。これぞまさしく、春スキー。
来年の春スキーには、ボクも必ずランチ持参で。
簡単だ。小さいリュック背負って、中にサンドイッチとコーヒーポットを入れてくればいいだけ。
ぼち、ぼち上がらねば。午前券は12時30分までだ。
▲ 頂上ヒュッテ横の一番高いところまで、歩いてあがる。
▲ さあ、ラストランといくか。
このラストランは、今シーズン最後のランになるな。
本当のラストランは、ゆっくり、ゆっくり降りる。
▲ ベースが見えてきた。
無事、今シーズンも終了だ。
▲ ボクの三種の神器。
よくやってくれたね。
おっと、Harmonyもよく走ってくれた。
あんがと。
▲ 拘禁ウエアを着替えて、楽になって、クルマの中でランチタイム。
作ったのは、やはりゲレンデの定番、ビーフカレー。
このカレーは、香りがよかった。
サンクス・「特製ガラムマサラのスパイシーな味わい ビーフカレー辛口」129kcal 200g
ヤオコー 彩野菜サラダ
サトウのゴハン
【続く】