7月1日(水)
カーフェリーは、朝4時半の定刻に無事小樽港へ到着した。
小雨まじりで、夜明けまもない小樽は車通りも無く静かだった。
北の大地、最初の訪問地は?
小樽から車で30分の所にある余市。
そう、NHK朝ドラ「マッサン」の舞台となったニッカウイスキーの工場のあるところだ。
▲ ニッカウヰスキー余市蒸溜所(正式名)の正面入り口。
工場に隣接する道の駅で朝食をしたりして待機。
9時の開場とともに中に入る。
▲ 蒸溜所の内部は、自由に見学ができる。
9年前にここに来た時は、自由に見て回ったが、今回ガイドさんに付いて回ることにした(無料)。
▲ 蒸溜塔。
発酵が終わった液体を熱してアルコールを取り出す施設だ。
銅製の蒸溜釜が立ち並んでいる。
現在も石炭で熱する行程を(もう珍しいらしいが)使っている。
▲ 一号貯蔵庫の内部。
できあがったウイスキーをオーク樽に詰めて長期間寝かせる倉庫だ。
この倉庫は1934年創業時に建てられたもので、この樽の中は今は空。
▲ このような稼働中の貯蔵庫は敷地内に何棟もある。
敷地内にはウイスキー博物館があり、国産ウイスキー製造の歴史を知ることができる。
▲ スコットランドで使用していたポットスチル(蒸溜釜)が、博物館の入り口に据えられている。
▲ 三つの樽が置いてあり、内部の原液の色と香りの違いが分かるように展示されている。
右から、蒸溜したての樽。5年モノの樽、15年モノの樽だ。
原液の色は、透明から茶色へ変化していく。
香りも年を経るごとに、より濃くなっていく。↑5年モノの香りを嗅いでいる。
▲ 1940年(昭和15年)に発売された第一号ウイスキー。
商品名が「ニッカウヰスキー」になっている。
日本ウイスキーの父、マッサンこと竹鶴政孝が1934年に余市でウイスキー製造会社を設立したとき、食い扶持を得るために、余市産のリンゴを使ってリンゴジュースを製造してたことは、朝ドラを見てた方はご存じのとおり。会社名も「大日本果汁株式会社」だった。
その会社名の「日」と「果」を取って、日果 → ニッカ をウイスキー名にしたようだ。戦後、会社名自体もニッカとなる。
~ ~ ~ ~
朝ドラ「マッサン」の放送後、がぜん注目を浴びだしているのは、政孝夫妻の居宅跡だろう。
居宅自体は余市の他所にあったのだが、この蒸溜所敷地内に移設されているのだ。
私達が9年前に、この蒸溜所を見学した時はこの居宅もじっくり見ている。
朝ドラ前に見学しているのだ。ここが並みのミーハーさん達とは違うところだ。
とはいうものの、もう一度マッサンとエリさんの居宅を見てみることにした。
▲ 居宅の横、正面。明らかに洋風の建物だ。
▲ 居宅の右側に入り口がある。
▲ 入り口を入った内部。展示場になっている。
現在はこの部屋だけが、見学可能になっていた。
この部屋に続く母屋は、老朽化のため危険で見学できないとのこと。
前回は見れたのに・・
▲ 代わりに、居宅の模型図が置いてあった。
右側に入り口。左に続く洋風の応接間兼書斎。左の部屋は和洋折衷のようだ。
▲ 特に、入り口はエリことリタ夫人のスコットランドの生家をイメージして造ったそうだ。
24歳でスコットランドにウイスキー製造を習いに行った竹鶴政孝が、リタに出合ったのもこの家でだっただけに思い出深かったのだろう。
▲ 竹鶴政孝。1894~1979
生涯を通して日本のウイスキー作りに情熱を燃やした。
▲ 竹鶴リタ。1896~1961
その政孝を励まし続けたリタ夫人。
~~~~
さあ、次はお楽しみの試飲だ。
▲ 試飲場はニッカ会館の2階。
多くの見学者が最後にここにくる。一人一杯、好きな銘柄を試飲できるのだ。
▲ 外は、緑がいっぱいの清々しい景観だ。
▲ 「ウン、これいけるワ」
ドライバーのボクは、アップルジュースの試飲。(涙)
ニッカ会館の1階は、直営レストラン「樽」がある。
▲ 11時のオープンを待ちかねたようにして、中に入った。
▲ まず海鮮サラダを注文。
エビ、タコ、マグロ、サーモン、カニ・・・
これ、食べでがありましたよ。
▲ そして、ボクはスコットランドの家庭料理のスコッチブロスを。
ラム肉とハトムギ、オニオン、ニンジン、カブを煮込んだスープ。うーん、これはロシア料理のボルシチに似ている。羊肉風味だが。
でもやはり英国料理。そんなに美味いものではない(笑)。
▲ decoは、しゃぶしゃぶ風にラム肉料理を・・
▲ ウイスキ・ワインラムしゃぶ定食。1,340円(税込)
ただし、ラム肉を赤ワイン(右サイド)か、ウイスキー(左サイド)のお好みに応じて浸して、横にあるにんにく入り醤油風味のたれに付けて食べる。
肉を「酒びたり」にするのがユニークだ。
これもドライバーはダメなのだが、ワインよりウイスキー味の方が香りが際立って良いようだ。お酒が好きな人は最後に飲んでしまう?
▲ 余市蒸溜所は、13万平方メートルを超える広大な敷地にある。
建物の赤い色の「パゴダ屋根」は蒸溜所のシンボル。
▲ 蒸溜所は、いかにもマッサンが自分のウイスキーづくりの夢を追って選んだ地だけに、ジャパニーズウイスキーの聖地というにふさわしい雰囲気を備えていた。
~・~・~・
余市蒸溜所見学のあとは、一気に道央道を飛ばして旭川へ向かった。
旭川市郊外、旭川空港近くのこの温泉には午後4時過ぎに着いた。
▲ 「森の湯 花神楽」(はなかぐら)
▲ 木々に囲まれた地にあり、北海道ならではの温泉地だった。
ここなら、数日滞在していてもいいかな。
温泉に入った後は、ゆっくりもしていられない。
息子夫婦を旭川空港に出迎えに行かなくては。
羽田発旭川空港18:55着の飛行機で、定刻に到着。
▲ 嫁のYちゃん、孫のUmiちゃんが先ず出てきた。
先週アデノイドウイルスに罹り数日40度の高熱が続いたUmiちゃんも、ようやく復調してのこの旅行だ。元気そうでよかった。
荷物を持ってまもなく出てきた息子を加えて、大人4人子供1人、1匹を乗せて、キャンピングカーは、最寄の道の駅へ向かった。
今晩は、全員このまま道の駅で車中泊だ。
カーフェリーは、朝4時半の定刻に無事小樽港へ到着した。
小雨まじりで、夜明けまもない小樽は車通りも無く静かだった。
北の大地、最初の訪問地は?
小樽から車で30分の所にある余市。
そう、NHK朝ドラ「マッサン」の舞台となったニッカウイスキーの工場のあるところだ。
▲ ニッカウヰスキー余市蒸溜所(正式名)の正面入り口。
工場に隣接する道の駅で朝食をしたりして待機。
9時の開場とともに中に入る。
▲ 蒸溜所の内部は、自由に見学ができる。
9年前にここに来た時は、自由に見て回ったが、今回ガイドさんに付いて回ることにした(無料)。
▲ 蒸溜塔。
発酵が終わった液体を熱してアルコールを取り出す施設だ。
銅製の蒸溜釜が立ち並んでいる。
現在も石炭で熱する行程を(もう珍しいらしいが)使っている。
▲ 一号貯蔵庫の内部。
できあがったウイスキーをオーク樽に詰めて長期間寝かせる倉庫だ。
この倉庫は1934年創業時に建てられたもので、この樽の中は今は空。
▲ このような稼働中の貯蔵庫は敷地内に何棟もある。
敷地内にはウイスキー博物館があり、国産ウイスキー製造の歴史を知ることができる。
▲ スコットランドで使用していたポットスチル(蒸溜釜)が、博物館の入り口に据えられている。
▲ 三つの樽が置いてあり、内部の原液の色と香りの違いが分かるように展示されている。
右から、蒸溜したての樽。5年モノの樽、15年モノの樽だ。
原液の色は、透明から茶色へ変化していく。
香りも年を経るごとに、より濃くなっていく。↑5年モノの香りを嗅いでいる。
▲ 1940年(昭和15年)に発売された第一号ウイスキー。
商品名が「ニッカウヰスキー」になっている。
日本ウイスキーの父、マッサンこと竹鶴政孝が1934年に余市でウイスキー製造会社を設立したとき、食い扶持を得るために、余市産のリンゴを使ってリンゴジュースを製造してたことは、朝ドラを見てた方はご存じのとおり。会社名も「大日本果汁株式会社」だった。
その会社名の「日」と「果」を取って、日果 → ニッカ をウイスキー名にしたようだ。戦後、会社名自体もニッカとなる。
~ ~ ~ ~
朝ドラ「マッサン」の放送後、がぜん注目を浴びだしているのは、政孝夫妻の居宅跡だろう。
居宅自体は余市の他所にあったのだが、この蒸溜所敷地内に移設されているのだ。
私達が9年前に、この蒸溜所を見学した時はこの居宅もじっくり見ている。
朝ドラ前に見学しているのだ。ここが並みのミーハーさん達とは違うところだ。
とはいうものの、もう一度マッサンとエリさんの居宅を見てみることにした。
▲ 居宅の横、正面。明らかに洋風の建物だ。
▲ 居宅の右側に入り口がある。
▲ 入り口を入った内部。展示場になっている。
現在はこの部屋だけが、見学可能になっていた。
この部屋に続く母屋は、老朽化のため危険で見学できないとのこと。
前回は見れたのに・・
▲ 代わりに、居宅の模型図が置いてあった。
右側に入り口。左に続く洋風の応接間兼書斎。左の部屋は和洋折衷のようだ。
▲ 特に、入り口はエリことリタ夫人のスコットランドの生家をイメージして造ったそうだ。
24歳でスコットランドにウイスキー製造を習いに行った竹鶴政孝が、リタに出合ったのもこの家でだっただけに思い出深かったのだろう。
▲ 竹鶴政孝。1894~1979
生涯を通して日本のウイスキー作りに情熱を燃やした。
▲ 竹鶴リタ。1896~1961
その政孝を励まし続けたリタ夫人。
~~~~
さあ、次はお楽しみの試飲だ。
▲ 試飲場はニッカ会館の2階。
多くの見学者が最後にここにくる。一人一杯、好きな銘柄を試飲できるのだ。
▲ 外は、緑がいっぱいの清々しい景観だ。
▲ 「ウン、これいけるワ」
ドライバーのボクは、アップルジュースの試飲。(涙)
ニッカ会館の1階は、直営レストラン「樽」がある。
▲ 11時のオープンを待ちかねたようにして、中に入った。
▲ まず海鮮サラダを注文。
エビ、タコ、マグロ、サーモン、カニ・・・
これ、食べでがありましたよ。
▲ そして、ボクはスコットランドの家庭料理のスコッチブロスを。
ラム肉とハトムギ、オニオン、ニンジン、カブを煮込んだスープ。うーん、これはロシア料理のボルシチに似ている。羊肉風味だが。
でもやはり英国料理。そんなに美味いものではない(笑)。
▲ decoは、しゃぶしゃぶ風にラム肉料理を・・
▲ ウイスキ・ワインラムしゃぶ定食。1,340円(税込)
ただし、ラム肉を赤ワイン(右サイド)か、ウイスキー(左サイド)のお好みに応じて浸して、横にあるにんにく入り醤油風味のたれに付けて食べる。
肉を「酒びたり」にするのがユニークだ。
これもドライバーはダメなのだが、ワインよりウイスキー味の方が香りが際立って良いようだ。お酒が好きな人は最後に飲んでしまう?
▲ 余市蒸溜所は、13万平方メートルを超える広大な敷地にある。
建物の赤い色の「パゴダ屋根」は蒸溜所のシンボル。
▲ 蒸溜所は、いかにもマッサンが自分のウイスキーづくりの夢を追って選んだ地だけに、ジャパニーズウイスキーの聖地というにふさわしい雰囲気を備えていた。
~・~・~・
余市蒸溜所見学のあとは、一気に道央道を飛ばして旭川へ向かった。
旭川市郊外、旭川空港近くのこの温泉には午後4時過ぎに着いた。
▲ 「森の湯 花神楽」(はなかぐら)
▲ 木々に囲まれた地にあり、北海道ならではの温泉地だった。
ここなら、数日滞在していてもいいかな。
温泉に入った後は、ゆっくりもしていられない。
息子夫婦を旭川空港に出迎えに行かなくては。
羽田発旭川空港18:55着の飛行機で、定刻に到着。
▲ 嫁のYちゃん、孫のUmiちゃんが先ず出てきた。
先週アデノイドウイルスに罹り数日40度の高熱が続いたUmiちゃんも、ようやく復調してのこの旅行だ。元気そうでよかった。
荷物を持ってまもなく出てきた息子を加えて、大人4人子供1人、1匹を乗せて、キャンピングカーは、最寄の道の駅へ向かった。
今晩は、全員このまま道の駅で車中泊だ。