川崎在住のつっかです。
夜光という場所に住んでいるんですが、
周りは工場しかありません。
窓からの景色も、工場です。
はじめは「夜光」って地名も、
工場が多くて、夜も働いている町のように思っていたのですが…。
意外と由緒正しかったりします。
平安時代、平間兼乗(ひらまかねのり)という武士がいました。
無実の罪で住んでいた尾張国を追われることになり、
諸国を流浪したのち、
川崎に辿り着いて漁師として暮らしていたそうです。
そんなある夜、
夢の中でお告げがあり、
夜にもかかわらず、
海中から光が煌々と灯っていた場所があり、
その場所に網を入れました。
網を引き上げると、
その中に弘法大師の尊像があり、
兼乗はその尊像を浄め、
草庵を建てて供養を怠らなかったそうです。
そして、1128年(大治3年)、
諸国遊化の途中だった高野山の尊賢によって寺が建立され、
本尊を「厄除弘法大師」と称して奉りました。
それが川崎大師の起こりで、
兼乗の姓である平間をもって平間寺(へいけんじ)と号されたそうです。
そうなんです。
弘法大師の立像があった夜に光り輝いていた場所が、
ここ「夜光」だったんですね。
うーん。
住もうと思って住んだ場所ではないのですが、
なかなかどうして由緒正しい場所ではないですか。
ただ、川崎大師の起こりには、
こんな話もありまして…。
それは、また後日。