荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

菊坂の底で、/2020年早春

2020年03月14日 | 散文

早春の陽が注ぐ路地です。

 

菊坂は本郷台地の山ひだの底です。路地の突き当たりに石段が見えます。

 

樋口一葉が使った井戸です。

 

傍の椿に陽が射します。

 

見上げれば、石段の上の空です。二つの木造三階建て住宅が空を切り取ります。一葉はこの景色を見ていないでしょう。昭和の建築物だと思います。

 

この坂は一葉も通ったと思います。当時も石段だったかは分かりません。苔の枯れ具合で季節が分かります。夏になると緑が生き生きと濃くなります。

 

昨年掛けられたこの街灯がこの風情に似合います。

 

石段を上がります。

 

 

石段の上が見えて来ました。

 

突き当たりは鐙坂に続く土手です。

 

振り返って一葉が暮らした路地を見下ろします。菊坂の底です。

 

上がった所に住所看板があります。

 

左右の木造三階建て住宅が切り取った空です。

 

正面を見て、鐙坂へ向かいます。

この話、続きます。

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菊坂の路地で、/2020年早春

2020年03月14日 | 散文

正面からじっと眺めるのは初めてです。どこにでも在る普通の古民家です。

 

いつものように横から眺めます。この景色が好きです。

 

狭い土地を最大限活用した見事な構造です。

 

ニ階が座敷と居間で、地下に見える一階が台所でしょうか?物置でしょうか?

 

真横から見上げます。三階は寝室でしょうか?

 

石段の雰囲気が好いです。

 

いつまでも残ってほしい家です。

 

この石段を上下して、一葉が伊勢屋に通ったのでしょうね。

・・・、一葉が住んだ路地へ行きます。

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此月も伊せ屋のもとにはしらねば事たらず、

2020年03月14日 | 散文

菊坂に居ます。旧伊勢屋の前に立っています。

 

白い壁は質草を保管する倉庫で、樋口一葉が通った時代から在るものです。

 

店の部分は明治40年の改築です。

 

「一葉ゆかりの伊勢屋質店」です。

 

現在は跡見実践大学の所有となって保存されています。

 

白壁を見上げます。モノクロに近い配色です。

 

空も見上げます。

 

薄日が射します。

早春の菊坂の路地です。

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