突然現れました。
墨田区の鐘ヶ淵町会にある公園です。
一段高くなった公園です。この界隈は海抜ゼロメートル地帯です。
入ってみます。あまり使われていないようです。
一段下の場所には民家が密集しています。
在りました!! 想像したとおりです。ここは工場跡です。
裏側を見ます。「此の地は古くから沈鐘の伝説があり、」から始まる「発祥碑」です。「関東大震災、東京大空襲当時職に殉じてたおれた者は五十余柱に及びました。」の文字も見えます。ここで80余年間工場があって移転に際して昭和44年に建てたものです。
こんな石碑もあります。どうして寄贈者は「男子従業員一同」なんでしょう? 紡績工場なら女子従業員が多いと思うのですが・・・
寄贈したのは、慰霊観音像です。
東京大震災の被災従業員に対する慰霊碑です。その後、太平洋戦争の殉難者も供養したものと思います。
観音像と発祥碑です。
桜の古木が印象的です。
公園はこんな立地です。
首都高向島線が荒川に向かう場所です。
Kaneboの倉庫がある一角です。
隣は広いグラウンドがあります。昔、カネボウは社会人野球の強豪だったのを思い出しました。
すぐ近くには荒川七福神の一つである「多聞寺」があります。
公園近くの密集した住宅街はカネボウの従業員が多く住んでいたと思います。
多分、従業員の子供さんです。