薫風渡る雑司ヶ谷霊園です。新緑が萌えています。槇の木の生け垣に囲われた墓所があります。
永井荷風一家の墓所です。
生け垣の中は、初夏の太陽が新緑に遮られて涼しげです。
木漏れ日の下です。
眉を上げると、萌える新緑と抜けるような青空です。
新緑の林を移動します。一番良い季節です。
木漏れ日の下に端正な墓石が佇んでいます。墓前の紫陽花の葉が目に染みます。
この時期珍しく供花があります。命日でしょうか? その姿は端正です。
この霊園で端正といえば、泉鏡花です。静寂が包みます。
端正は静寂に通じます。