荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

伊勢丹社員の墓の背景のしだれ桜

2021年03月19日 | 散文

谷中の「夕焼けだんだん」です。春の陽気に人出が増えています。

 

石段を上がった丘にの頂上に、「本行寺」が在ります。別名「月見寺」といいます。上野のお山から道灌山を経て飛鳥山に至る大きな台地の上です。「夕焼けだんだん」は、昔、夕日が谷中銀座を染めるのを観る丘でした。同時に、月見にも絶好のロケーションだったと思います。この寺にしだれ桜が咲きました。

 

山門を入ってすぐ右のこの場所が花見のベストポジションです。背景は丘の下の日暮里駅前の高層マンションです。この丘より高いマンションです。今ではあのマンションの部屋が月見のベストポジションでしょう。時代の推移を思います。

 

ここは、墓石の前です。墓標には「伊勢丹社員の墓」と記されています。・・・以前カネボウ記念公園に「殉職社員の碑」を見たことがありますが、社員の墓は初めて見ました。創業者小菅丹治は社員が亡くなる度に本寺の過去帳に名前を記載して供養していたそうです。昔の経営者と社員は家族同然だった、とのエピソードを思い出しました。

 

墓前の石柱です。右に「伊勢丹呉服店」で、左は判読しづらいのですが「あまさけや呉服店」と読めます。私の知らない会社ですが、伊勢丹の関係会社に違いありません。

 

桜を見上げます。青空と高層マンションを背景にしたしだれ桜です。

 

コロナ禍の東京にも春が来ました。

 

いつもより見事な桜が咲きました。

緊急事態宣言が解除されます。罹患者が増えているのに、春の陽気に我慢できない都民を押さえる政策を創設できませんでした。・・・コロナウイルスの蔓延が心配です。

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東京の花見前線

2021年03月19日 | 散文

花見の名所上野公園です。ソメイヨシノはまだ花見にはなりません。緊急事態宣言が解除されますが、宴会はできません。

 

歩きながらの花見です。

 

私には花見の標準木があります。いつもここのしだれ桜を花見の基準にしています。やって来たのは谷中の長明寺です。思ったより早く満開に咲いていました!

 

山門を潜ります。

 

私にとって、今年最初の桜です。青空に咲いています。

 

いつもどおり樹の下に入ります。

 

見上げて通り抜けます。

 

振り返ります。数年前に山門を建て替えてから、谷中の路地から目立つしだれ桜になりました。次から次に人がやって来ます。抑圧されたコロナ禍に咲いた桜です。気持ちは皆同じです。

 

満開です!東京の春です。

 

お彼岸です。老夫婦が記念写真を撮っています。好いですね!じっと自宅に篭って待っていた桜です。高齢者の私は、来年の桜を観られる保証はありません。桜を愛でます。

 

再び花の下に入ります。

 

見上げます。しみじみと、綺麗に咲きました。今年も例年と同じことができました。

 

この桜が咲いたら、次に咲くのは、あそこです。

 

・・・あそことは、ここ六義園のしだれ桜です。

 

が、コロナ禍の為、名物のしだれ桜が開花してもクローズしています。非日常の花見です。

 

隣りの公園から柵越しに遠望しました。咲いていますねえ・・・。

 

東京では22日から緊急事態宣言が解除されます。ここが開園されるなら、名物のしだれ桜が観られそうです(一昨年の写真です。去年は色づきが良くなかったです)。

 

でも、こんな入場待ち(昨年の写真)はイヤだなあ・・・。

私の花見の始まりです。

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