最近TV等でこの五輪シンボルマークを含む風景をよく見ます。オリンピックが近づくに連れてコロナウイルス感染が拡大しています。世の中の議論は、オリンピックは開催できるのか?ではなく、オリンピックを開催するのか?の是非論の段階になっています。
背後は国立競技場です。思い起こせば、この競技場ができるまで色々なことがありました。オリンピック招致時の贈賄事件、シンボルロゴデザインのパクリ疑惑によるデザイン変更、そしてこの競技場のデザインが変更されたこと等々・・・
もうすでに完成していて競技場を使用していますが、コロナ禍もあって観客の入場を制限しています。この景色にオリンピック前の高揚感はありません。「コンコルドの失敗」を連想します。コンコルドの失敗とは、撤退の大切さを教える教訓です。英仏で共同開発した音速旅客機は、開発に掛かる費用の多さに対して客席数の少なさ等による採算性に早くから疑問を持たれていました。でも、ここまで投資したのだから後には引けないと計画を進め、経済的損失を拡大させてしまいました。
オリンピックの推進にはこれからも費用が掛かります。そのお金を経済的に困っている人や企業に分配しませんか?
最寄の駅を利用する人の姿はありません。
国の威信なんか二の次です。一人でも多くの国民の命を守るのが国の責務だと思うのですが・・・。経済と命を天秤に掛けてはいけません。私はスポーツが大好きですし、一生の思い出にオリンピックを観戦したいと思っていますが、一所懸命努力してきた選手は気の毒ですが、国民の命を守る方向に決断したほうが国際的にも評価されるのではないでしょうか?
・・・見上げる競技場は迫力があります。決断のタイムリイットは迫っています。