この景色はいつまでも残って欲しいです。
赤線が在った「鳩の街商店街」です。見上げる看板が有りません。
えっ!? 見つめる先は猛暑日の白っぽい路地の蕎麦屋跡です。
一度だけ入ったことがあります。三世帯同居の老夫婦がやっている蕎麦屋です。
昼時に、客は私一人でした。出前が忙しくて、しょっちゅう親父さんが出入りしては、ホンダカブで配達していました。すぐに帰って来るので近隣が得意先だと思います。今は、暖簾掛けだけが残っています。
このショーウインドーには料理メニューじゃなくて、神輿の写真を中心に賑々しく飾られていました。下町らしく、お祭り好きの店でした。
再度見上げても、そこに看板はありません。
暖簾は無いし、ショーウインドーにも何んにもありません。
原因はきっとコロナ禍ですね。高齢だったことも決断の背中を押したのでしょうが、日本中で飲食店が喘いでいます。国のちゃんとした支援が必要です。時代の流れならしょうがないけど、コロナ禍で景色を変えてはいけません。