荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

観光船「がれおん」

2021年08月19日 | 散文

「がれおん」はスカイツリー下を根拠地とした観光船です。主に江東区の内部河川を営業範囲としています。カヤックで行き交う時には手を振り合う仲です。時々隅田川へ出ているそうですが、初めて両国橋からその姿を見ました。



小さな船体で低気圧の影響を受けた風に抗いながら頑張っている姿にちょっと感動しました。

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日の出屋の「スイ」

2021年08月19日 | 散文

先日ここでかき氷を食べました。その時気になっていたかき氷のメニューが有りました。それ以来ずっと気になっているので再訪しました。

 

イチゴ、メロン、レモン、ブルーハワイに並んで「スイ」が有ります。私は「スイ」を知りません。 質問します。「『スイ』ってなんですか?」 店の息子が答えます。「『スイ』ってその、『みぞれ』のことです。一番オーソドックスな、透明の」 「ああ、『みぞれ』なら知ってる。じゃあ『ミルクスイ』を下さい」 

息子が戸惑います。「えっ!? ミルクスイですか?」 「そう、メニューには無いけど、『ミルクいちご』のように、スイにミルクを加えて、」 氷を作るのは彼じゃなくて両親の役目らしいです。ラーメン等の他の料理もそのようです。

 

奥の父親に向かって言います。「ミルクスイだって。スイにミルクを入れて・・・」と、私の説明を復唱します。ゴソゴソとおやじが出てきて、「ミルクスイ?」とか言いながら作ってくれました。父親が私の前に置いたのがこれです。「どうぞ、ミルクとスイが入っています」

 

上から見ます。先日食べた「ミルクいちご」と違って、コンデンスミルクが上にたっぷり乗っています。乗せ方は西日本風です。初めて作ったので戸惑って手順を忘れたのでしょうか? まあ良い。いつものように慎重にスプーンを抜きますが、いつもどおり少し氷をこぼして食べました。期待どおりの味です。これに小豆餡を入れたら「ミルクあずきスイ」又は、西日本風に言うと「みぞれミルク金時」かな? どうしようもなく甘いだろうなあ・・・。

 

食べながら見る店内です。一般的な下町の店です。大きな熊手が目立ちます。「熊手って、店が繁盛するように毎年大きくするんですよね。それで、買うときは値切るんですよね。言い値から値切って買って、『これはご祝儀だよ』って、値切った分も合わせて支払うのが江戸っ子の粋なんですよね」 なんて、四国生まれの人間が江戸っ子にウンチクを垂れながら食べました。

話題が途切れた後、客は放ったらかして奥に引っ込みました。この無警戒感、下町は素敵です。

コメント (4)
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