荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

亀戸天神鷽替えの神事/2022年−1

2022年01月25日 | 散文

 コロナ禍の亀戸天神が、いつに無く人出が多いです。

 

もう早咲きの梅が咲いています。さすが梅と言えば菅原道真公を祀る天神様です。

 

寒い空の色です。寒冷の東京です。この時期にこの神事があるのは、菅原道真公の誕生日及び命日、旧正月が近い事、梅が咲き始める頃、受験シーズンに突入する等々の理由でしょうか?

 

メジロが枝を飛び移りながら鳴いています。春を呼んでいるみたいです。メジロは真ん中上部に居ます。 コロナ禍なのに人出が多いのは、今日が「鷽替えの神事」の日だからです。「鷽替え」とは、鷽の文字が學に似ていることから始まった神事らしいです。天神様は学問の神様です。その學に似た字の鳥に鷽が居ます。それに引っ掛けて、昨日1年間の悪いことはウソだったとして、その悪いことを鷽の人形に吸収させます。そして今日、1年間分の溜まったウソを背負わせた鷽の人形を天神様に受け取って貰って、まっさらな鷽の人形に置き換えるのです。

そもそも鷽という鳥は渡り鳥で、花咲く時期に渡ってきて花の蜜を吸っては花を散らす、あまりおめでたくない鳥のようです。

 

毎年夥しい参拝者があります。ところが、今年はコロナ禍なので閑散としています。平日でもあります。例年のとおり太鼓橋を直進して本殿へ参拝するのではなく、混雑を避ける為のルートが設定されていますが、このとおり人が居ません。

 

毎年渋滞が凄まじくて、屋台で買い食いをしながら参拝する程の混雑なのですが・・・。あの角を曲がります。

 

屋台の参道を行きます。通常は、左側が参拝時向かう列で、右側が鷽人形を買い替えて帰る人の参道なのです。

 

こんなに参拝者が少ない光景は初めてです。

 

やっとここから混雑してきました。

 

私は神事に参加しないので、帰りの道を前へ行きます。左に本殿、右が鷽人形買い替え場所です。

 

それでも結構な人が並んでいます。

 

これが鷽人形です。ここはお賽銭入れです。

 

ゲート脇に神職が立っていて、鷽人形を売る窓口の空き具合を見て数か所の行列の後尾に誘導します。

 

この列が満員なので次の列へ案内するのです。例年であればびっしりと人で埋まります。

この話続きますが、今どこのイベント会場でもよくある、ソーシャルディスタンスを示す線の表示がありませんね。本来この神事はとてつもない人出なので、行列を詰めないとにっちもさっちも捌けないのです。・・・毎年ウソに替えたい事があった人が多いのでしょうね。

・・・続きます。

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御嶽海が優勝した翌日風景

2022年01月25日 | 散文

昨日御嶽海が優勝しました。早速相撲部屋に行ってみました。

伊勢ヶ濱部屋です。照ノ富士が負けて優勝できなかった部屋です。変った様子のない、いつもの相撲部屋の姿です。よく稽古をする部屋ですが、千秋楽明けの今日は流石に稽古は休みのようです。静かな部屋の前です。先場所玄関前に出ていた、出前の寿司桶がありません。昨夜は宴会無しです。

 

この部屋の車は3台とも、車番は「1番」です。勝負の世界に身を置く相撲部屋らしい選択です。照ノ富士が勝てば、103年ぶりの偉業でした。その歴史的瞬間を見たかったのですが、そんな簡単には快挙に出会えません。だから、103年ぶりなんです。今回のチャンスを逃した私は、もう見られないでしょうね。

 

ちびまる子ちゃんならこう言うと思います。「照ノ富士よく頑張ったよ。立派だよ」

 

さて、ガイドがスポーツ新聞を広げながら、団体さんを率いてやって来ました。

 

「ここが昨日優勝した御嶽海の居る出羽海部屋です」と案内しているのでしょうね。左端でその様子を日本旅行の社員が写真に収めています。こんなツアーがあるんですね。

 

各界屈指の名門部屋に、待望の大関がやっと誕生しそうです。御嶽海も親方も相撲協会にとっても慶事です。

 

昨夜の宴会の後ですね。さぞかし盛り上がったのでしょうね。照ノ富士の伊勢ヶ濱部屋とは大違いです。「勝者に全てを、敗者には何もやるな」です。優勝劣敗の勝負の世界は残酷です。

 

ツアーの団体はまだ玄関前から動きません。

 

そんな折、相撲取りが戻って来ました。日常に相撲取りが居る両国です。

 

御嶽海の目標は大関ではありません。この台座に手形を残すことです。のんびり屋なので、本気で稽古してほしいです。

 

国技館前にはまだ一部の幟が出ています。

 

完全に片付いてはいません。

 

改めて見上げる御嶽海の幟です。

 

国技館の掲示板です。引退相撲の案内です。栃煌山に豪栄道に嘉風です。嘉風の師匠の尾車親方(元大関琴風)も昨日限りで部屋を閉じます。昇進と引退が交錯します。

 

日本相撲協会の看板です。昨日の千秋楽のスケジュール案内が残ったままです。右にはコロナ注意喚起です。よくこの急激なウイルスまん延の中、無事に興業を終えられたものです。

さて、大阪での3月場所は無事に開催できるのでしょうか?

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