コロナ禍の亀戸天神が、いつに無く人出が多いです。
もう早咲きの梅が咲いています。さすが梅と言えば菅原道真公を祀る天神様です。
寒い空の色です。寒冷の東京です。この時期にこの神事があるのは、菅原道真公の誕生日及び命日、旧正月が近い事、梅が咲き始める頃、受験シーズンに突入する等々の理由でしょうか?
メジロが枝を飛び移りながら鳴いています。春を呼んでいるみたいです。メジロは真ん中上部に居ます。 コロナ禍なのに人出が多いのは、今日が「鷽替えの神事」の日だからです。「鷽替え」とは、鷽の文字が學に似ていることから始まった神事らしいです。天神様は学問の神様です。その學に似た字の鳥に鷽が居ます。それに引っ掛けて、昨日1年間の悪いことはウソだったとして、その悪いことを鷽の人形に吸収させます。そして今日、1年間分の溜まったウソを背負わせた鷽の人形を天神様に受け取って貰って、まっさらな鷽の人形に置き換えるのです。
そもそも鷽という鳥は渡り鳥で、花咲く時期に渡ってきて花の蜜を吸っては花を散らす、あまりおめでたくない鳥のようです。
毎年夥しい参拝者があります。ところが、今年はコロナ禍なので閑散としています。平日でもあります。例年のとおり太鼓橋を直進して本殿へ参拝するのではなく、混雑を避ける為のルートが設定されていますが、このとおり人が居ません。
毎年渋滞が凄まじくて、屋台で買い食いをしながら参拝する程の混雑なのですが・・・。あの角を曲がります。
屋台の参道を行きます。通常は、左側が参拝時向かう列で、右側が鷽人形を買い替えて帰る人の参道なのです。
こんなに参拝者が少ない光景は初めてです。
やっとここから混雑してきました。
私は神事に参加しないので、帰りの道を前へ行きます。左に本殿、右が鷽人形買い替え場所です。
それでも結構な人が並んでいます。
これが鷽人形です。ここはお賽銭入れです。
ゲート脇に神職が立っていて、鷽人形を売る窓口の空き具合を見て数か所の行列の後尾に誘導します。
この列が満員なので次の列へ案内するのです。例年であればびっしりと人で埋まります。
この話続きますが、今どこのイベント会場でもよくある、ソーシャルディスタンスを示す線の表示がありませんね。本来この神事はとてつもない人出なので、行列を詰めないとにっちもさっちも捌けないのです。・・・毎年ウソに替えたい事があった人が多いのでしょうね。
・・・続きます。