荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

漆器の町を行く。

2024年06月19日 | 散文

桜井は漆器で栄えた町です。往時程の勢いは有りませんが、今でも漆器製造・販売の家が在ります。数年前から売りに出されていた民家です。売れたようですね。今治市はここ数年間、「移住したい町ナンバーワン」らしいです。

酒屋の蔵です。漆器職人が多く居ました。需要があったのだと思います。立派な蔵です。今は廃業しています。

左右の大きな家が、今でも漆器の家です。

「小谷屋」は椀船を所有して、九州や中国・近畿に漆器を販売していました。

「椀船」とは、お椀型の船ではありません。漆器のお椀のことです。お椀を積んで商売していました。

今でも漆器蔵を持っています。

向かい側は同級生の生家です。昼なお暗い大きな家だったのを覚えています。

彼女の弟が家を継いで、今ではその子供の代になって、漆器の製造・販売を商っている様子です。

漆器蔵です。

商売が順調のようです。

振り返ります。

昔と同様、静かな通りです。

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綱敷天満宮絵馬堂

2024年06月19日 | 散文

綱敷天満宮には大きな絵馬堂があります。私が保育園生の時から在る絵馬堂です。

いつものように絵馬を見ようと見上げました。

・・・有りません。絵馬が・・・?

ぐるりと見回しても、何にも有りません??

後日報告する(たぶん)「石丸忠兵衛」の墓と石碑を訪ねた際に出逢った、綱敷天満宮氏子の某部落総代の青年が教えてくれました。全く偶然の出逢いです。

「絵馬が古なって、落ちそうになっとったんよ。危ないけん絵馬を下ろしての、氏子の代表が集まって相談したんよ(有名な天満宮なので多くの氏子を持っています)。そりゃ全部古い歴史のある絵ばいよ。最初はの、どこか文化施設に寄贈しょうや言うて問い合わせたらの、『絵が不鮮明じゃけん修復してからじゃないと預かれん』言うんよ。補修の費用を調べてビックリよ、ムリムリ。下ろしたまま放っとけんけん、『誰かが決めないかんわい。わしら氏子代表の代で燃やそや』と決まったんよ。反対意見もあったけんどの、家に飾れる大きさじゃないわい。皆いなしぶしぶ承知したんよ。そがな中でわしは1枚持って帰ったんやけど、『そがなん何処に置くんぞ。汚いし、何が描いてあるんかよう分からんもんを』と嫁が言うんよ。それでしょうがないわい、部落会場に置いとんよ。会場やて広ろないわい。部落の皆いなから『総代、これどうするつもりぞ!?』と責められとるんよ」(方言風に脚色あり)

<在りし日の絵馬です>

何が描かれていたのか分からないくらい古いものが奉納されていました。美術的、歴史的、文化的価値があるものと私も思います。

 

 

 

 

あの部落総代がどれを持っているかは不明ですが、大切にしてくれることを祈ります。

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