時々ここに来ます。
元宿堰稲荷神社です。
今日は扉が開いています。
月に一度開きます。気が付いたら右手に神社総代の奥様が御朱印帳に神社名を書いていました。一昨年の12月に遭って以来です。私に気付いた奥様が、「寒いから上がって下さい。一緒にお茶を飲みましょう」と誘われました。前回の様に、祭壇にお参りして、お茶とぬれ煎餅をご馳走になりながら話をします。
ご主人も戻って来ました。3人で話している間もお参りが絶えません。月に一度の御開帳を氏子は知っていてお参りに来ます。中には上がり込んだ氏子さんと一緒にお茶を飲みます。氏子さんは、私を「こいつ何者?」と思っていたでしょうね。祭壇には耐火煉瓦で作られた祠の中に御神体が祀られています。そう、耐火煉瓦が祭壇に有る珍しい神社なのです。
由緒略記を紹介します。「稲荷信仰は三峰(お山)と神杉の(験の杉)信仰を基に他の信仰と習合発展せり 、副神の大国主命は、国土の開拓、産業の発展、特に医薬の法をもって諸民の延命長寿の増進に霊験を発揮、医薬の道の祖神なり、
此の町に大正の末、日本最大の火力発電所が稼働、この施設の巨大な四本の煙突(おばけ)は下町千住の名物と広く知られ、総発電量、七万5千キロ、大正から昭和Ⅲ十九年まで激動の時代の基礎を形成、この地域の総鎮守として、企業発展の守護神と遠近の人々の厚い崇敬を受け近代文明最先端エネルギー産業を通し、ご神威、神力を万民の上に示され、歳月の過ぎ去る中のご事蹟は今に伝ふ。 平成元年十二月吉日 社務所」
そうなんです。ここ元宿堰稲荷神社は、「旧千住四本煙突守護社」でもあるのです。
そのお化け煙突は、ここに在りました。
ここは何処でしょう? この話、続きます。