気温は上がったけど、まだまだ寒い東京です。上川口屋は北向きです。お昼過ぎですが、周りは陽が射しているのに、店頭は全然陽が当たりません。風は北風だし、寒いです。
お婆ちゃんは元気でいつものポーズです。「7枚着込んで、靴下4足履いている?」「よく知っているわね」いつものように、ラムネを飲みながら、あられを食べながら引いた、きな粉餅のくじは今日も当たりません。天気の話から派生して、昨日私が突風で倒れてた98歳の老婆に遭遇して救急車を呼んだ話、物価が上がってチョコレートの仕入れ値が上がった話、仕入れた煎餅が小さくなった話。
煎餅の話を受けて、小倉屋の煎餅が普通品と徳用品が2袋ずつしか買えなかった話。勿論お婆ちゃんも小倉屋はよく知っていて盛り上がります。
理由は山田優さんの影響だけでは無く原料のお米が仕入れられない話、農業の担い手が居ない話、私が田圃を国家帰属させた話、ウクライナ戦争に関与したトランプ大統領の話、等々ですが、お婆ちゃんから「雑司ヶ谷手創り市」のお誘いがありました。奥からチラシを持って来て、チラシやあちこち指差しながら説明してくれます。「楽しいわよ」
「どんな市なの?」商品棚をちょっと片付けて、「この位のブースで、個人が作った製品を売るのよ。参加料3000円を払って、帽子やカバンや、焼き物や、食料品を売るのよ。1ブース二人までしか参加できないのよね」
「上川口の店の前を避けて、参道の両側とか、」
「店の裏とか、」
「本堂の左右とかに、びっしり、いーっぱい売り子が集まるのよ。100店くらい出るわよ。今度の16日の日曜日だからいらっしゃいよ」
・・・前回お婆ちゃんのお誘いを断って後悔しています。「劇団唐組」の赤テント公演がここ鬼子母神で行われたのに行けませんでした。そのしばらく後に唐十郎さんが亡くなってしまって、唐十郎さんに会うチャンスを逸したのです。
チラシを見ながら、「来たいけど、日曜日はカヌーに乗っているのよ。え〜と、次は?3月16日の日曜日かあ。あ、5月6日の火曜日があるけど連休かあ。でも来られるのはこの日くらいだね」
こんな話でした。店頭は底冷えがします。「またね」と帰ります。
・・・どなたか、行ってみませんか?チラシのスケジュールも参考に。
お婆ちゃんのお勧めは一見の価値があります。観れば良かった唐組の記事はこちら。