荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

浅草寺の「迷子しるべ石」から、

2020年01月03日 | 散文

浅草寺の境内に有名な「鳩ポッポの歌碑」が在ります。時々写真に撮る人がいます。

 

その隣に四角い石柱が在ります。歌碑と違って誰も気にも止めません。

 

説明書が在ります。

 

正面です。

 

「たづぬる方」です。

 

「志らする方」です。上部の四角い枠に情報を書いた紙を貼って迷子の情報を交換しました。四角い枠の上には雨除けの庇の様な突起が在ります。

 

本石柱は昭和32年に再建されたものです。

 

私が知っている唯一本物の迷子しるべ石は日本橋にあります。日本橋の一石橋です。この親柱の左に、ひっそりと石柱が建っています。

 

 

 

 

昔、「子連れ狼」というドラマがありました。刺客拝一刀と一子大五郎の物語りです。すでに母は亡く、父に連れられて、常に死と隣り合わせの大五郎です。橋幸夫が歌ったテーマソング「しとしとぴっちゃんしとぴっちゃん」が流行りました。

 

エンディング・テーマソングの一節に歌われた「父御と母御とごとごとと、いっこくばしで待てば良い」との意味が分からなかったのですが、これを見て得心しました。三途の川の一石橋の袂にある「迷子しるべ石」で待っていたら父母に会える、との詩です。

 長年の疑問が解決したり、歴史の一片に出逢うのは楽しいです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「千住浮世絵顕彰碑」前で、 | トップ | 「かばんのお医者さん」が更地... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

散文」カテゴリの最新記事