駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

シャープ社長は熟慮して英断を

2016年02月05日 | 政治経済

                

 経営不振にあえぐシャープが台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入ることを検討していると報道されている。それに対して、技術流失などの懸念があるなどとして牽制する動きがあるようだ。グローバル化の時代と唱えてきたからには、日本の企業が外国企業の傘下に収まる場合も想定していたはずと思う。

 力強い支援や信頼もなく?、辞めてしまえと怒声を浴びせられた社長が熟慮の末にフリーハンドで生き延びる道を選択をするのは当然のことだと思う。流出が懸念されるほどの技術を持つ会社が、なぜ左前になったのだろうか。貧すれば鈍するということにしても、それなりの経緯があったのだろうと思う。

 元より経済経営評論家ではなく実際の経営不振の原因は不承知だが、鴻海ではけしからんという声が澎湃と起こるのには如何なものかと感じる。私も五年前までは迂闊に台湾のことをよく知らなかった。青春と読書に乃南アサさんが美麗島紀行と題して台湾のことを書いておられる。それを読んでも、台湾は麗しい島のようだ。相手を知り己を知って、高橋興三社長は英断を下されれば良いのではと、外野席で観測する。

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