高市早苗総務大臣が電波停止があり得ると答弁した。大元の安倍総理大臣が改憲推進を明言している。こうした発言の一番の問題は放送の偏りをどうやって誰が判断するのか、憲法をなぜ、どこをどう変えるのかが抜け落ちていることだと思う。この部分を深く粘り強く追求するマスメディアは少ない。
総務大臣が首相や内閣の意向を汲んでと高市さんは思っている?ようだが、それで止めるのであればそれは恫喝ということになる。勿論そうよ、何でそれが悪いの、あんたは左巻でしょうと睨まれるのだろうか。
安倍首相は大衆心理を読む才能に長けているから、まずは改憲の賛成を取り付けてから、改憲の中身を明らかにする方が有利と読んできたのだろう。憲法も古希を越えた、時代と現実にそぐわないところも出てきている。変えた方が良いという理解と合意が形成されれば、変えればいい。
ところで、首相は日本国憲法を諳んじておられるだろうか。それは無理?、憶えられないほどの分量ではないと明言する。最高権力者を自認されるのなら、それも仕事の内と申し上げたい。忙しいは理由にならない。
世の中に黒白などというものはないと日曜画家の私は知っている。グラデーション、アンギュレーションそして形と広がりがあり、一言では言い尽くせない深い味わいがある。右翼だとか左翼だとか形骸化した言葉で決めつけるのは、ものごとを考えようとしないものごとを味わおうとしない石頭の告白に思える。別に絵が趣味でなくとも、生きていること生きて行くことは黒白では捉えきれないのはわかるはずだ。黒白のようでも十九路盤の上には殆ど無限の世界がある。世の中と人生は十九路よりもうんと広い。