駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

話し方から伝わってくるもの

2016年02月11日 | 小考

                      

 韓国語はこんにちわご機嫌ようさよなら位しか知らない。それでも北朝鮮の盛装女性アナウンサーのしゃべり方を聞いていると「我々はこれだけのことをしたんだ、偉いんだぞ。最高指導者を敬いなさい」とわざと重々しく喋っているように聞こえる。まあ内容は音感訳で実際に何と言っているかは知らない。

 南北韓国は同じ言語のはずなのだが、全く違って聞こえる。勿論、地域でアクセントなどは多少違うのだろうが、同じ言語には聞こえない。要するに非常に不自然な話し方で、それだけでまともな国ではないとわかる。

 長距離ミサイルの示威行動は、現実的な脅威のはずだが、アメリカはその存在を織り込み済みだったようで、安倍首相のように血相を変えて急遽強い制裁に踏み切るという気配が無い。一万キロ離れていると感覚は違うらしい。まあ、太平洋があれば拉致被害者も居ないだろうし、難民が渡ってくることもないだろう。モンローに聞くまでもなく、大統領選挙を控えて、内政が一番ということなのだろう。どうもあんまり日本の頼りにはならない。そっち方面はあんたが係だろと言われそうだ。

 この話し方というのは服装と同じように、実は物凄く重要なメッセージで、我々は日々それを実感している。例えば、癌も風邪や膀胱炎と同じようにカジュアルに告知する医師が出てきている。昔に比べれば、そうした感覚の医師が増えているような印象がある。色々な理由があるようだ。患者の重い深刻な心の動きまでは引き受けられない、打つ手はいくつかあり死刑の宣告ではない。、軽く言った方がショックが少ない・・・。

 表情、話し方、服装・・・、言葉を越えたメッセージを持つものに気を配ることが、人間(動物)相手の仕事では、非常に重要なのは既に多くの人が指摘している通りだと思う。しかしまあ、それを織り込んで受け取る人も出てきているようだ。

コメント
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