昨夜は勉強会の前に20分ほど時間があったのでこれ幸いと本屋に寄った。
又吉直樹は芸を見たことはないのだが、トーク番組?で何度かちらっと見たことがあり、その異形と言うべき風貌に強い印象を持っていたので、芥川賞を受賞した時直ぐあの男だと分かった。漫才師で芥川作家というのは不思議な組み合わせの感じがしたが、どちらかというと漫才師であることの方が、芸を見ていないのに言い過ぎかも知れない、合っていないのではないかと思う。
又吉のはしがきを数ページ読んだだけだが、凄いというか異能というか言葉感覚に優れている人なのが分かった。成る程こうした感覚と読書で蓄積した言語力で作品を生み出したのだろうと納得した。ちなみに作品は一つも読んでいない。名は体を表すと言うが、体に内容が表れるとも言えそうで、異形の外見は秘めた言語能力を表していると腑に落ちた。
様々な意見はあるだろうが私は編集長が代わった文藝春秋に新たな息吹と活力を感じている。巻頭エッセイに立花隆は微妙だが、象徴的でもある。今月号で立花はジャーナリストの真骨頂を発揮し、日本の政治ははちゃめちゃで面白いと忌憚のない解説をしている。私はこんなに本当のこと?を書いてもいいのかなと思ったのだが、NHKではないので圧力が掛からないらしく、日本国の運転手に大いなる疑問を呈している。尤も、私はジャーナリストではないのでそれが面白いとは感じない。
いつも沢山本を買っているので二十分ほどの立ち読みは問題ないだろう。荷物になるので本を買うのは我慢した。