駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

泥鰌は知らん

2012年11月15日 | 政治経済

       

 鳩山、菅と未熟、不徳な首相が続き、野田首相はやることには賛成出来ないものの、ぶれず図太く首相の人材としてはまだましと見ていたのだが、領土問題と近いうち解散発言以降だんだん馬脚を現わしてきた。三人目は不敵な人だったということになりそうだ。

 難問山積で八方塞がりなのでご破算と出たのだろうか。解散権は総理大臣の専権事項という神話がどこから生まれたのか知らないが、今回は独断に過ぎる感じがする。議員定数削減不均衡是正法案を成立させてから解散するのが筋だと思う。実現困難と放り出したのが真相か。改正しますという政治家の約束など信じられないし、選挙結果に依っては約束を守る筈の人が議会に帰ってこない可能性もあり、空手形になる恐れも大きい。

 同士である民主党員に肩すかしを食らわしてまで、なぜ今なのかよく分からない。解散は自公との取引材料ということか。あとは野焼きとなれ山崩れとなれ、泥鰌は知らん。

 このまま行けば民主党は空中分解必至だ。なんだか闇鍋というか、魔女の煎じ薬というか、怪しげなものをあれこれ混ぜ合わせて、政界再編と称して不消化にわか作りの新政党が生まれるのだろうか。

 もし維新の会や生活第一に十分な準備をさせないために年内という要素があるとしたら、野田という人は民主党の悪名高き三首相の取りに相応しい。

 ザックジャパン オマーンに勝つ。あの酷暑の中、ホームタウンデシジョンの敵地できっちり勝った、次期首相はザックに頼もう。

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お決まりの一人前でも

2012年11月14日 | 旨い物

     

 旨いものと言ってもうまくない話。女房が留守なので、夕食を帰り道一人で食べた。昼飯がカレーだったので鮨を食べるかと珍しく独りで某老舗に入った。代が変わったらしく若いのが独り付け台の向こうで所在なげにしていた。お客は誰も居ない。テーブルに座って一人前を食べるのも寂しい感じがしたので、カウンターに座り上鮨を一人前頼んだ。並みでもよかったのだが、、お客が誰も居ないし付け台の前に腰掛けたので上と口から出た。母親とおぼしき年齢の女性が飲み物はと聞くので「お茶」。と答えた。

 大将注文に「はい」と応え、握りはじめたはよいが一向に付け台に鮨が載らない。どういうわけかと見ていると八貫の握りと鉄火巻きの盛り合わせを一人前の寿司桶に入れている。はいどうぞと付け台の上に出された桶から食べたのだが、あんまり美味しくない。先代の方が旨かった。

 鮨屋もいろいろだと思うが、喩えお決まりの一人前の注文でも握った端から出してくれ、最後にこれで一人前ですとさりげなく言ってくれる店もある。当然そうした店の方が旨いし繁盛している。

 どうもネタの鮮度ももう一つに見えた、弱り目に祟り目、回転寿司に押され、代替わりも厳しい風に晒されているのではと余計な感想を持った。尤も繁華街なので、鮨を食べるより飲んで話をしたり宴会に利用する客が居てやっていけるのかもしれない。これから鮨屋鰻屋には厳しい時代がくる。喩えお決まりの一人前でも目の前に座った客には一つづつ出した方が鮨は美味しく感じられ客も気分がよい。仕事は細部で決まるとご忠告申し上げたいところだ。

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世の中にうまい話は

2012年11月13日 | 政治経済

     

 政治が混沌と停滞し、国民は不安で不満のように見えるが、民意は定かではない。そこで世論調査が行われる。

 世論調査には世論を誘導する働きがあり、無作為に選ばれた作為という側面がつきまとう。記者の現状分析をそのまま報道しては客観性が乏しいので、マスコミは世論調査を実施しそれを利用すると思われる。よく注意して見ていれば分かるが、世論調査は調査したマスコミ機関に依って差がある。その差の傾向はいつも一定で、調査したマスコミ機関の論調に沿っている。客観的のように見えて世論調査には明らかなバイアスが掛かっているのだ。インターネットの調査とは差というよりは違いがあり、マスコミはインターネットの調査は一部の人だけものもで偏っていると、相手にしようとしない。

 これが端的に現れているのは昨日無罪判決の出た小沢氏の扱いだ。マスコミでは悪者小沢と罪人扱いをしているが、ネットでは比較的高い評価を受けている。恐らくそれは小沢氏の主張が既存マスコミに不都合だからだろう。

 あまり適切な例ではなかったかもしれないが、マスコミのレッテル張りと一部政治家の大風呂敷には注意警戒が必要だ。石原新党が何を主張にするのか知らないが、スローガンや掛け声に惑わされず、何をどのようにしてどう実現するのかを検証しなければならない。言葉では何とでも言えるし話はなんとでも作れる。

 しかし実生活に直結する政治では何をするにもお金が掛かる。何をするにも人を動かさなければならない。ないお金は使えないし意に沿わぬ人を動かすことは難しい。

 日本の置かれた状況は厳しい。現況には余裕がない、駅から歩いて二十分、三十五坪の密集住宅地に一千万円で家を建てなければならない時、美しい、立派な、きちんと、命懸けで、などという言葉で飾っても豪邸は建たない。世の中にうまい話はないとしたものだ。

 

 

 

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オバマを再選する国

2012年11月12日 | 世界

 

 オバマが大統領に再選された。日本の全国紙の報道のように大接戦と言うほどではなく、きちんとした差を付けての勝利だったようだ。決まったことにつべこべ言わないのはアメリカの良いところだ。下院の共和党議長もホワイトハウスと協力する用意がある、なぜならオバマの再選は民意だからだと述べている。凄いことだ。何でも反対、結局官僚依存で大きな違いもないのに足を引っ張るばかりの日本の野党とは一味違うようだ。

 千年の都、京都の人などにはたかだか建国二百四十年ほどのアメリカなど雛に見えるかも知れないが、僅か二百数十年で歴史と呼べるものとアメリカ人を生み出したアメリカは、唯国力を誇る国とは違うと改めて感じる。移民から成る雑多なごちゃまぜで差別のある統一性のない国のように見えて、自国を愛し星条旗の下にまとまる求心力がある。

 アメリカの歴史に詳しいわけではない唯の町医者の感覚だが、今や黒人は何の違和感もなく正統なアメリカ人に見える。僅か半世紀の間に、黒人自身が自分はアメリカの歴史が生んだ真っ当のアメリカ人だと思うようになったと観察する。

 改めてイチローにはニューヨークがよく似合うと感じる。イチローにヤンキースに留まることをヤンキースにイチローを留めることを推奨したい。

 石川遼君、久しぶりのツアー優勝おめでとう、折角英会話を習得したのだから碌でもないことばかり報道する日本を離れ、アメリカで頑張るのをお勧めする。 

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音は心に響く

2012年11月11日 | 人生

    

 音楽の才能には恵まれず、楽器も歌も出来ない。聞く方は演歌は好みではないが、その他のものは幅広く聞くともなく聞いている。実は碌に曲名を知らないままCDをかけていることも多い。演奏家や曲についての知識はほとんどない。ただ音色にはある程度鑑賞力があるような気がしている。鑑賞力と言うよりは好みという方が正確かもしれない。

 楽器がどのように生まれてきたのかは知らない。自然界の音の模倣から生まれ洗練されてきたのだろうが、人間の発明の部分もあるだろう。発明と言っても作り出したのではなく、ピアノやヴァイオリンには人間の心の中から見つけ出した音色があると思う。ピアノの澄んだ高音のピアニシモは直接心の奥に届いてくる。滑らかに波打つヴァイオリンの音色は魂に響いてくる。

 二十世紀はそれ以前に生まれた楽曲を超えるものを生み出せなかったと聞く。これから新しい楽曲がどんどん生まれることはないかもしれない。しかし演奏はこれからも連綿と続いて行くだろう。

 

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