朝日カルチャーセンター☆ブログ

関西4教室(中之島・京都・川西・くずは)の最新情報をお届けします!

●「コトバの可能性と不可能性 私たちの場合」レポート! 【芦屋】

2011年02月08日 09時47分40秒 | 芦屋教室


毎日寒い日が続きますが、1月29日(土)に芦屋でおこなわれた<熱気あふれる対談>のリポートをお届けします。

いま、「表現」の最先端にいらっしゃるといっても過言ではないおふたり、歌人の穂村弘さんと作家の川上未映子さんにご出講いただきました。
おふたりは、短歌や小説というワクを軽々と越えて様々なジャンルで活躍されています。
穂村さんのエッセイは、現実におこる出来事と、そこに微妙な違和感を覚える穂村さん自身との距離感が絶妙で、読みながら「あ~、わかる!」と思わずつぶやいてしまうこともしばしば。書評や短歌の「読み」はとても鋭く、ユニークな着眼点にはいつもうならされます。
川上さんの活動もまたとても多彩です。芥川賞、中原中也賞などビッグタイルを持つ作家でありつつ、歌手、女優としての顔もお持ちです。アンケートでは「このふたりの組み合わせから何が生まれて展開していくのか、とても興味をそそられた」という声をたくさん頂きました。



今回の対談のキーワードは、コトバ、表現、ジャンル、創作。
「衝動買いは大事。自分が望んでいるものは何か、欲しいものは結局これなんだ、ということを再認識し、自分自身を照射することができる。それは創作活動にも通じる感覚。気になる表現やイメージがパズルピースのようにばらばらと散らばっている状態から、自分がいちばん欲しいものを集めていく」と穂村さんが語れば、川上さんは、「創作はノートに構成を書くことから始まる。雰囲気でなんとなく書いちゃいました、というようなのはイヤ」「世の中の不条理に異議申し立てをしたいから書く。自分がこの世に生まれてきたこと自体にも違和感がある。リスクを背負って戦っているひとが好き」等白熱の90分でした。





 表情豊かに自由自在に語られる川上さんと、じっくり言葉を選びながら語る穂村さん。
「次から次へと飛び出すおふたりの印象的な言葉に感性を刺激されっぱなしでした」「90分があっという間でした」「ナマの言葉でふたりの思考のプロセスを知ることができて、とても楽しかった」等の感想をいただきました。関西圏以外にも、愛知、静岡、神奈川、東京、茨城、青森など遠方からのご参加も多く、10代から70代まで、150名様満席となりました。(ぎりぎりまで増席しましたが、キャンセル待ちでご受講いただけなかった方、申し訳ありませんでした!)







黒のスーツが素敵な川上さんに、「洋服はいつもどこで買うんですか?」という女子からのアツい質問も飛び出した質疑応答の後、カルチャーセンター教室でのサイン会となりましたが、おひとりおひとりと丁寧に言葉を交わしながら対応してくださり、皆さんとてもシアワセそうな表情でした。(カルチャーセンターのスタッフも並びました・笑)







ご受講いただいた皆さま、お忙しい中、東京からお越しいただいた穂村弘さん、川上未映子さん、素敵な印象深い時間をどうもありがとうございました。
またお目にかかる機会を楽しみにしています。
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