これはリチャード・デイビスの数少ないリーダー・アルバムで、モンクとパーカーの代表曲が収められており、ライブということから片面1曲の長尺演奏集です。
「EPISTROPHY & NOW′S THE TIME」 MUSE MR 5002
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1. EPISTROPHY
2. NOW′S THE TIME
RICHARD DAVIS(b) CRIFFORD JORDAN(ts) MARVIN PETERSON(tp)
JOE BONNER(p) FREDDIE WAITS(ds)
録音 1972年9月7日
「EPISTROPHY」は、ベース・ソロからスタートし、テナーがテーマを提示した後はピアノ・トリオとしてフリーな演奏となり、徐々に熱くなったところで再びテナーが絡んでいきます。
それに続くマービン・ピーターソンは、お得意のハイ・ノートを駆使し後半では至上の愛の1節もでてきます。
続くジョー・ボナーのピアノ・ソロは、フリー・リズムによる独特なもので、そのムードが全員の演奏に受け継がれた後、テーマに戻っています。
裏面の「NOW′S THE TIME」は、ビ・バップの代表曲の一つですが、ここではモード的な感覚の演奏となっています。
ソロは、ドラムス → テナー → トランペット → ベースの順で受け継がれ、ベース・ソロの後ろでは管楽器奏者が色々な小道具に持ち替え、その後は、全員が楽器を離れて声だけのパフォーマンスを繰り広げ、テーマから再びドラム・ソロへと戻っていきます。
このアルバムの注目度No.1は、リーダーのリチャード・デイビスではなくテナー・サックスのクリフォード・ジョーダンで、彼のプレイは、ブルーノート時代とは異なり、新主流派の一人と呼ばれたジョー・ヘンダーソンかと思われるような図太い音で、時にはフリーキィな音も散りばめており、変身マンとなっています。
この2曲は、共に各プレイヤーの熱気が伝わってくる内容であり、アルバムの裏面にある「Call it free, avant-garde, new thing, modern, whatever」のコメントが正にこの日の演奏を表しており、当夜のライブが他にも記録として残っているならば、ぜひ聴いてみたいと思うのですが。
「EPISTROPHY & NOW′S THE TIME」 MUSE MR 5002
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1. EPISTROPHY
2. NOW′S THE TIME
RICHARD DAVIS(b) CRIFFORD JORDAN(ts) MARVIN PETERSON(tp)
JOE BONNER(p) FREDDIE WAITS(ds)
録音 1972年9月7日
「EPISTROPHY」は、ベース・ソロからスタートし、テナーがテーマを提示した後はピアノ・トリオとしてフリーな演奏となり、徐々に熱くなったところで再びテナーが絡んでいきます。
それに続くマービン・ピーターソンは、お得意のハイ・ノートを駆使し後半では至上の愛の1節もでてきます。
続くジョー・ボナーのピアノ・ソロは、フリー・リズムによる独特なもので、そのムードが全員の演奏に受け継がれた後、テーマに戻っています。
裏面の「NOW′S THE TIME」は、ビ・バップの代表曲の一つですが、ここではモード的な感覚の演奏となっています。
ソロは、ドラムス → テナー → トランペット → ベースの順で受け継がれ、ベース・ソロの後ろでは管楽器奏者が色々な小道具に持ち替え、その後は、全員が楽器を離れて声だけのパフォーマンスを繰り広げ、テーマから再びドラム・ソロへと戻っていきます。
このアルバムの注目度No.1は、リーダーのリチャード・デイビスではなくテナー・サックスのクリフォード・ジョーダンで、彼のプレイは、ブルーノート時代とは異なり、新主流派の一人と呼ばれたジョー・ヘンダーソンかと思われるような図太い音で、時にはフリーキィな音も散りばめており、変身マンとなっています。
この2曲は、共に各プレイヤーの熱気が伝わってくる内容であり、アルバムの裏面にある「Call it free, avant-garde, new thing, modern, whatever」のコメントが正にこの日の演奏を表しており、当夜のライブが他にも記録として残っているならば、ぜひ聴いてみたいと思うのですが。
このリチャード・デイヴィスのアルバムは、学生時代ですが、結構あちこちで聴いた気がします。ジャケットがまたよくて、印象に残り、今でもレコードを持っています。
長野県の伊那市というところにアップル・コアというジャズ喫茶が昔あったのですが、そこで大音量で鳴っていたのを未だに覚えています。こういう記憶の断片に登場するアルバムは魅力的です。お話のようにクリフォード・ジョーダン熱いですね。
ベースという楽器の性質上、上手い人でもリーダー・アルバムとなると数が限られてきます。
ドラムスなんかもそうですが、リーダーを張ると長尺な詰まらないソロを前面に出すこともあり、本来伴奏を担当する楽器の場合、その辺の兼ね合いは微妙です。
そういうことからして、本アルバムのリチャード・ ディビスはその辺の塩梅良く、上手く全体に溶け込んでいるし、演奏全体も熱いです。
余談ですが、昭和50年代に仕事で伊那市には良く通いました。
電子部品を製造する会社と、もう1社は椅子の製造メーカーでしたが、今になってみると懐かしいです。