10日(日)、F1史に数々の歴史を残してきたシルバースト
ーン・サーキットを舞台に2016年FIA F1世界選手権第10
戦イギリスGP決勝レースが開催され、メルセデスのハミ
ルトンがポール・トゥ・ウィンを達成した。
前日の予選で最速タイムを刻んだハミルトンと接戦を繰り
広げた僚友のロズベルグが2番手に続き、レッドブルのフ
ェルスタッペンとリカルドが2列目に並んだ。フェラーリはラ
イコネンが5番グリッドについたが、ベッテルは予定外のギ
アボックス交換により5グリッド降格処分を受けて11番手ス
タート。
シルバーストーン・サーキットの全長は5.891㎞。52周で争
われる決勝は気温16℃、路面温度21℃、湿度90%のウ
ェットコンディションで、直前の降雨によりセーフティカー
スタートが決まった。
ウェット宣言により全車がウェットタイヤを装着し、セーフ
ティカーが5周に渡ってレースを先導するも、6周目を前に
してセーフティカーがコースを離れると、本格的なレースが
スタート。5番手を走っていたライコネンなどインターミディ
エイトタイヤに履き替えるドライバーが多数いたが、コンデ
ィションはまだウェットタイヤが適しているようで、マノーの
ウェレインがアクアプレー二ングに見舞われてグラベルに
はまり、そのままマシンを降りている。
8周目にはメルセデスがハミルトンとロズベルグのダブル
ストップを敢行。コース上でハミルトンとのギャップを広め
に取っていたロズベルグも良いタイミングで作業を終えて
2番手のままコースに戻った。
メルセデス勢が1分52秒台を刻む中、フェルスタッペンだ
けがそれに近いペースを発揮し、4番手以下を徐々に引
き離していく。
ウィリアム勢が思うようにペースアップできず、ボッタスを
スピンに追い込むプレッシャーをかけたフォース・インデ
ィアのヒュルケンベルグやマクラーレンのアロンソ、ベッ
テルが同じウィリアムズを駆るマッサを追い詰めていく。
ただ、徐々に乾いていく路面状況を見て、フェラーリが
16周目にベッテルのタイヤをミディアムに交換。さらに
翌週にはライコネンもスリックタイヤを選び、他の陣営も
順次ドライタイヤに履き替えていった。
19周目にはコース上を走る全車がミディアムタイヤを装
着したものの、コース上にはまだ水たまりが多く残ってお
り、ひとつしかないレーシングラインを外れてスピンを喫
したり、コースを飛び出したりするドライバーも多く見られ
た。ほとんどのドライバーはコースオフやグラベルにはま
りながらもレースを続けられたが、マノーのハリアントは
リアウィングをタイヤウォールにぶつけてしまい、身動き
が取れなくなったマシンを止めている。
ドライタイヤに履き替える直前、わずかにミスを犯したロ
ズベルグの前に出たフェルスタッペンはレース中盤にロ
ズベルグの接近を許し、長らく必死の防御を続けたもの
の、39周目にロズベルグがオーバーテイクを成功させて
2番手の座を取り戻した。
ギアボックストラブルで中団スタートとなったベッテルはレ
ース中も変わらない位置を走行し、終盤にはマッサをオー
バーテイクしようとしてコース外に押し出してしまい、5秒の
タイムペナルティを科せられてしまう。
このままチェッカーを迎えるかと思われたものの、チェッカ
ーを目前にしてロズベルグをギアボックストラブルが襲う。
チームからは7速を使わぬよう指示が飛び、ロズベルグは
マシンをいたわりながら、そしてフェルスタッペンとのギャッ
プを見ながらゴールを目指した。しかしながら。チームから
の無線連絡がドライバーアシストにあたるとしてレース後に
審議が行われることに。
チェッカーフラグが振られた時点ではハミルトンが母国グ
ランプリ優勝を果たし、ロズベルグが2位、フェルスタッペン
が3位で表彰台に上がったものの、審議の結果、ロズベル
グに10秒のタイムペナルティが科され、最終的なリザルト
ではフェルスタッペンが2位、ロズベルグが3位に入れ替わ
った。
入賞は4位から順にリカルド、ライコネン、ペレス、ヒュルケ
ンベルグ、サインツ、ベッテル、クビアト。ベッテルはクビア
トとのギャップを5秒以上に広げてゴールしたため、タイム
ペナルティを加算しても9位を維持している。
マクラーレンのバトンとアロンソは12位と13位で完走を果
たした。
次回は、シーズン第11戦ハンガリーGPの舞台であるブタ
ペストに期待しましょう!
ーン・サーキットを舞台に2016年FIA F1世界選手権第10
戦イギリスGP決勝レースが開催され、メルセデスのハミ
ルトンがポール・トゥ・ウィンを達成した。
前日の予選で最速タイムを刻んだハミルトンと接戦を繰り
広げた僚友のロズベルグが2番手に続き、レッドブルのフ
ェルスタッペンとリカルドが2列目に並んだ。フェラーリはラ
イコネンが5番グリッドについたが、ベッテルは予定外のギ
アボックス交換により5グリッド降格処分を受けて11番手ス
タート。
シルバーストーン・サーキットの全長は5.891㎞。52周で争
われる決勝は気温16℃、路面温度21℃、湿度90%のウ
ェットコンディションで、直前の降雨によりセーフティカー
スタートが決まった。
ウェット宣言により全車がウェットタイヤを装着し、セーフ
ティカーが5周に渡ってレースを先導するも、6周目を前に
してセーフティカーがコースを離れると、本格的なレースが
スタート。5番手を走っていたライコネンなどインターミディ
エイトタイヤに履き替えるドライバーが多数いたが、コンデ
ィションはまだウェットタイヤが適しているようで、マノーの
ウェレインがアクアプレー二ングに見舞われてグラベルに
はまり、そのままマシンを降りている。
8周目にはメルセデスがハミルトンとロズベルグのダブル
ストップを敢行。コース上でハミルトンとのギャップを広め
に取っていたロズベルグも良いタイミングで作業を終えて
2番手のままコースに戻った。
メルセデス勢が1分52秒台を刻む中、フェルスタッペンだ
けがそれに近いペースを発揮し、4番手以下を徐々に引
き離していく。
ウィリアム勢が思うようにペースアップできず、ボッタスを
スピンに追い込むプレッシャーをかけたフォース・インデ
ィアのヒュルケンベルグやマクラーレンのアロンソ、ベッ
テルが同じウィリアムズを駆るマッサを追い詰めていく。
ただ、徐々に乾いていく路面状況を見て、フェラーリが
16周目にベッテルのタイヤをミディアムに交換。さらに
翌週にはライコネンもスリックタイヤを選び、他の陣営も
順次ドライタイヤに履き替えていった。
19周目にはコース上を走る全車がミディアムタイヤを装
着したものの、コース上にはまだ水たまりが多く残ってお
り、ひとつしかないレーシングラインを外れてスピンを喫
したり、コースを飛び出したりするドライバーも多く見られ
た。ほとんどのドライバーはコースオフやグラベルにはま
りながらもレースを続けられたが、マノーのハリアントは
リアウィングをタイヤウォールにぶつけてしまい、身動き
が取れなくなったマシンを止めている。
ドライタイヤに履き替える直前、わずかにミスを犯したロ
ズベルグの前に出たフェルスタッペンはレース中盤にロ
ズベルグの接近を許し、長らく必死の防御を続けたもの
の、39周目にロズベルグがオーバーテイクを成功させて
2番手の座を取り戻した。
ギアボックストラブルで中団スタートとなったベッテルはレ
ース中も変わらない位置を走行し、終盤にはマッサをオー
バーテイクしようとしてコース外に押し出してしまい、5秒の
タイムペナルティを科せられてしまう。
このままチェッカーを迎えるかと思われたものの、チェッカ
ーを目前にしてロズベルグをギアボックストラブルが襲う。
チームからは7速を使わぬよう指示が飛び、ロズベルグは
マシンをいたわりながら、そしてフェルスタッペンとのギャッ
プを見ながらゴールを目指した。しかしながら。チームから
の無線連絡がドライバーアシストにあたるとしてレース後に
審議が行われることに。
チェッカーフラグが振られた時点ではハミルトンが母国グ
ランプリ優勝を果たし、ロズベルグが2位、フェルスタッペン
が3位で表彰台に上がったものの、審議の結果、ロズベル
グに10秒のタイムペナルティが科され、最終的なリザルト
ではフェルスタッペンが2位、ロズベルグが3位に入れ替わ
った。
入賞は4位から順にリカルド、ライコネン、ペレス、ヒュルケ
ンベルグ、サインツ、ベッテル、クビアト。ベッテルはクビア
トとのギャップを5秒以上に広げてゴールしたため、タイム
ペナルティを加算しても9位を維持している。
マクラーレンのバトンとアロンソは12位と13位で完走を果
たした。
次回は、シーズン第11戦ハンガリーGPの舞台であるブタ
ペストに期待しましょう!