20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

フランスGP-決勝

2021-06-22 00:01:51 | F1レース
フランスのポール・リカール・サーキットを舞台に20日(日)、シーズン第7戦フランスGP決勝レースが開催され、オープニングラップでリードを明け渡しながらもチームプレーでトップに返り咲いたレッドブルのフェルスタッペンが優勝し、レッドブル・ホンダに3連勝をもたらした。



スターティンググリッドを争った予選は予想されていた通りにレッドブルとメルセデスの接戦となるも、Q3の重要な場面で唯一となる1分29秒台をたたき出したフェルスタッペンがポールポジションを獲得。2番手にチャンピオンシップライバルでディフェンディングチャンピオンのハミルトン(メルセデス)がつけ、3番手にボッタス(メルセデス)、4番手にペレス(レッドブル)と、コンストラクターズ選手権を争う2チームが2列目からスタートした。

舞台となるポール・リカール・サーキットは全長5.842km、決勝レースは53周で争われ、気温36.1℃、路面温度25.5℃、湿度59.7%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まる。トップ10スタートのドライバーがすべて予選Q2のベストタイムをミディアムタイヤで記録したことから、上位勢にソフトスタートの陣営はなく、タイヤ選択が自由な11番手以下のドライバーも柔らかいコンパウンドを選んだ者はおらず、ハードが6台、ミディアムが4台に分かれた。予選Q1が始まってすぐにクラッシュを喫したアルファタウリの角田はギアボックスとフロアを交換したためピットスタートを強いられたが、新品のミディアムタイヤを履いてオープニングラップに臨んでいる。

ポールシッターのフェルスタッペンが好発進を決めてターン1に飛び込むも、風が強かった影響か、ターン2のエイペックスを突けず、コース外に逃げることになってしまい、早々にハミルトンがリードを奪った。1周目を終えてハミルトンが先頭、フェルスタッペン、ボッタス、ペレスが続き、それ以降のドライバーも多少のオーダー変更はあったものの、大きなトラブルはなく2周目に入っている。

逃げたいハミルトンとポジションを取り戻したいフェルスタッペンがファステストラップを刻み合いながらレースは進み、2人のチームメイトもそれに遅れずについていったが、トップ3に比べるとペレスのペースはやや遅く、4周目に入る頃にはボッタスに3秒以上引き離されていた。5番手のサインツに対しては2.5秒以上のギャップがあったとはいえ、メルセデスに置いていかれることなくチームの大量得点に貢献するにはペースアップが必須の状況だった。

サインツから後方は団子状態で、コンマ数秒から1秒強の間隔で隊列が組まれ、一瞬でも気を許せばオーバーテイクの好機を与える状況だ。6番手を走っていたガスリー(アルファタウリ)にとっては抑え込まれた格好とあって、できるだけ早くに前に出たかったと思われるが、ミディアムとハードをつなぐ1ストップ戦略が最善と予想されていたため、序盤はとりわけタイヤをケアする必要もあった。その状況は誰にとっても同様で、接近戦の展開にもかかわらず、アグレッシブに追い抜きを仕掛けていくドライバーはいない。

10周目に入ったハミルトンとフェルスタッペンのギャップは1.7秒、ボッタスがさらに1.3秒後方に控え、ペレスはボッタスから4.5秒近く離されていたが、タイヤに苦戦するサインツのペースが一向に上がらず、ペレスはサインツに対して9秒以上のリードを稼いでいた。8番手にいたアロンソ(アルピーヌ)もまたタイヤが厳しいようで、11周目にリカルドがオーバーテイクを成功させると、すぐ後ろにいたノリスもアロンソを追い抜き、マクラーレン勢がライバルの先行に成功している。

アロンソの苦境はこれにとどまらず、今度はアストンマーティンのベッテルに接近を許し、マクラーレン勢に3周遅れてベッテルもアルピーヌマシンを料理。次にアロンソをロックオンしたのはチームメイトのオコンだ。

アルピーヌがチームメイト対決に突入した頃、ピットレーンではフェラーリに動きが見られる。7番手を走っていたルクレールを呼び入れ、ミディアムからハードにタイヤを交換してコースへと送り出した。次のラップにはアルファタウリが角田をピットインさせてハードタイヤに交換、その翌周にはマクラーレンがリカルドのピットストップを完了している。コース復帰したリカルドはルクレールの2.6秒後方に戻り、ハースF1のマゼピンを挟んで角田が19番手にいた。

上位勢ではボッタスが18周目に入るタイミングでピットイン、サインツとガスリーもリカルドの動きを踏まえてタイヤ交換に向かったが、ピットレーンを出る前にリカルドが先行しており、アンダーカットを狙ったマクラーレンの戦略に軍配が上がった格好だ。ボッタスの対抗としてレッドブルはフェルスタッペンにピットインを指示、2.3秒という高速のタイヤ交換を披露し、ボッタスの前でコースに戻すことに成功している。

最後にピットに入ったハミルトンはリード死守を目指して猛プッシュしたものの、コース復帰のタイミングでフェルスタッペンにサイド・バイ・サイドに並ばれ、ターン1を先にまわったのはフェルスタッペンだった。この時点でラップリーダーにはペレスがついていたものの、第1スティントを長く取っており、事実上はフェルスタッペンがトップ、ハミルトンとボッタスが2番手と3番手の展開だ。

ペレスがハードタイヤに交換したのは25周目。ボッタスから18秒以上遅れた4番手の位置でコースに復帰している。マクラーレンもノリスのピットストップを完了したが、すでにタイヤ交換を終えているライバルを上回ることはできなかった。5番手から7番手に並んでいたベッテル、ストロール(アストンマーティン)、オコンの3名はスタートと同じタイヤを履き続けており、8番手のルクレールからリカルド、サインツ、ガスリーがノリスの直接的なライバルだったが、ノリスは彼らよりも後方の13番手で第2スティントをスタートさせている。

ルクレールやリカルドらはオコンを料理してアストンマーティン勢を追いかける展開に持ち込み、ノリスも28周目にはガスリーの真後ろまでポジションを戻してテール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げていく。ただ、ルクレールはペースが上がらず、リカルドに簡単にオーバーテイクされた後、チームメイトのサインツを先に行かせたが、さらにノリスとガスリーにも追い抜かれて11番手までポジションを下げた。ノリスはルクレールをかわす前にガスリーとの攻防戦を制しており、最初のアテンプトではガスリーの抵抗によってコース外に押し出される格好となったものの、レーススチュワードはこの一件におとがめなしの裁定を下している。

フェルスタッペンは32周目に入る直前にピットに飛び込み、2セット目のミディアムタイヤを投入。前戦のバクーではトップチェッカーが確実視される中でタイヤトラブルを抱えてリタイアを喫しただけに、レッドブルが確実な戦略を取ったようにも思われた。ハミルトンが無線で「タイヤは悪くない。フロントがちょっとダメだけど」と報告していたメルセデスはステイアウトを選択している。ミディアムに履き替えてペースアップしたフェルスタッペンはすぐにペレスに追いつき、相棒に道を譲ってもらって3番手に上がる。ペレスのチームプレーに「ありがとう」と感謝を述べたフェルスタッペンは、メルセデス勢よりも2秒速いペースでファステストラップを連発しながら前を行くボッタス、そしてハミルトンを追いかけた。

長い第1スティントを走っていたアストンマーティンは35周目にストロールのタイヤを交換、6番手を走っていたストロールは14番手のポジションで隊列に加わっている。ベッテルはそこからさらに2周を追加してようやくピットストップに向かい、ハードからユーズドのミディアムタイヤに交換、角田の前となる11番手でコース復帰した。ベッテルの3秒前を走っていたフェラーリの2台はペースに激しく苦戦しており、ルクレールが2回目のピットストップを決断してタイヤをミディアムに戻した結果、ベッテルがポイント圏内の10番手に浮上している。

メルセデスとは異なる戦略を採用し、さらにチームメイト間でもタイヤ戦略を分けたレッドブルはレース終盤にライバルより1秒以上速いペースで走行、残り10周を迎えてフェルスタッペンがボッタスの1秒以内に追いついた。2人のバトルから5秒後方にいたペレスもメルセデス勢を上回るラップタイムを刻んで猛追しており、メルセデス対レッドブルのバトルが激しさを増す。

フェルスタッペンは43周目にボッタスをオーバーテイクすると、周回遅れのマシンに対応しながらハミルトンにプレッシャーをかけていく。その間にボッタスの背中をとらえたのがペレスだ。数周にわたって追い抜きのチャンスを狙っていたペレスは、ストレートでトウを得た49周目にサイド・バイ・サイドに持ち込み、メルセデスマシンをかわして3番手にポジションを上げた。

これでダブル表彰台が現実味を帯びてきたレッドブル。周回遅れの対応を終えたフェルスタッペンはハミルトンの1秒強の位置に陣取り、あとは攻撃を仕掛けるタイミングが来るのを静かに待っているようだった。DRS圏内に入ったフェルスタッペンはDRSを生かしてハミルトンのスリップに入り、一気に加速して見事なオーバーテイクを披露。当然、タイヤが限界状態のハミルトンが反撃に出ることはなく、フェルスタッペンがリーダーに返り咲いてファイナルラップを迎えた。

最後はややペースをコントロールしたフェルスタッペンがトップチェッカーを受けてレッドブル・ホンダの3連勝を達成。2位にハミルトンが入り、ペレスが3位でゴールしてダブル表彰台を獲得している。ペレスはボッタスをオーバーテイクした際の走行がスチュワードの審議対象になっていたが、おとがめなしの判断が下って表彰台が確定した。

ボッタスは4位にとどまり、ノリスとリカルドがマクラーレンにダブル入賞をもたらし、7位にガスリーが入ってHonda勢が3台そろってポイント獲得、アロンソに次いでベッテルとストロールもアストンマーティンにダブルポイントを持ち帰っている。

ピットスタートだった角田は13位で完走を果たした。

ホンダPU勢、レッドブルがダブル表彰台と、これからの3連戦で表彰台独占が実現できると良いですね!



コメント
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