現地時間5月5日、2024年F1第6戦マイアミGPの決勝レースがアメリカ・フロリダ州のマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われ、ノリス(マクラーレン)がF1初優勝を飾った。なお、マクラーレンにとっては2021年第14戦イタリアGP以来の美酒となった。
2位にフェルスタッペン(レッドブル)、3位にルクレール(フェラーリ)が続いた。角田(RB)は7位となり、前日のスプリントに続いて今季4度目の入賞を果たした。
スタートタイヤは20台中15台がイエローのミディアム(C3)をチョイスする一方、8番グリッドのハミルトン(メルセデス)、15番グリッドのアロンソ(アストンマーティン)、18番グリッドのマグヌッセン(ハース)、20番グリッドのリカルド(RB)の4台がホワイトのハード(C2)、そして16番グリッドのボッタス(キック・ザウバー)がレッドのソフト(C4)を選択した。
快晴のもと、気温28度、路面温度44度、湿度58パーセントというコンディションで57周の決勝レースはスタートを迎えた。ポールスタートのフェルスタッペンが抜群の蹴り出しを見せる後ろで、3番グリッドのサインツ(フェラーリ)が一時は2番手に浮上する。
ただ、4番手スタートのペレス(レッドブル)がターン1でイン側からオーバーシュート。行き場を失ったサインツはペレスに蓋をされるかたちとなり、ルクレールが2番手を取り戻す。また、6番手スタートのピアストリ(マクラーレン)が間隙をついて3番手に浮上し、4番手サインツ、5番手ペレス、6番手ノリスというオーダーに。
その後方では7番手スタートのラッセル(メルセデス)が出遅れ、7番手にヒュルケンベルグ(ハース)が浮上。そして角田はスタートでひとつポジションを上げ、ハードタイヤを履くハミルトンに続く9番手でオープニングラップを終えた。タイヤの異なるハミルトンを攻略したい角田だったが、4周目にラッセルが角田をパスし、角田はスタートポジションの10番手に戻ることとなった。
フェルスタッペンは早々に一人旅となり、国際映像にもその姿が捉えられない状況に。一方、2番手をキープしたルクレールだったが、序盤の勢いは3番手のピアストリにあった。4周目、ピアストリはバックストレートエンドのターン17で難なく2番手に浮上する。
中段では7番手ヒュルケンベルグを先頭に、ハミルトン、ラッセル、角田、ストロール(アストンマーティン)らがトレイン状態に。ハミルトンは10周目にヒュルケンベルグを攻略するが、チームメイトのラッセルはストレートスピードに秀でるハースのヒュルケンベルグ攻略に手間取り、10番手角田、11番手ストロール、12番手ガスリー(アルピーヌ)も含め5台がテール・トゥ・ノーズとなる。
その渋滞の最中、ストロールが12周目にピットに滑り込んだ。同じく12周目のターン11でラッセルがヒュルケンベルグを攻略するが、続く13周目にヒュルケンベルグ、ガスリーがピットイン。一方、ラッセル、角田はアンダーカットのリスクを抱えるなかコースに留まるを選択し、ミディアムタイヤでの周回を長めに重ねることに。
一方、上位勢で真っ先に動いたのは5番手ペレスの18周目。3番手ルクレールは対ピアストリを念頭に置いて20周目にピットインと、タイヤのデグラデーション(性能劣化)が少ないマイアミだけに、上位勢は軒並みファーストスティントを長めに取った。
そんななか、フェルスタッペンがターン15のコーンを弾き飛ばし、23周目にバーチャル・セーフティカー(VSC)導入となる。この間に10番手オコン(アルピーヌ)、11番手アロンソ、13番手マグヌッセンがピットを済ませ、アドバンテージを得ることに。一方、角田はVSC導入直前にピットロード入口を過ぎてしまい、ここではアドバンテージを得ることは叶わず。
フェルスタッペンはVSC明けの24周目、ハードスタートのハミルトンは27周目、ピアストリとサインツは28周目にピットイン。しかしその直後、ターン3でマグヌッセンとサージェントがサイド・バイ・サイドの末、マグヌッセンがサージェントを弾き出すかたちでクラッシュ。
地元戦を迎えたサージェントだったが、コースサイドにマシンを止めリタイアとなり、これでセーフティカー(SC)導入に。なお、マグヌッセンはコース復帰を果たすが、接触の原因を作ったとして10秒のタイムペナルティの裁定が下った。
このSCの最中にノリス、ペレス(2度目/ミディアム)、角田、リカルド、周(キック・ザウバー)らがピットストップを敢行。このタイミングにピットを済ませたマシンが大きなマージンを得ることになった。
これで24歳のノリスがラップリーダーに浮上。2番手フェルスタッペン、3番手ルクレール、4番手ピアストリ、5番手サインツ、6番手ペレス、7番手角田、8番手ハミルトン、9番手ラッセル、10番手オコンというオーダーで、レースは33周目にリスタートを迎えた。フェルスタッペンは猛烈な勢いでターン1から揺さぶりをかけるが、初優勝に向けて大きなチャンスを得たノリスは冷静にポジションを守った。
一方、ハードタイヤの角田の背後にはミディアムタイヤのハミルトンが接近。マシンの差、タイヤの差もあるなか、角田は懸命に7番手の座を守る。ただ、34周目のターン12〜13でハミルトンが7番手に浮上。8番手となった角田の背後には同じくメルセデスのラッセルが接近する。
トップのノリスはファステストを更新するペースで37周目時点でフェルスタッペンを2.2秒引き離す走りで、レースをリードする。ただ、レースは残り20周近く残されており、今後ハードタイヤのコンディションがどうなるか、そしてフェルスタッペンがいつスパートするのかが注目となった。
ただ、そんなフェルスタッペンはアンダーステアに悩まされ、「ぜんぜん曲がらないよ」と無線を飛ばす。その無線を裏付けるかのように、ノリスとフェルスタッペンのギャップは確実に広がっていった。
その後ろではピアストリとサインツの4番手争いが白熱。39周目のターン17で2台はわずかに接触し、ピアストリはフロントウイングにダメージを受けた。これでピアストリは緊急ピットを余儀なくされ19番手に後退し、角田が7位に浮上する。
その後、48周目にアロンソがターン11でオコンをかわし9番手に浮上したが、各車のギャップが広がっていたこともあり、それ以降入賞圏内では順位変動はなかった。
レースは最終ラップとなる57周目を終え、トップチェッカーを受けた24歳のイギリス人、ランド・ノリスがF1参戦6年目、参戦110戦目にしてキャリア初優勝を飾った。なお、マクラーレンにとっては2021年第14戦イタリアGPのリカルド以来の美酒となった。
7.612秒差の2位フェルスタッペン、9.920秒差の3位ルクレールまでが表彰台に登壇。4番手でチェッカーを受けたサインツはレース後に5秒加算ペナルティを受け正式結果では5位に後退し、ペレスが4位に繰り上がった。以下、6位ハミルトン、7位角田、8位ラッセル、9位アロンソ、10位オコンまでがポイントを獲得。
角田は前日のスプリントに続く今季4度目の入賞を果たし6ポイントを獲得。これで計14ポイントとなった角田はドライバーズランキング10位に浮上している。
次戦となる2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPは、現地時間5月17〜19日にイタリアのアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(イモラ・サーキット)で開催される。
2位にフェルスタッペン(レッドブル)、3位にルクレール(フェラーリ)が続いた。角田(RB)は7位となり、前日のスプリントに続いて今季4度目の入賞を果たした。
スタートタイヤは20台中15台がイエローのミディアム(C3)をチョイスする一方、8番グリッドのハミルトン(メルセデス)、15番グリッドのアロンソ(アストンマーティン)、18番グリッドのマグヌッセン(ハース)、20番グリッドのリカルド(RB)の4台がホワイトのハード(C2)、そして16番グリッドのボッタス(キック・ザウバー)がレッドのソフト(C4)を選択した。
快晴のもと、気温28度、路面温度44度、湿度58パーセントというコンディションで57周の決勝レースはスタートを迎えた。ポールスタートのフェルスタッペンが抜群の蹴り出しを見せる後ろで、3番グリッドのサインツ(フェラーリ)が一時は2番手に浮上する。
ただ、4番手スタートのペレス(レッドブル)がターン1でイン側からオーバーシュート。行き場を失ったサインツはペレスに蓋をされるかたちとなり、ルクレールが2番手を取り戻す。また、6番手スタートのピアストリ(マクラーレン)が間隙をついて3番手に浮上し、4番手サインツ、5番手ペレス、6番手ノリスというオーダーに。
その後方では7番手スタートのラッセル(メルセデス)が出遅れ、7番手にヒュルケンベルグ(ハース)が浮上。そして角田はスタートでひとつポジションを上げ、ハードタイヤを履くハミルトンに続く9番手でオープニングラップを終えた。タイヤの異なるハミルトンを攻略したい角田だったが、4周目にラッセルが角田をパスし、角田はスタートポジションの10番手に戻ることとなった。
フェルスタッペンは早々に一人旅となり、国際映像にもその姿が捉えられない状況に。一方、2番手をキープしたルクレールだったが、序盤の勢いは3番手のピアストリにあった。4周目、ピアストリはバックストレートエンドのターン17で難なく2番手に浮上する。
中段では7番手ヒュルケンベルグを先頭に、ハミルトン、ラッセル、角田、ストロール(アストンマーティン)らがトレイン状態に。ハミルトンは10周目にヒュルケンベルグを攻略するが、チームメイトのラッセルはストレートスピードに秀でるハースのヒュルケンベルグ攻略に手間取り、10番手角田、11番手ストロール、12番手ガスリー(アルピーヌ)も含め5台がテール・トゥ・ノーズとなる。
その渋滞の最中、ストロールが12周目にピットに滑り込んだ。同じく12周目のターン11でラッセルがヒュルケンベルグを攻略するが、続く13周目にヒュルケンベルグ、ガスリーがピットイン。一方、ラッセル、角田はアンダーカットのリスクを抱えるなかコースに留まるを選択し、ミディアムタイヤでの周回を長めに重ねることに。
一方、上位勢で真っ先に動いたのは5番手ペレスの18周目。3番手ルクレールは対ピアストリを念頭に置いて20周目にピットインと、タイヤのデグラデーション(性能劣化)が少ないマイアミだけに、上位勢は軒並みファーストスティントを長めに取った。
そんななか、フェルスタッペンがターン15のコーンを弾き飛ばし、23周目にバーチャル・セーフティカー(VSC)導入となる。この間に10番手オコン(アルピーヌ)、11番手アロンソ、13番手マグヌッセンがピットを済ませ、アドバンテージを得ることに。一方、角田はVSC導入直前にピットロード入口を過ぎてしまい、ここではアドバンテージを得ることは叶わず。
フェルスタッペンはVSC明けの24周目、ハードスタートのハミルトンは27周目、ピアストリとサインツは28周目にピットイン。しかしその直後、ターン3でマグヌッセンとサージェントがサイド・バイ・サイドの末、マグヌッセンがサージェントを弾き出すかたちでクラッシュ。
地元戦を迎えたサージェントだったが、コースサイドにマシンを止めリタイアとなり、これでセーフティカー(SC)導入に。なお、マグヌッセンはコース復帰を果たすが、接触の原因を作ったとして10秒のタイムペナルティの裁定が下った。
このSCの最中にノリス、ペレス(2度目/ミディアム)、角田、リカルド、周(キック・ザウバー)らがピットストップを敢行。このタイミングにピットを済ませたマシンが大きなマージンを得ることになった。
これで24歳のノリスがラップリーダーに浮上。2番手フェルスタッペン、3番手ルクレール、4番手ピアストリ、5番手サインツ、6番手ペレス、7番手角田、8番手ハミルトン、9番手ラッセル、10番手オコンというオーダーで、レースは33周目にリスタートを迎えた。フェルスタッペンは猛烈な勢いでターン1から揺さぶりをかけるが、初優勝に向けて大きなチャンスを得たノリスは冷静にポジションを守った。
一方、ハードタイヤの角田の背後にはミディアムタイヤのハミルトンが接近。マシンの差、タイヤの差もあるなか、角田は懸命に7番手の座を守る。ただ、34周目のターン12〜13でハミルトンが7番手に浮上。8番手となった角田の背後には同じくメルセデスのラッセルが接近する。
トップのノリスはファステストを更新するペースで37周目時点でフェルスタッペンを2.2秒引き離す走りで、レースをリードする。ただ、レースは残り20周近く残されており、今後ハードタイヤのコンディションがどうなるか、そしてフェルスタッペンがいつスパートするのかが注目となった。
ただ、そんなフェルスタッペンはアンダーステアに悩まされ、「ぜんぜん曲がらないよ」と無線を飛ばす。その無線を裏付けるかのように、ノリスとフェルスタッペンのギャップは確実に広がっていった。
その後ろではピアストリとサインツの4番手争いが白熱。39周目のターン17で2台はわずかに接触し、ピアストリはフロントウイングにダメージを受けた。これでピアストリは緊急ピットを余儀なくされ19番手に後退し、角田が7位に浮上する。
その後、48周目にアロンソがターン11でオコンをかわし9番手に浮上したが、各車のギャップが広がっていたこともあり、それ以降入賞圏内では順位変動はなかった。
レースは最終ラップとなる57周目を終え、トップチェッカーを受けた24歳のイギリス人、ランド・ノリスがF1参戦6年目、参戦110戦目にしてキャリア初優勝を飾った。なお、マクラーレンにとっては2021年第14戦イタリアGPのリカルド以来の美酒となった。
7.612秒差の2位フェルスタッペン、9.920秒差の3位ルクレールまでが表彰台に登壇。4番手でチェッカーを受けたサインツはレース後に5秒加算ペナルティを受け正式結果では5位に後退し、ペレスが4位に繰り上がった。以下、6位ハミルトン、7位角田、8位ラッセル、9位アロンソ、10位オコンまでがポイントを獲得。
角田は前日のスプリントに続く今季4度目の入賞を果たし6ポイントを獲得。これで計14ポイントとなった角田はドライバーズランキング10位に浮上している。
次戦となる2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPは、現地時間5月17〜19日にイタリアのアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(イモラ・サーキット)で開催される。
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