13日(日)、台風一過の鈴鹿サーキットで午前10時より2019年FIA F1世界選手権第17戦日本GP予選が実施され、フェラーリのベッテルがポールポジションを獲得した。
台風19号の接近に伴って土曜日の走行スケジュールがすべてキャンセルされた今年の日本GPは決勝レースに先だって予選が行われることになり、悪天候であれば初日に実施された2回目のフリー走行の結果に基づいてスターティンググリッドが決められる予定だったが、各地に被害をもたらした台風が通り過ぎ、一転して快晴に恵まれた鈴鹿サーキットは無事に予選セッションの実現が果たされている。
ピレリは鈴鹿にC1からC3のドライタイヤを用意しており、土曜フリー走行中止によって各チームとも初日にいつもより多くのタイヤセットを使えたことから、限られた時間ながら予選とレースのシミュレーションに取り組んで日曜日を迎えた。
気温22.3℃、路面温度34.2℃、湿度60.7%のドライコンディションで始まった予選Q1はフェラーリとマクラーレンの各車がハードタイヤを履いてコースに向かい、その他のドライバーはソフトタイヤで始動する。風が強く吹いており、トリッキーなコンディションが予想された。
開始から2分、最終コーナーでコースを飛び出したウィリアムズのクビサがガードレールにぶつかるクラッシュが発生し、赤旗が振られたため、時計は15分51秒を残して止められた。マシンのダメージは激しいが、クビサにケガはなかったようで自力でコックピットを離脱。ウィリアムズクルーは決勝レースが始まるまでの3時間でマシン修復を急がなければならない。
この時点でまだタイムを残したドライバーはおらず、コースに出ていた他の12名はピットへの帰還を余儀なくされている。現場には数多くのコースマーシャルが駆けつけ、少しでも早くセッションを再開させようと大急ぎでマシンの撤収、デブリの清掃、コースチェックが進められた。
およそ8分で再開の時を迎え、ピットレーンオープンと同時にドライバーたちがコースになだれ込む。序盤にハードタイヤを履いていたフェラーリとマクラーレンの4人はソフトタイヤに履き替えて始動し、ガレージにとどまっていた面々もアウトラップに向かったが、メルセデス勢とレッドブルのフェルスタッペンはタイミングをずらす作戦のようで姿を見せていない。
最初にコントロールラインを通過したのはアルファロメオ・レーシングのライコネンだ。1分31秒台を刻み、すぐ後ろから僚友ジョビナッツィが1分30秒台でまとめて最初のアタックを完了している。さらに次々とタイムシートにドライバーの名前が刻まれていき、トロ・ロッソのガスリーとクビアトが1分29秒台に乗せて1-2態勢を築いた直後、ハースF1のマグヌッセンが最終コーナー手前でスピンを喫し、タイヤバリアに激突してしまう。
再び赤旗が振られたが、マグヌッセンはバックギアに入れてコースに復帰、フロントウイングを失くし、リアウイングにダメージを受けながらも自力でピットへの帰還を果たした。マグヌッセンはクビサと同じく最終コーナー付近の突風にあおられてしまったと見られている。走行再開を願っていたマグヌッセンだが、マシンのダメージは時間内に修復可能なものではなかったようで、結局、コースに戻ることはかなわなかった。
残り11分42秒でストップした時計は約7分後に再び動き出し、まだ一度もコースに出ていなかったメルセデスの2人とフェルスタッペンを含め、ほとんどのドライバーが一気にコースインしたため、各車ともスペースを見いだすべくトラフィックに対応しながらアウトラップに臨んでいる。
クラッシュを喫したマグヌッセンとクビサを除く18名のタイムが出そろった時点でトップに立っていたのは1分28秒405を刻んだルクレール。メルセデスのハミルトンが0.330秒差で2番手につけ、「ブーストボタンが効かない」と報告したフェルスタッペンは0.349秒遅れの3番手だ。
どのドライバーも残り時間を踏まえてピットには戻らず、コースにとどまってペースアップに励むも、Q1で予選を終えることになったのは16番手だったルノーのリカルドから順にペレス(レーシング・ポイント)、ラッセル(ウィリアムズ)。マグヌッセンとクビサはノータイムだったため、レースへの出走可否はスチュワードの判断に委ねられる。
予選トップ10入りがかかるQ2は開始から数分で15台がコースに出そろい、強風が吹き荒れる中、懸命にマシンをプッシュしてラップをまとめていった。一部のドライバーはユーズドのタイヤセットだったが、コンパウンドは15台ともソフトを選んでおり、序盤のアタックでは1分27秒826を刻んだハミルトンがタイムシート最上位につけ、0.348秒差でベッテルが2番手、ルクレール、ボッタス、フェルスタッペン、レッドブルのアルボンが6番手に続いている。
中団グループはやはり混戦を極め、8番手につけていたライコネンから13番手のジョビナッツィまでのギャップはわずかに0.2秒しかない。その中には11番手と12番手につけるトロ・ロッソの2台も含まれた。
決して簡単なコースではないことに加えて強風という厄介なコンディションを考え、混戦の中団グループの中には無理にペースアップをせずにレーススタートのタイヤが自由に選べる11番手以下のポジションを狙いにいくコンサバな陣営がいるかもしれないと言われていたが、Q2終盤のアタックには全車が参加している。ただ、ルノー陣営にトラブルが発生したようで、ヒュルケンベルグの無線では「ギアを変更しないように」との指示が飛んでいた。ヒュルケンベルグはフレッシュタイヤを投入していたものの、そのままピットに戻って予選を終えている。
1分27秒688を記録したボッタスがトップに立ち、ハミルトンが0.138秒差の2番手に並んだQ2は、11番手以下に終わったジョビナッツィ、ストロール(レーシング・ポイント)、ライコネン、クビアト、ヒュルケンベルグがノックアウトされた。
Q3は開始と同時にメルセデスの2台がコースに入り、フェラーリやマクラーレン、ガスリーも早めに動く。レッドブルの2台が少し遅れてガレージを離れたが、ハースF1のグロージャンは序盤の走行には参加していない。
9人がアタックを完了し、1分27秒212をたたき出したベッテルが暫定ポールの位置につけ、0.323秒遅れの2番手にルクレール、ボッタスとハミルトンがそれに続き、レッドブル勢は5番手と6番手のポジションだ。
グロージャンも加わったQ3終盤のアタックは全車が新しいソフトタイヤを履いてガレージを離れ、大観衆が見守る前で激しいポールポジション争いが繰り広げられた。
上位3チームで最初にアタックをスタートしたルクレールがセクター1でファステストを刻み、さらにペースを上げていくも、後ろを走るベッテルがそれを上回るペースを発揮。ルクレールは自己ベストを刻むも、最速タイムを塗り替えたベッテルのタイムには届かず、メルセデスとレッドブルもフェラーリ勢に追いつけなかった結果、日本GPのポールポジションはベッテルの手にわたった。
2番手にルクレール、ボッタス、ハミルトン、フェルスタッペン、アルボンのトップ6となり、フェラーリ、メルセデス、レッドブルが前方3列に並ぶ。マクラーレンのサインツとノリスが4列目、ガスリーは9番手に入り、グロージャンが10番手だった。
日本GP決勝レースはこのあと14時10分にスタート、ホンダPU勢は4台Q3には進めなく、レッドブル・ホンダ勢は3列目スタートですが決勝では頑張って欲しいですね!
台風19号の接近に伴って土曜日の走行スケジュールがすべてキャンセルされた今年の日本GPは決勝レースに先だって予選が行われることになり、悪天候であれば初日に実施された2回目のフリー走行の結果に基づいてスターティンググリッドが決められる予定だったが、各地に被害をもたらした台風が通り過ぎ、一転して快晴に恵まれた鈴鹿サーキットは無事に予選セッションの実現が果たされている。
ピレリは鈴鹿にC1からC3のドライタイヤを用意しており、土曜フリー走行中止によって各チームとも初日にいつもより多くのタイヤセットを使えたことから、限られた時間ながら予選とレースのシミュレーションに取り組んで日曜日を迎えた。
気温22.3℃、路面温度34.2℃、湿度60.7%のドライコンディションで始まった予選Q1はフェラーリとマクラーレンの各車がハードタイヤを履いてコースに向かい、その他のドライバーはソフトタイヤで始動する。風が強く吹いており、トリッキーなコンディションが予想された。
開始から2分、最終コーナーでコースを飛び出したウィリアムズのクビサがガードレールにぶつかるクラッシュが発生し、赤旗が振られたため、時計は15分51秒を残して止められた。マシンのダメージは激しいが、クビサにケガはなかったようで自力でコックピットを離脱。ウィリアムズクルーは決勝レースが始まるまでの3時間でマシン修復を急がなければならない。
この時点でまだタイムを残したドライバーはおらず、コースに出ていた他の12名はピットへの帰還を余儀なくされている。現場には数多くのコースマーシャルが駆けつけ、少しでも早くセッションを再開させようと大急ぎでマシンの撤収、デブリの清掃、コースチェックが進められた。
およそ8分で再開の時を迎え、ピットレーンオープンと同時にドライバーたちがコースになだれ込む。序盤にハードタイヤを履いていたフェラーリとマクラーレンの4人はソフトタイヤに履き替えて始動し、ガレージにとどまっていた面々もアウトラップに向かったが、メルセデス勢とレッドブルのフェルスタッペンはタイミングをずらす作戦のようで姿を見せていない。
最初にコントロールラインを通過したのはアルファロメオ・レーシングのライコネンだ。1分31秒台を刻み、すぐ後ろから僚友ジョビナッツィが1分30秒台でまとめて最初のアタックを完了している。さらに次々とタイムシートにドライバーの名前が刻まれていき、トロ・ロッソのガスリーとクビアトが1分29秒台に乗せて1-2態勢を築いた直後、ハースF1のマグヌッセンが最終コーナー手前でスピンを喫し、タイヤバリアに激突してしまう。
再び赤旗が振られたが、マグヌッセンはバックギアに入れてコースに復帰、フロントウイングを失くし、リアウイングにダメージを受けながらも自力でピットへの帰還を果たした。マグヌッセンはクビサと同じく最終コーナー付近の突風にあおられてしまったと見られている。走行再開を願っていたマグヌッセンだが、マシンのダメージは時間内に修復可能なものではなかったようで、結局、コースに戻ることはかなわなかった。
残り11分42秒でストップした時計は約7分後に再び動き出し、まだ一度もコースに出ていなかったメルセデスの2人とフェルスタッペンを含め、ほとんどのドライバーが一気にコースインしたため、各車ともスペースを見いだすべくトラフィックに対応しながらアウトラップに臨んでいる。
クラッシュを喫したマグヌッセンとクビサを除く18名のタイムが出そろった時点でトップに立っていたのは1分28秒405を刻んだルクレール。メルセデスのハミルトンが0.330秒差で2番手につけ、「ブーストボタンが効かない」と報告したフェルスタッペンは0.349秒遅れの3番手だ。
どのドライバーも残り時間を踏まえてピットには戻らず、コースにとどまってペースアップに励むも、Q1で予選を終えることになったのは16番手だったルノーのリカルドから順にペレス(レーシング・ポイント)、ラッセル(ウィリアムズ)。マグヌッセンとクビサはノータイムだったため、レースへの出走可否はスチュワードの判断に委ねられる。
予選トップ10入りがかかるQ2は開始から数分で15台がコースに出そろい、強風が吹き荒れる中、懸命にマシンをプッシュしてラップをまとめていった。一部のドライバーはユーズドのタイヤセットだったが、コンパウンドは15台ともソフトを選んでおり、序盤のアタックでは1分27秒826を刻んだハミルトンがタイムシート最上位につけ、0.348秒差でベッテルが2番手、ルクレール、ボッタス、フェルスタッペン、レッドブルのアルボンが6番手に続いている。
中団グループはやはり混戦を極め、8番手につけていたライコネンから13番手のジョビナッツィまでのギャップはわずかに0.2秒しかない。その中には11番手と12番手につけるトロ・ロッソの2台も含まれた。
決して簡単なコースではないことに加えて強風という厄介なコンディションを考え、混戦の中団グループの中には無理にペースアップをせずにレーススタートのタイヤが自由に選べる11番手以下のポジションを狙いにいくコンサバな陣営がいるかもしれないと言われていたが、Q2終盤のアタックには全車が参加している。ただ、ルノー陣営にトラブルが発生したようで、ヒュルケンベルグの無線では「ギアを変更しないように」との指示が飛んでいた。ヒュルケンベルグはフレッシュタイヤを投入していたものの、そのままピットに戻って予選を終えている。
1分27秒688を記録したボッタスがトップに立ち、ハミルトンが0.138秒差の2番手に並んだQ2は、11番手以下に終わったジョビナッツィ、ストロール(レーシング・ポイント)、ライコネン、クビアト、ヒュルケンベルグがノックアウトされた。
Q3は開始と同時にメルセデスの2台がコースに入り、フェラーリやマクラーレン、ガスリーも早めに動く。レッドブルの2台が少し遅れてガレージを離れたが、ハースF1のグロージャンは序盤の走行には参加していない。
9人がアタックを完了し、1分27秒212をたたき出したベッテルが暫定ポールの位置につけ、0.323秒遅れの2番手にルクレール、ボッタスとハミルトンがそれに続き、レッドブル勢は5番手と6番手のポジションだ。
グロージャンも加わったQ3終盤のアタックは全車が新しいソフトタイヤを履いてガレージを離れ、大観衆が見守る前で激しいポールポジション争いが繰り広げられた。
上位3チームで最初にアタックをスタートしたルクレールがセクター1でファステストを刻み、さらにペースを上げていくも、後ろを走るベッテルがそれを上回るペースを発揮。ルクレールは自己ベストを刻むも、最速タイムを塗り替えたベッテルのタイムには届かず、メルセデスとレッドブルもフェラーリ勢に追いつけなかった結果、日本GPのポールポジションはベッテルの手にわたった。
2番手にルクレール、ボッタス、ハミルトン、フェルスタッペン、アルボンのトップ6となり、フェラーリ、メルセデス、レッドブルが前方3列に並ぶ。マクラーレンのサインツとノリスが4列目、ガスリーは9番手に入り、グロージャンが10番手だった。
日本GP決勝レースはこのあと14時10分にスタート、ホンダPU勢は4台Q3には進めなく、レッドブル・ホンダ勢は3列目スタートですが決勝では頑張って欲しいですね!