シュピールベルクのレッドブル・リンクを舞台に4日(土)、2020年FIA F1世界選手権第1戦オーストリアGP予選が行われ、メルセデスのボッタスがポールポジションを獲得した。
4カ月遅れでようやくシーズン開幕を迎えた今週末は3回のフリー走行を通してメルセデス勢が速さを示し、いずれもハミルトンがトップタイム、ボッタスが2番手の座をキープしている。
シュピールベルクの一戦にはピレリのC2からC4のドライタイヤが供給されており、新型コロナウイルスのパンデミックによってカレンダー変更を余儀なくされた今年は全ドライバー共通のタイヤ配分が採用され、ハードが2セット、ミディアムが3セット、ソフトが8セットとなっている。
太陽の光がまぶしいレッドブル・リンクで行われた予選は気温25℃、路面温度53.8℃、湿度35.5%のドライコンディションでQ1がスタートし、土曜フリー走行でクラッシュを喫したウィリアムズのラティフィが先頭でコースに向かい、アルファロメオ・レーシングの2人が続く。他の陣営も順次ドライバーを送り出したが、メルセデスとルノーは若干タイミングをずらしてアタックに臨んだ。
20台がタイムシートに名前を刻んだ時点でトップに立っていたのは1分4秒326をマークしたレッドブルのフェルスタッペン。マクラーレンのサインツやレーシング・ポイントのペレスが0.2秒差で続き、メルセデス勢は最初のアタックラップでボッタスが4番手、ハミルトンは14番手に甘んじたが、2回目のアタックでフェルスタッペンに0.1秒差の2番手に浮上している。3番手に下がったサインツから8番手につけていたアルファ・タウリのガスリーまではトップと0.3秒以内、各車のギャップは100分の数秒しかない。
メルセデス勢がユーズド、それ以外が新品のソフトタイヤを投入したQ1終盤のアタックラップはレーシング・ポイントのストロールが1分04秒309にペースを上げて最速タイムを塗り替えたものの、レッドブルを駆るアルボンだけはコースに出られず、最初のタイムでQ2進出にかけることになった。
18分間のバトルを終えてQ1敗退を喫したのは15番手以下となったハースF1のグロージャンほか、僚友マグヌッセン、ウィリアムズのラッセル、アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィとライコネン、ルーキーのラティフィは20番手で初めてのF1予選を終えている。
トップタイムはフェルスタッペンが残した1分04秒024だ。ボッタスが0.087秒差で2番手、ハミルトンが3番手につけ、アルボンは12番手の位置でなんとかQ2に進んだ。
7分間のインターバルを経て始まったQ2は開始から4分ほどたってピットレーンが慌ただしくなり、アルボン以外のドライバーがコースに出そろう。フェルスタッペンがミディアムタイヤを選んだ以外はソフトタイヤを履いている。アルボンはライバルたちに1分強遅れたものの、無事にコースインしてアタックラップをスタートした。
路面温度が48℃とやや下がったコンディションで、今週末初めて1分03秒台のタイムが刻まれ、トップにハミルトン、0.2秒差でボッタスが2番手に続き、3番手以下を大きく引き離すペースを見せつけている。トップと0.6秒差ながら1分03秒台に入れたノリス、ストロール、ペレスがトップ5に並んだ。ミディアムで2度目のアタックに挑んだフェルスタッペンは1分04秒フラットで6番手につけている。
3番手のノリスから9番手の相棒サインツまでのギャップは0.168秒と接近しており、10番手のベッテルがコンマ数秒離された格好だ。ベッテルはトップ10に食い込んでいるとは言え、ノックアウトゾーンのアルファ・タウリとアルボンが0.1秒差で迫り、確実にQ3へと進むにはペースアップ必須の状況だった。
15人が新品のソフトタイヤに履き替えて臨んだQ2最後のアタックではハミルトンもベストタイムを更新したものの、ボッタスが1分03秒015を刻んでついに相棒を上回る。2人のタイム差は0.081秒しかなく、Q2ではボッタスの方がうまくラップをまとめたようだ。
若干の不具合に見舞われながらもアルボンが3番手に飛び込み、ノリスが4番手、レーシング・ポイントをはさんでサインツ、フェルスタッペンは8番手の位置でQ2突破を決め、ルノーのリカルドとフェラーリのルクレールがQ3進出を果たした。アルボンの浮上によって11番手に後退したベッテルはQ2敗退となり、他にアルファ・タウリのガスリーとクビアト、ルノーのオコン、ハースF1のグロージャンがここで姿を消している。
Q2でメルセデスが圧倒的なスピードを見せつけて迎えたQ3は12分間で争われ、メルセデスとレッドブルが新品のソフトタイヤを投入した一方、マクラーレン勢とペレス、ルクレールはユーズドタイヤで最初のアタックラップに臨んだ。
Q2の最速タイムを残して勢いに乗るボッタスがコースレコード更新となる1分02秒939をたたき出し、ハミルトンに0.122秒差をつけてトップの座をキープ。3番手にフェルスタッペン、アルボンが4番手に並んだが、メルセデスはライバルたちに0.6秒のリードを築いてフロントロー独占に向けて盤石の布陣を築いていた。
10台が集中したラストアタックはボッタスがグラベルに乗り上げて黄旗が振られ、後続車の一部が影響を受けてしまった。ボッタスはタイムを改善できなかったものの、自己ベストを更新したハミルトンが0.012秒届かず、開幕戦のポールポジションはボッタスの手にわたっている。メルセデスに次ぐ3番手にはフェルスタッペンが入り、ノリスが4番手、アルボン、ペレス、ルクレール、サインツ、ストロール、リカルドが10番手で予選を終えた。
4か月遅れで、今期初開催となったオーストリアGP、はたしてホンダ勢はどんな結果になるでしょうか?
結果が楽しみです。
4カ月遅れでようやくシーズン開幕を迎えた今週末は3回のフリー走行を通してメルセデス勢が速さを示し、いずれもハミルトンがトップタイム、ボッタスが2番手の座をキープしている。
シュピールベルクの一戦にはピレリのC2からC4のドライタイヤが供給されており、新型コロナウイルスのパンデミックによってカレンダー変更を余儀なくされた今年は全ドライバー共通のタイヤ配分が採用され、ハードが2セット、ミディアムが3セット、ソフトが8セットとなっている。
太陽の光がまぶしいレッドブル・リンクで行われた予選は気温25℃、路面温度53.8℃、湿度35.5%のドライコンディションでQ1がスタートし、土曜フリー走行でクラッシュを喫したウィリアムズのラティフィが先頭でコースに向かい、アルファロメオ・レーシングの2人が続く。他の陣営も順次ドライバーを送り出したが、メルセデスとルノーは若干タイミングをずらしてアタックに臨んだ。
20台がタイムシートに名前を刻んだ時点でトップに立っていたのは1分4秒326をマークしたレッドブルのフェルスタッペン。マクラーレンのサインツやレーシング・ポイントのペレスが0.2秒差で続き、メルセデス勢は最初のアタックラップでボッタスが4番手、ハミルトンは14番手に甘んじたが、2回目のアタックでフェルスタッペンに0.1秒差の2番手に浮上している。3番手に下がったサインツから8番手につけていたアルファ・タウリのガスリーまではトップと0.3秒以内、各車のギャップは100分の数秒しかない。
メルセデス勢がユーズド、それ以外が新品のソフトタイヤを投入したQ1終盤のアタックラップはレーシング・ポイントのストロールが1分04秒309にペースを上げて最速タイムを塗り替えたものの、レッドブルを駆るアルボンだけはコースに出られず、最初のタイムでQ2進出にかけることになった。
18分間のバトルを終えてQ1敗退を喫したのは15番手以下となったハースF1のグロージャンほか、僚友マグヌッセン、ウィリアムズのラッセル、アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィとライコネン、ルーキーのラティフィは20番手で初めてのF1予選を終えている。
トップタイムはフェルスタッペンが残した1分04秒024だ。ボッタスが0.087秒差で2番手、ハミルトンが3番手につけ、アルボンは12番手の位置でなんとかQ2に進んだ。
7分間のインターバルを経て始まったQ2は開始から4分ほどたってピットレーンが慌ただしくなり、アルボン以外のドライバーがコースに出そろう。フェルスタッペンがミディアムタイヤを選んだ以外はソフトタイヤを履いている。アルボンはライバルたちに1分強遅れたものの、無事にコースインしてアタックラップをスタートした。
路面温度が48℃とやや下がったコンディションで、今週末初めて1分03秒台のタイムが刻まれ、トップにハミルトン、0.2秒差でボッタスが2番手に続き、3番手以下を大きく引き離すペースを見せつけている。トップと0.6秒差ながら1分03秒台に入れたノリス、ストロール、ペレスがトップ5に並んだ。ミディアムで2度目のアタックに挑んだフェルスタッペンは1分04秒フラットで6番手につけている。
3番手のノリスから9番手の相棒サインツまでのギャップは0.168秒と接近しており、10番手のベッテルがコンマ数秒離された格好だ。ベッテルはトップ10に食い込んでいるとは言え、ノックアウトゾーンのアルファ・タウリとアルボンが0.1秒差で迫り、確実にQ3へと進むにはペースアップ必須の状況だった。
15人が新品のソフトタイヤに履き替えて臨んだQ2最後のアタックではハミルトンもベストタイムを更新したものの、ボッタスが1分03秒015を刻んでついに相棒を上回る。2人のタイム差は0.081秒しかなく、Q2ではボッタスの方がうまくラップをまとめたようだ。
若干の不具合に見舞われながらもアルボンが3番手に飛び込み、ノリスが4番手、レーシング・ポイントをはさんでサインツ、フェルスタッペンは8番手の位置でQ2突破を決め、ルノーのリカルドとフェラーリのルクレールがQ3進出を果たした。アルボンの浮上によって11番手に後退したベッテルはQ2敗退となり、他にアルファ・タウリのガスリーとクビアト、ルノーのオコン、ハースF1のグロージャンがここで姿を消している。
Q2でメルセデスが圧倒的なスピードを見せつけて迎えたQ3は12分間で争われ、メルセデスとレッドブルが新品のソフトタイヤを投入した一方、マクラーレン勢とペレス、ルクレールはユーズドタイヤで最初のアタックラップに臨んだ。
Q2の最速タイムを残して勢いに乗るボッタスがコースレコード更新となる1分02秒939をたたき出し、ハミルトンに0.122秒差をつけてトップの座をキープ。3番手にフェルスタッペン、アルボンが4番手に並んだが、メルセデスはライバルたちに0.6秒のリードを築いてフロントロー独占に向けて盤石の布陣を築いていた。
10台が集中したラストアタックはボッタスがグラベルに乗り上げて黄旗が振られ、後続車の一部が影響を受けてしまった。ボッタスはタイムを改善できなかったものの、自己ベストを更新したハミルトンが0.012秒届かず、開幕戦のポールポジションはボッタスの手にわたっている。メルセデスに次ぐ3番手にはフェルスタッペンが入り、ノリスが4番手、アルボン、ペレス、ルクレール、サインツ、ストロール、リカルドが10番手で予選を終えた。
4か月遅れで、今期初開催となったオーストリアGP、はたしてホンダ勢はどんな結果になるでしょうか?
結果が楽しみです。