作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

竹を切る

2008年01月20日 | 日記・紀行


竹を切る

本当に久しぶりにボランティアに参加した。近隣の荒廃しつつある山野の回復をめざして、はびこる竹林と戦うためである。

最近の林野行政がどのようになっているのか、素人の私にはわからない。しかし、近頃の山林、山野の荒廃しつつあることはわかる。花の寺や大原野神社へゆく途上に眺める山道にも、枯れた雑木や竹林でその荒廃しつつある様子は一目瞭然だった。

教えられた近くの金物店でのこぎりを購入して行った。空模様は曇り。リーダーの話によると、昼近くには降り出すだろうという。昼の食事休憩までに降らなければ、弁当を食べてから作業を中止、雨が降り出せば昼食をとらずに解散することになった。火を焚けないからである。

近くで見る竹は何という種類なのか、直径20センチをゆうに超えるものもあり太くて大きかった。竹の「自然の生命力」に凄まじいものを感じる。はじめての参加だったので、Sさんにやり方を教わった。それでも、「ベテラン」に比べて、要領の悪さがよくわかる。何事も経験が大切である。

竹を切り倒しても、近隣の竹に引っ掛かって、地上に倒れてこない。それで、支えになっている竹をあらたに切り倒している間に、昼の時間までに始末に負えないくらいに竹を切ってしまった。小粒の雨粒などが降り出して、焦り初めもして、寒い日だったのに汗をかくくらいに暑い。

たき火を囲んで弁当を食べ始めているメンバーに私が最後に加わった。冗談を言ったり雑談したりするなかで、餅を持参してくれた人がいた。豆餅を久しぶりにいただいた。そう言えば、家で餅を搗かなくなってから、豆餅だけではなく、赤いエビ餅やヨモギ餅のことなどすっかり忘れていたことを思い出す。

リーダーの言ったとおり、お昼をすっかりすませた頃に小粒ながら雨が降り出した。それで、火は傍らの流れに捨て、解散することになった。バイクをおいていたところにもどる頃にはかなり降り出してきて、そこにちょうど、50人ほどの休日ハイカーのグループの歩いてくるのに出くわした。その道は東海道の自然歩道のルートにもなっていたからである。このボランティアの作業も、近辺の景観の保全に少しは役立っているらしい。

中高年の人たちの目立ったこのハイカーグループが、竹林切りにも合流すれば、この人たちの休日のハイキングももっと痛快なものになったに違いないのに。

 


 

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