春の到来
2014年平成26年4月1日(火)晴。
昨日の三十一日、近所のホームセンタに行くと、駐車場の天井のパイプの上に乗っかって、ほとんど手に届く近さに、渡ってきたばかりらしいツバメが囀っていた。
時雨れがちだったこの一週間の後、家々の軒先には梅や桜が蕾を綻ばせ始めていた。外出には欠かせなかったマフラーももういらない。
店内にはいつもよりも人出が多かった。その理由はみんな同じで、4月1日から消費税が8パーセントに引き上げられるから。少しでも出費や家計への負担を減らそうとする人々の心遣いからである。ガソリンスタンドにも車の行列が見られる。政治家や官僚たちはこれを見て行政の放漫や無駄をどこまで自己批判できるか。
消費税など景気回復の妨げになるからもちろんあげない方がいい。しかしそれでは、増え続ける喫緊の社会保障関連の経費をどうするか。増税なくして膨大な国の借金財政の破綻も防げないらしい。お金は天から降っては来ない。
この二律背反のジレンマを解決してゆく困難な経済運営を安部内閣は課せられている。
それにしても、これら諸問題の根源にある「少子高齢化問題」の解決が、合計特殊出生率の向上に向けた取り組と改善が、全く見えてこない。少子化担当大臣はどこにいるのか?特別職にあるのに存在感がない。相変わらず無為無策のまま。もっとも有能な政治家と官僚たちが集中して重点的にその任に当たらなければならないはずなのに。