一月十六日に上賀茂神社で「武射神事(むしゃじんじ)」があり見に行きました。矢を射て一年の邪気を払う伝統行事だそうです。蟇(ひき)目式による祓えの神事のあと、宮司以下神職が裏に「鬼」の字を描いた直径一・八メートルの大的に二本ずつ矢を放って悪鬼を追放しました。
このあと小笠原流近畿菱友会の人たちによって、古式にのっとった百手式(ももてしき)で矢が射られました。
平安時代の名残を思わせる風俗衣装で、あらためて「雅やか」という言葉の意味を実感しました。
歌人の西行なども、出家する前は北面武士として鳥羽天皇に仕え、弓馬にも長じていたということですから、若き日の西行(佐藤義清)の凛々しい面影も想像できるようです。
こうした行事を見ていて、昔の人々の文化に思いを馳せる時、果たして時代の進歩とは何なのか、という疑問も起きてきます。
Facebook 武射神事上賀茂神社20160116
https://goo.gl/9DqrL4
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます