作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

天皇陛下の誕生日

2008年12月23日 | 日記・紀行

天皇陛下75歳に 「働く機会持ち得ない事態…心痛む」(朝日新聞) - goo ニュース

今日、天皇陛下は七十五歳の誕生日をお迎えになられた。

今年は、体の不調を訴えられ、恒例の記者会見は中止になり、代わって誕生日に際してのご感想を述べられた。

天皇陛下のご感想

  しばらくの間は,日程を軽くするようにとの医師の勧めに沿って,今回は,記者会見を取りやめることになりました。私の健康について人々が心配してくれていることに感謝します。最近は,体調もひところに比べて,良くなってきているように感じています。
  今年は,日本に上陸した台風は一つもなく,天候に恵まれ,農作物もおおむね良い収穫が得られたことは喜ばしいことでした。それでも,全国各地で局地的な大雨が発生し,また,6月には岩手・宮城内陸地震が,7月には岩手県北部を震源とする地震が発生しました。これらの災害で,死者や住宅の損壊などの被害が生じたことは痛ましいことでした。岩手・宮城内陸地震の被災者が,冬を迎えて仮設住宅住まいを余儀なくされていることを案じています。
  また,河川や下水道の急激な増水によって多くの人命が失われたことも,痛ましいことでした。
  今年は,北京でオリンピック競技大会とパラリンピック競技大会が開催されましたが,それぞれの大会での日本選手の活躍振りは,心に残っております。
  また,南部陽一郎博士,小林誠博士,益川敏英博士の3名の方がノーベル物理学賞を,下村脩博士がノーベル化学賞を受賞したことも,喜ばしいことでした。
  どちらも,多くの人々に明るい気持ちと励ましを与えたことと思います。

  4年前に新潟県中越地震の被災地を訪れた際には,ヘリコプターで上空から視察することしかできなかった旧山古志村を9月に訪れましたが,復興が進み,闘牛や錦鯉の養殖などが再開されていることを心強く思いました。
  昨今,私や家族の健康のことで,国民に心配をかけていることを心苦しく思います。私も,健康に問題がないとは言えませんが,医師の注意を守り,これからも国と国民のため,また,より良き皇室の姿を求めて務めていきたいと考えています。皇太子妃が病気の今,家族が皆で,支えていくのは当然のことです。私も,皇后も,将来重い立場に立つ皇太子,皇太子妃の健康を願いつつ,二人の力になっていきたいと願っています。
  世界的な金融危機に端を発して,現在多くの国々が深刻な経済危機に直面しており,我が国においても,経済の悪化に伴い多くの国民が困難な状況に置かれていることを案じています。働きたい人々が働く機会を持ち得ないという事態に心が痛みます。
  これまで様々な苦難を克服してきた国民の英知を結集し,また,互いに絆を大切にして助け合うことにより,皆で,この度の困難を乗り越えることを切に願っています。

天皇陛下のお誕生日に際してのご感想とこの1年のご動静
                 http://www.kunaicho.go.jp/kisyakaiken/kisyakaiken-h20.html

 


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