全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

期間従業員の待遇改善は組合の大事な要求実現活動です

2007年10月10日 21時22分11秒 | Weblog
昨年の10月トヨタ自動車労組は期間従業員の組合員化の運動方針を決めた。さほど話題にはならなかったが60歳定年を迎えた再雇用者の組合員化は昨年既に実施されている。そして今日約4000名いるシニア期間従業員を来春以降組合員化すると報道された。
既にグループ会社でもこうした動きがあります。60歳定年を迎えた再雇用者の組合員化はデンソーが昨年、アイシンは今年10月規約改正の全組合員投票をして組合員化を実施します。さらに期間従業員の組合員化を進める方針も提案されています。
なぜこの時期に組合員化なのか? 様々憶測されるところです。非正規雇用者の組合員化の動機、目的は何でしょうか?
この間トヨタ自動車は1兆円を越える膨大な利益をあげてきました。この膨大な利益は1万人を超える非正規雇用者の存在が可能にしたことも事実でしょう。また格差問題やワーキングプアーが社会問題になっているのに、日本を代表するトヨタが非正規雇用者の格差集団を作り出しているとも云えるでしょう。こうした中、期間従業員の皆さんが
正社員と同じ職場で、同じ仕事をしているのに『待遇改善』にどこも声を上げなでいる状況に不満や不信を覚えるのは当然のことかと思います。

巷で聞こえてくる期間従業員の組合員化の動機ですが、これ以上の非正規雇用者の増加は
品質の維持、技能伝承に影響しかねない。生産性向上、コスト低減、効率など企業サイドからの動機ばかり聞こえてきます。
さらに我々『全トヨタ労働組合(ATU)』が結成され、労働組合の存在を問われるという
危機感をもったこともあるでしょう。
非正規雇用者の格差など社会問題があったにしても『全トヨタ労働組合(ATU)』の存在がこの時期トヨタ自動車労組の再雇用者、期間従業員の組合員化を進めたのは間違いないと考えます。

トヨタとトヨタグループの中で期間従業員全員の『待遇改善』が劇的に改善されれば全国に広がり、格差問題やワーキングプアーの是正に貢献するでしょう。『全トヨタ労働組合(ATU)』そのために皆さんと力を合わせて要求実現のために活動しているところです。
『全トヨタ労働組合(ATU)』は結成宣言にあるように一人の期間従業員でも組合に加入できますし、一人の組合員の要求実現のためにも会社と団体交渉する労働組合です。
どちらの労働組合が本気で活動するかを確かめる手段はいくらでもあります。それは期間従業員や派遣社員の皆さん自身がアクション、一歩行動することです。『全トヨタ労働組合(ATU)』には遠くは北海道、九州から相談のメールが寄せられています。またトヨタとトヨタグループの正規、非正規雇用を問わず労働者からの要求も多々寄せられています。
一人ひとりの具体的な個別要求に対してともに考え、議論し、励まし一人の労働者の要求も大事にしています。このことは相談した労働者が組合に加入したことが証明しています。