全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

世界連帯支援活動

2014年09月18日 09時30分12秒 | Weblog

名古屋ミットランド前と本社ビル前

フィリピントヨタ労組を支援する愛知行動が行われました

 9月14、15日の両日、フィリピントヨタ労組のエド委員長、ウイニー副委員長を迎えて、フィリピントヨタ労組を支援する会はトヨタ自動車に対する抗議・要請行動に全トヨタ労働組合も参加し取り組みました。
 フィリピントヨタ労組は2000年に結成されました。だがトヨタ自動車の現地資本・フィリピントヨタ社はこの労組を承認しないばかりか、233名の組合員を解雇したのです(のちにさらに4名を解雇)。ここにフィリピントヨタ労組の苦難に満ちた闘いが始まりました。フィリピントヨタ労組は解雇撤回を掲げ、組合つぶしに抗議して現在まで団結を崩さず闘い続けています。このフィリピントヨタ労組を支援していくために、関東と愛知で支援する会が結成され、毎年この時期に東京と愛知でトヨタ自動車に対する抗議行動と要請行動を取り組んでいます。
愛知行動では、エド、ウイニー両氏と関東から駆けつけた仲間、地元愛知の仲間が、14日はトヨタ名古屋本社が入居するミッドランドスクエアビル前での情宣・抗議行動、夜には豊田市内に会場を移しての連帯交流集会、翌15日は早朝からトヨタ本社前での抗議集会とトヨタ自動車への要請行動を行いました。
 この要請行動へのトヨタの対応は、じつに酷いものでした。エド、ウイニー両氏を先頭にした要請団に対して、トヨタは総務部の天野課長、三好係長が対応に出て来ました。しかし彼らは「トヨタは労働争議の早期解決に乗り出せ」という「要請書」を受け取ることを拒否したばかりか、要請を「上には伝えるのか」という問いに対して「聞き置きます」と繰り返すばかりでした。しかもメモの一つさえ取りません。形だけ会うが要請については完全に無視する態度を取ったのです。おそらく上層部からの指示があったのでしょう。後進国フィリピンの労働者の要望などは頭から無視するという世界の大トヨタの傲慢さが露骨に現れた対応でした。
 しかし、これは追い詰められたトヨタの焦りでもあります。ILO(国際労働機関)からは数度にわたってフィリピン政府に対して紛争を「国際労働基準」にのっとって解決せよ、という勧告が出されています。そしてフィリピン政府が解決に乗り出しトヨタも対応せざるを得なくなっています。いくつかの国際的人権団体もトヨタを非難する声明を出しています。フィリピントヨタの労働者の願いを無視する傲慢な態度をトヨタがとり続けることは、国際的なトヨタ糾弾の声につつまれトヨタの社会的信用の失墜を結果することにしかならないでしょう。
コメント (2)
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