キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

世界室内陸上@カタール

2010年03月16日 | Weblog
「世界室内陸上」という大会がドーハで開かれることを偶然バスの中で先輩から聞いた。
今流行の言い方である世界陸上や世界水泳、世界柔道と同じレベルの大会らしいけど(2年に一度開催)、世界室内陸上という単語はどうもしっくりこない。
英語の"World Athletics Indoor Championships"の方がまだ迫力があるように思う。
主観的な話だけど。

室内陸上という競技自体が身近なものではないが、せっかくなので見に行ってみた。
ネットで調べたところ、今勢いのある江里口匡史選手が出場するらしい。
聞いた話では入場料は300円くらい。
前回の卓球のカタールオープンの経験もあり、かなり気楽な気持ちで向かった。

結果から言うと、入場できなかった。
セキュリティは「チケットなしでは会場には入れない」の一点張り。
しかし、チケット売り場は会場の中にある。
それが外から見ても分かる。
白人やカタール人らしき人たちはなぜかセキュリティに止められずに会場内のチケット売り場に通されている。

それにしても、ここまで人気とは。
黒人選手が強いため応援もジャマイカやケニヤなど黒人が多い。
それに、室内陸上はヨーロッパで人気が高いため、白人も多い。
卓球のときの閑散とした雰囲気をイメージしていったため面食らった。
しかし、あの運営の悪さはなんだ。
係員からの説明もあいまいでひどい。
「とにかく入りたければ列に並べ」と係員が言うので、みんな行儀よくとりあえず並んだ。
しかし、30分くらい過ぎても列は動かない。
その時点で、列の一人が係員に「本当に会場に入れるのか」と聞くと、
係員の答えは「90%の確立で入れる。インシャラー(神のみぞ知る)」
伝統のある世界大会で、仮にもカタールが主幹国を勤めているのに、こんな受け答えがあるだろうか。
その時点で群集の怒りは頂点に達し、セキュリティとの間で一時騒然となったため、これは危ないと思い、入場をあきらめた。

うーん、残念。と思って歩いていると、会場の周りの広場で大会にちなんだイベントが行われていた。
どうやら陸上競技を手軽に体験してみようという企画らしい。
走る、投げる、跳ぶという人間の基礎的な動作。
しかし、日常生活でこの動作を思い切り実践する機会は意外なほど少ない。

せっかくなのでやってみた。
20m走。
運悪くサンダル履きで来てしまっていたが、これだけはなんとか勝った。
これだけは勝ちたかった。
ボール投げ。
あえなく負け。
既に肩が痛い。
立ち幅跳び。
意外に跳べて逆転勝ち。

それよりもなによりも、いろんな国の子供たちが走ったり跳んだり投げたりと、思い切りあそんでいるのが楽しくてうれしかった。
このプチスポーツテストで気分はすっかりよくなった。

日本でもこんな感じでプチスポーツテストができる施設があれば人気がでそうなものだけど。
実はあるのかもしれないけど。

あとで知ったが、この世界室内陸上には劉翔も出ていたそうだ。
うーむ、やっぱり室内陸上というものを見てみたいな。

写真は立ち幅跳びに挑戦する男の子。