キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

MotoGP カタールグランプリ

2010年04月17日 | Weblog
去年に引き続きバイクレースの最高峰MotoGPのカタールグランプリに行って来た。
去年は初めてで右も左も分からず、とにかくその爆音と応援の熱気に圧倒されて、夜も遅かったことから(最終レースは23時から!)途中で帰ってきた。
でも今回は、MotoGP大好きな方と一緒に行ったためいろいろ説明が聞けてなおかつ途中で帰るなんてもってのほかという雰囲気だったため全レースを観戦した。

行ったのは金曜の練習走行と日曜の決勝。

まずは上から2番目のクラスMotoGPの決勝。
序盤、日本の高橋と富沢が上位をキープ。
もしかしたらワン・ツーかと期待がかかったが、高橋が途中でクラッシュ。
その後は富沢の独走。
最後はもうとにかくクラッシュしないよう祈るような気持ちの応援だった。
ほんとに、いつクラッシュするか分からない。
そして富沢の初優勝!

表彰式では、表彰台の上に日本国旗が掲げられ、その左右にはスペインとフランスの国旗が(写真--ちっこくてわかりにくいけど)。
カタールでまさかこんな光景が見られるとは。
会場の皆がしんとして、流れる君が代を聴いているときは、なにかジーンとしてしまった。

最高峰クラスMotoGPは、絶対的な王者ロッシがやや遅れをとっていたが、トップをキープしていたストーナーがまさかのクラッシュ。こうなればもうロッシの独壇場でトップを守り優勝。
ずっと4位につけていたロッシと同じフィアットヤマハのロレンゾは、ラスト2周から猛追をかけ最終周で見事2位に。
終わってみればフィアットヤマハの王者と若手ホープが表彰台を占めた。


と、こんなふうに分かったように書いているけれど、もともとは全く何も知らなかった。
ロッシの名前さえも。
一重にMotoGP大好きな人と一緒に見たおかげだが、金曜の練習走行が終わった後、いろいろネットで予備知識を蓄えていたらだんだんと面白くなってきて、特にロッシのこれまでの信じられない戦歴に魅了され、既にロッシファンになっていた。

会場でも、ロッシのファンは非常に多く、母国のイタリア人はもちろん、特に東南アジアからの出稼ぎ労働者の殆どがロッシのファンのように思えた。
(余談だが、東南アジアやインド人の観客も多く、彼らにとってバイクレースは娯楽として日本より浸透しているのかなと思った)

ロッシは兎に角強い。
いつも同じ人ばかりが勝っているとアンチが出てくるのが世の常だと思っていたのだが…(巨人のように)。
ロッシに限って言えば人柄やファンへのサービスから勝てば勝つほどファンが増えるように思える。
勝つべく人が勝つ。自分たちのヒーローが勝つ。
そのことで、大きな喜びを皆で分かち合う。
そんな、本来のヒーロー像がロッシには見える。

次は日本グランプリ。
富沢もMoto2で勝ったし、MotoGP初参戦の青山にも期待が持てるし(今回は10位、それでも新人内では1位)、今シーズンのMotoGPに興味が湧いてきた。