キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

2011年の振り返り - 本、映画 -

2011年12月29日 | Weblog
2011年を振り返っている。
まずは、読んだ本から列挙してみる。


Born To Run (クリストファー・マクドゥーガル、この本のおかげで、今年前半は前足部接地に夢中だった)

裸足ランニング(吉野剛)

大英帝国衰亡史(中西輝政、国が衰退していくのはどういった様子なのかに興味があり)

イチローの成功習慣に学ぶ(児玉光雄)

蟹工船・党生活者(小林多喜二、これほど凄まじい信じられないような描写は初めて)

パン屋再襲撃(村上春樹)

リーダーの条件(P.F.ドラッガー)

マネジメント(P.F.ドラッガー)

非営利組織の経営(P.F.ドラッガー)

ブラッカムの爆撃機(ロバート・A・ウェストール)

クライマーズハイ(横山秀夫、今年読んだ小説No.1。日航機墜落事故について何も知らなかったことに驚き)

沈まぬ太陽 3 - 御巣鷹山篇 - (山崎豊子)

かかし(ロバート・A・ウェストール)

グレート・ギャツビー(スコット・フィッツジェラルド、村上春樹訳)

キリスト教は邪教です(ニーチェのアンチキリストの現代版超訳、適菜収訳)

原発報道とメディア(武田徹)

不思議なキリスト教(橋爪大三郎、大澤真幸、今年読んだ新書No.1)

半落ち(横山秀夫)

ユニコーンの日(上・下巻)(福井晴敏)

赤い彗星(福井晴敏)

パラオ攻略戦(福井晴敏)

ラプラスの亡霊(福井晴敏)

重力の井戸の中で(福井晴敏)

黒いユニコーン(福井晴敏)

ジョブズ・ウェイ(ジェイ・エリオット、ウィリアム・L・サイモン)

緒方貞子 - 難民支援の現場から(東野真)

頭にくる一言へのとっさの対応術(バルバラ・ベルクハン)

TPP亡国論(中野剛志、TPP反対派)

TPP参加という決断(渡邊頼純、TPP賛成派)



以下、漫画。

ソラニン(浅田いにお)

ワンピース(尾田栄一郎、最新刊まで)

ツレがうつになりまして(細川貂々)

シブすぎ技術に男泣き!(見ノ野栄司)

ブッダ(手塚治虫)



以下、映画(DVD含む)。

月あかりの下で(太田直子監督、大倉山ドキュメンタリー映画祭にて。人生で最も泣いた映画。今年観た映画No.1)

ひめゆり(柴田昌平監督、大倉山ドキュメンタリー映画祭にて)

告白(中島哲也監督、松たか子、今年観た映画No.3)

英国王のスピーチ(トム・フーパー監督)

ホノカアボーイ(真田敦監督)

ソラニン(三木孝浩監督、宮崎あおい)

アウトレイジ(北野武監督)

ペルシャ猫を誰も知らない(バフマン・ゴバディ監督)

コクリコ坂から(宮崎吾朗監督)

僕たちは世界を変えることができない But, we wanna build a school in Cambodia(深作健太監督、向井理、今年観た映画No.2)

ツレがうつになりまして(佐々部清監督、宮崎あおい、堺雅人)

悪人(李相日監督、妻夫木聡、深津絵里)

ソーシャルネットワーク(デヴィッド・フィンチャー監督)



今年は、小説から自己啓発本、新書、漫画までけっこうまんべんなく読んだ。
来年は、経済系、国際貢献、子供についての本を読みたい。


映画はあまり観なかった。
来年はもっと観て、心を刺激したい。

TPP(反対論)

2011年12月29日 | Weblog
まずはTPPの反対論である『TPP亡国論』を読んだので、その要点をメモとしてのこす。

1. TPPは、原則関税をゼロにすることだが、それ以前に日本の関税は世界的に見てもずっと低い。アメリカや韓国より低い。このため、TPP参加を平成の開国とするのはおかしい。

2. TPPの参加国は、シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランド、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシア、そしてアメリカ。
このうち、日本とアメリカを除く国々のGDPは、TPP参加国全体のGDPの10%にも満たない。また、日本とアメリカ以外の国々は皆、外需依存度が日本より高く、これらへの国への日本からの輸出増は見込めない。このため、TPPによって日本の輸出が増えるとすれば、それはほとんど対アメリカである。

3. アメリカは、失業率の悪化と深刻な不況から、輸出を二倍にする計画を発表し、また輸入を抑える事を公言している。この計画の一環として、円高ドル安への流れや、TPPへの日本誘致がある。

4. アメリカからの輸入品は、小麦や牛肉、とうもろこし(飼料)などで、アメリカ国内での生産余剰分が日本へ輸入される。このため、過去に何度かあった食料危機の場合では、アメリカ国内の需要を優先させ、日本への禁輸や高額な輸出となり、日本の戦略的立場は弱い。

5. 日本からアメリカへの輸出品は、車などの贅沢品が多く、またアメリカ国内でも生産できるものが多い。このため、日本とアメリカとの間に戦略的互恵関係が成り立っていない。

6. 日本は長期のデフレ状態にあり、不況を脱するためにはこれを緩やかなインフレにする事が最優先である。そのためには、公共事業などで内需を増やすことが必要だが、関税を撤廃する自由貿易はデフレをさらに加速させる力を持つため、さらに不況となる。

7. TPPへの参加で、例え一部の輸出企業の収益が上がっても、グローバル企業の利益は国民の利益に結びつかないため、日本の景気回復の手助けにならない。

8. 日本のGDPに占める輸出の割合は30%程度と低く、世界的に見ても内需立国である。日本の景気を回復させるには、とにかく内需を拡大させる政策が必要で、TPP参加はその逆を行く政策である。


長くなったが、こんなところ。僕は、経済について全然勉強不足で、この本に書かれていることが何処まで正しいか判断できない。時々論理の飛躍があったり、疑問に思う点について議論されたいたなかったりもする。
でも、やはり上記の理由は筋が通っているように思う。

これからTPP賛成派の本を読むが、上記の点についての論理的な反論ないしは、それ以上のTPP参加のメリットを示してくれることを期待する。