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写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

タコノキ科「アダン」と田中一村

2016年02月04日 | 植物
先日、植物園の温室でめずらしい実を見ることができました。
タコノキ科の「アダン」


タコノキというのは、幹から太い気根が伸びてタコの足に似ているからだそうです。
管理をしていたベテランスタッフの方に、色々と質問をしながら教えて頂くと思いがけないサービスが。

なんと、熟した実を奥の方から探して持ってきてくれたのです。南の島の植物ですが、かつては生活に欠かせない大事な木でした。パイナップルにも似ていますが、実は食料ではないようです。


葉を利用して屋根材の他、ぞうり・かご・ゴザ・バックなどに。またパナマ帽の材料として、沖縄の産業を支えた時代もあったそうです。タコの足といわれている気根の繊維は、小舟の錨綱、牛馬の鼻綱、農業用モッコなど、生活の道具として多様な使い方が。

人間の暮らしの中で、植物がどのように役立ってきたのか、歴史を知る大事な木でもありますね。さらに、もっと驚いたのが大好きな田中一村(たなかいっそん)の絵のモチーフに描かれていたことです。


後から気づいて感動しちゃいました。無名のまま没した画家ですが、奄美大島で描いた亜熱帯植物や鳥など日曜美術館で初めて見たときから、ひと目ぼれしました。

植物好きが大きく影響していますが、一村が描くビロウヤシやタニワタリなど、エキゾチックで他の誰にもない描き方。今では日本のゴーギャンとも。
奄美大島の、田中一村記念美術館行ったみたいな~今度沖縄に行った時は、自生するアダンの木を探したいです。

那珂市の茨城県植物園、温室の熱帯植物館で見られますよ!!



茨城県植物園

田中一村記念美術館


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