連休の間、何日か実家の農作業の手伝いに帰っていた。
今は甘夏かんが最盛期だ。
子供の頃になじみの香りだと思うのだが、この歳になって、
この香りに敏感になっている。
師匠の周りで時折香るからなのか、それとも、
無意識に刷り込まれているのか、大体、どこかにあると
思われる木々の存在に気がつく。
まるで、師匠が木々から受け取っているメッセージのようだ。
師匠は、この感覚を木々から受け取っているのだろうと、
私は私の体感として、受け取っている。
実家は別に観光農園をしているわけでもないのだが、
農産加工所に問い合わせがあったとかで、みかん狩りを
させて欲しいと、親子連れがやってきた。
あの子供たちも、いつか、感じ入ることがくるのだろうか。
それは、それで、よいことだ。
甘い香りがしていた。
追記
農産加工所では、この甘夏かんの皮でマーマレードを作って
販売をしている。
恵みはあますことなく、ありがたくいただくのだ。
師匠宅では、いただきもので、金柑の砂糖煮が作られた。