「歌手はパート。俳優はバイト。本職はとりあえず生きていること」
トーク番組で、俳優の水谷豊氏が話していた。
普通に聞いていれば、笑うところかもしれないが、衝撃的で、
なおかつ本質を突いている。
私たちは、時に、子であったり、親であったり、何某かの職業人で
あったり隣人であったりするのだが、それらすべてを
実は「演じている」のだ。
究極は、それらの個である自分を捨てたところにある。
自分があるから苦しむ。と聞くと、自分のことなのになぜ?
では、誰かがこれを解決してくれるのか?と思うだろう。
そうなのだ。
わたしたちは他者(ひと)のことを我がことのように思えと教えられ、
自分のことは自分で解決しろと、現実からは突きつけられる。
しかし、真実はその先に、真理はその奥に存在する。
この世界のすべてはつながっていることにふれ、つながりに出会う。
そこで壁(限界)を自らが設けていたことに気づいたとき、
あなたを取り巻く壁が溶解し始める。それは存在意義をなくす。
あなたは解放されたのだ。