願望祈願の神事をさせていただいて、その願いを御和幣に封じて
お渡しして書いた願望祈願の書は、数ヵ月後の27日にお焚き上げ
を行う。
今月が今年最後のお焚き上げとなったのだが、まるで神さまが
乗り移ったのごとく、神事の間中、私の真上の枝に鳶がとまり、
じっと見守っていた。
そして、神事が済むと役目を終えたのか、飛び去って行った。
今回お焚き上げをした方たちの中には、早々に願いが叶い、身代りに
なったように、御和幣が無くなった方もいた。
御和幣はその願いを忘れないためだけではなく、この方の場合は
ねたみ、そねみを受けやすいので、腕にはめずに、袋に入れて、
洋服のポケットへ入れることを師匠はお勧めしていたら、
友人グループと行った温泉の脱衣場で、ちょっと、目を離したすきに
その袋だけが盗まれたのだそうだ。
この方の願望はもう、叶った後だったので、どうしたらいいのか、
相談をされたのだが、この方へ師匠は、
「あぁ、形守りになってくれたのですよ。
あなたの身代りになってくれたわけです。
よかったですね、難逃れになりました。」と、話していた。
御和幣は形代(かたしろ)の役目をおってくれ、今も笑顔で
過ごされている。
神事へ行く前、白鷺が上空にたたずんでいた。
いい一日だ。