ホツマを読むと、かつて、昔、この日本で起きたことが垣間見える。
大倭日高見国は、今の岩手県、宮城県、福島県の辺り。(諸説有り。)
人心が乱れ、国が荒れた時、大祓の作法により、
さまざまな神たちが、国の澱みを祓え去った。
その祓えの力は、自然に備わっている力とも言える。
それを伝説だ、まがいものだと簡単に片付けてしまってもよいものかー。
ところで、ここで、本棚からひとつかみ。(笑)
タイトルは『失われた文明 一万二千年前の世界』
A・ゴルボスキー 著 中山一郎 訳
昭和47年に第一刷が出され、手元のものは、昭和54年の18刷版
世界各地に残る大洪水の話は、伝説などではなく、実際におきたもの
ではないのか。という検証がなされている本だ。
今の文明をもたらしているさまざまなものは、発見、発明された時、
人は彼らをあざけり笑い、時に迫害した。
けれども、彼らをして、理論はなりたっても、現実には不可能と
思われた事が、今では、現実となっていることを知らなければ
ならない。
彼は最期に乞うまとめている。
「これは、思索の動機付けとして、役立つものと信じている。
否、信じたい。
中略
わたしたちの意識はこのような知識を受け入れられるよう準備
されなければならない。
未来がもたらす新しいこと。意外なことを受け入れる心構えを
常に準備しておくことが、絶対に必要なのである。」
知識や、智慧。おこりうるさまざまな事象。
今回の災害にしてもだ。
それらすべてを、ひとは知りえているわけではない。
だからこそ、おこることも、謙虚に受け止め、
起こったことに対して、なんら批判することもない。
厳密に検証を積み重ねていけば、
一見、ありえないとみえることが
おこりうることの認識を深める必要を感じている。
そうして、今一度、大祓詞を読んで、祓の力を
感じていただければ幸いである。
『ふつーの日常』に掲載したものを転載、加筆修正しました。