アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

コミカンソウ - こまい花29

2020-09-02 20:47:19 | みんなの花図鑑
ホントに<こまい花>です。


果実は花より大きいですが、それでも 2mmくらししかありません。



「花はごく小さく、上部の葉腋に雄花、下部の葉腋に雌花がつく。(野に咲く花)」(松江の花図鑑「コミカンソウ」)




いずれも花被片は6個で、雄花には雄しべ3個と腺体6個がある。(同上)




トウダイグサ科植物の中では、小さいものの花らしい花である。小枝の下部には雌花が咲き、枝先には雄花が咲く。(植物雑学事典「コミカンソウ・花」)




花被片は6枚で、中央に紅紫色の筋がある。雄花は全体的に色が薄く、クリーム色、雌花の筋は赤紫色が濃く、全体として赤味を帯びて見える。(同上)





木立性ベゴニア - 可愛いめしべ

2020-09-02 15:14:52 | みんなの花図鑑
シュウカイドウ科の Begonia属の「共通する特徴は、葉の形が左右非対称でややゆがんだ形であること、花は雌雄別であり雄花は4枚、雌花は5枚の花びらをもつことなどである。」(wiki「ベゴニア」)

ベゴニアの花は 雌雄異花です。
まず、雄花から。

そもそも 花が雌雄異花だったなんて、ふつう気にも留めませんが、よ~くみると全然違うのです。
その雄花ですが、先ほど引用した wikiでは「雄花は4枚の花びら」とありましたが、正確には2枚の大きなガクの上に2枚の細長い花弁がある、というのが正しいようです。



おしべは金色です (^^♪




横から見ると、高貴なお方の肖像のような(笑)




荘厳ですらあります \(^o^)/

となると、雌花はどんなの?



雄花と雌花を並べてみました。
雄花は上向きに、雌花はやや下向きに着くことが多いようです。(画像の雌花は比較のために 上を向けています)
こうして並べてみると、 雄花のおしべと 雌花の雌しべの柱頭はよく似ています。
でも、雌花は花被片の下に 翼のような子房がついているので、ここが雄花と全然違います。






上の黄色い部分が 雌しべの柱頭。花被片より下の翼のような部分が 雌しべの子房。(花被片より下に子房があるので 子房下位 といいます)




上から見ると、黄色いシベが雌雄よく似ています。それはなぜでしょうか?

ベゴニアは蜜腺を持たない花で、花粉を媒介してくれる虫たちには「花粉のみを報酬とする花(花粉花)」です。それでも、雄花は花粉を与えることで虫を呼ぶことができるからいいのですが、花粉花の雌花はそれもできないので、あれこれ対応策を考えて来ました。これを進化といいます (´∀`)
(このあたりのことは Web site of FUKUHARA, T. (Fukuoka Univ. of Education) 「6-5-1. 報酬としての花粉」を参考にしました。ただ、セキュリティーの関係で今は Chromeから接続ができません)



ベゴニアの雌花は 色と形を 雄花のおしべに出来るだけ似せることによって、虫が間違えて止まってくれることによって 受粉するという策を考え出しました。
そういうわけで、ベゴニアの雌花(の柱頭)は 雄花のおしべと似たような大きさと形をしているのです。
ですが、基本 おしべの葯とめしべの柱頭は 役目が異なる器官ですので、近づいてみれば 別物ということバレバレです。




それでいいじゃないですか、 虫が止ってくれるまでが勝負なのですから、それ以後は 機能本位で行けば (^_-)-☆



どういう理由からか分からないですが、螺旋形になってる!



月のうさぎが餅つきを!



う、うつくしい! (^^ゞ


(枚数が増えちゃいましたが)ついでなので、挙げておきます。

同じ 木立性ベゴニアですが、品種によっては 雌花の雌しべの形状がこんなに違います。




品種名「フローレンス レッド」とありました。



画像はすべて 9月1日、西尾市憩の農園で撮影したものです。




サルスベリ - 百日紅

2020-09-02 10:32:08 | みんなの花図鑑
スレ末尾に 「みん花時代のサルスベリ画像検索結果」を添付しました。


漢字で「百日紅」と書くことを知ったのは歳をとってから。
それまでは サルスベリの漢字は「猿滑り」だと思い込んでいた。
子供のころは木といえば、登れる木か、登りにくい木か?が唯一の関心事だった。




花に惹かれるようになってから、「百日紅」もいい名前だと思い出した。
花弁がキレイですが 「夏祭り」という品種とのこと。




ひとしきり花弁を観賞したあとは、おしべの観察。
黄色い花粉を付けたおしべがたくさんあるが、これは虫のエサ用だという話。




ほんとのおしべは 花弁に近いところから黄色い雄しべのほうを見下ろしている褐色がかった花粉のおしべ。6本が標準だが、この花では 7本?




こちらが 虫のエサ用おしべ。
では、めしべはどこ?



めしべは1本だけ、上の画像で手前にあって向こうを向いているのがそれだ。

「サルスベリの花は朝開いて夕方には閉じて役目を終える
一日花なのだ・・・」(神戸の花と木「サルスベリの花にびっくり」)




〔欄外〕3年前の「みんなの花図鑑」掲示板「サルスベリの検索結果」より2ページ
クリックで拡大します

懐かしいお名前が (^^♪